「一掬」ってなんと読む?「いっこう」ではないですよ!

明日、9月17日は『モノレール開業記念日』です。日付は1964(昭和39)年のこの日、浜松町から羽田空港を結ぶ「東京モノレール」が開業したことに由来します。これ以前に、上野動物園内に観光用のモノレールはありましたが、旅客用モノレールとしては日本初で、空港と都心を結ぶ重要な交通手段となりました。

モノレールといえば「モノ(一本の)レール(軌道)」を意味しておりますので、本日は「一」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「一臂」ってなんと読む?

「一臂」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「片方のひじ。片方の腕。転じて、わずかな力。少しの助力」という意味をもつ言葉です。

<使用例>

「先生は『一臂の労』とおっしゃいますが、私からすれば、感謝してもしきれないほどの強大な御助力でした」

かな3文字です。
かな3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は…  一臂(いっぴ) です。

「八面六臂(はちめんろっぴ)」の「臂」です。
「八面六臂(はちめんろっぴ)」の「臂」です。

「臂」は「うで」「ひじ」を意味する字です。「臀(デン)」や「腎(ジン)」と混同しないようお気をつけください。「一臂(いっぴ)」は直接的には「片方のひじ、または腕」転じて「わずかな力。少しの助力」という意味で、大人の謙遜表現としても使える言い回しです。

「臂」を使う熟語でポピュラーなものに、「あらゆる方面にめざましいはたらきをする」という意味の字熟語「八面六臂(はちめんろっぴ)」がございます。もとは「仏像などが八つの顔と六つの腕をもつこと」を表現しており、転じて「(八つの顔をもって六つの腕をふるうほどの)超人的なめざましいはたらきをする」という意味にもなったのです。

では、2問目にまいりましょう。

【問題2】「一掬」ってなんと読む?

「一掬」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「水などを両手ですくうこと。ひとすくい。また、わずかな量」という意味です。

<使用例>

「彼女はいつもクールなイメージだから、口の端をあげた程度の一掬の微笑でも、すごく印象的だったわ」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 一掬(いっきく) です。

「掬」は難しい字ですが、古来の美しい日本語表現に多用される字でもあります。

「掬」は「すくう。くむ。むすぶ。両手ですくいあげる」という意味をもつ漢字で、訓読みに「掬(すく)う」「掬(むす)ぶ」がございます。音読みの「掬(キク)」のほうがポピュラーで、「一掬(いっきく)」のほかにも、「掬飲(きくいん)…両手で水などをすくって飲むこと」「掬(キク)する…1:両手ですくいあげる。2:心情や意図・情緒などを察する」などの表現がございます。いずれも、理知的かつ美しいイメージの言葉ですので、「掬」という字、ぜひ覚えておきましょう。

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本日は、9月17日『モノレール開業記念日』にちなんで、「一」という字の入った日本語から、

・一臂(いっぴ)

・一掬(いっきく)

をピックアップし、読み方や意味、言葉の背景などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/国連広報センターホームページ/エコニュースホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱