世界70の国と地域に555軒以上のラグジュアリーホテル、リゾート、ヨットを運営するマリオット・インターナショナルのラグジュアリー・グループ。ザ・リッツ・カールトンをはじめ、今回宿泊したホテルが属するリッツ・カールトン・リザーブ、そしてザ・リッツ・カールトン ヨットコレクション、ブルガリ ホテルズ&リゾーツなど、Precious.jp読者もお馴染みのコレクションラインを展開しています。

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インドネシア・ジャカルタの人気レストラン「ヌサドラサ・ダプール・ヌサンタラ」のシェフ・ウィラ氏を迎えた最終日のディナー風景

そんなマリオット・インターナショナルが食に焦点を当てたイベントとして年に一度アジア太平洋地域で開催しているのが、今回ご紹介する「ラグジュアリーダイニングシリーズ」。

今年で3年目を迎えた本イベントのテーマは「Across the Table」。その名の通り“食卓を囲むこと”に着目し、食を通じて生まれる交流や繋がりに重きを置いた特別な体験を提案しています。

舞台となるのは大自然に抱かれた「マンダパ・リッツ・カールトン・リザーブ」

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木材をふんだんに取り入れた、窓の外に広がる自然と繋がるデザイン

映えあるイベントの開催地に選ばれたのは、ザ・リッツ・カールトンの上位ブランドであるリッツ・カールトン・リザーブシリーズの「マンダパ・リッツ・カールトン・リザーブ」。

バリ島のデンパサール空港から車で約80分、グリーンが生茂る道をくぐり抜ければ村かと見紛う広大なサンクチュアリに到着します。

敷地面積は5万5,000平方メートルと東京ドーム約2個分に及ぶ広さですが、客室はわずか60室のみと相当贅沢な造りです。

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客室は最小でも100平方メートル以上。全室バトラー付きで24時間体制でお世話してくれます

バリの伝統様式を取り入れた抜群にセンスのいい客室デザインも見どころ。ところどころにローカルアーティストが手がけたアート作品が点在しており、滞在するだけでも美的センスが磨かれそうです。

とりわけ気に入ったのが、開放感に満ちた浴槽。バスルームの扉を解放し、自然光を浴びながら湯に浸かる気持ちよさといったらありません。

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敷地内のお寺で行われたアクティビティ

滞在中はバリ・ヒンドゥー教に伝わる聖水で身を清める神聖なアクティビティにも参加しました。宗教の儀式が一般のゲストエクスペリエンスとして用意されていることからも、人々の暮らしがいかに信仰と深く結びついているかがうかがえます。

まずは僧侶のありがたいお経に耳を傾けつつ、手順に従ってチャナン・サリと呼ばれるお供え物を用いながら、セッションに参加します。

夕暮れ時だったこともあり、神々しいオレンジの光に包まれながら祈りを捧げるという行為が、既に尊いもののように感じられました。時間の経過とともに心が凪いでいくのをひしひしと感じるのです。

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チャナン・サリ

後半は僧侶を囲む形でゲストが輪になり、聖水をたっぷりかけてもらいます。

想像以上にずぶ濡れになるのではじめはやや戸惑いましたが、心の邪気を払うにはこのくらい必要なのだ! と自身に言い聞かせ、精神統一しながら乗り越えました。

最後は神様に守られている証となる生米(ビジャ)をおでこにつけてもらって解散です。

憑き物が落ちたのか、自ずと晴れやかな表情へと生まれ変わっていることを実感。バリヒンドゥーの教えに触れながら、自己を再生させる有意義な時間となりました。

ミシュランシェフと夢の競演!多彩な食文化が交差するスペシャルディナー

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アウトドアにセットアップされた開放感溢れるディナー会場

オランダ出身でインドネシアのスターシェフとして名高いシルコ・バッカー氏を迎え、料理長のバユ・ティムールシェフとコラボレーションディナー「Two Chefs, One Story of Indonesian Heritage」を開催。

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(左)シルコ・バッカー氏、(右)バユ・レトノ・ティムール氏

シルコ氏は、オランダを代表する3つ星シェフのセルジオ・ハーマン氏の右腕としてその名を轟かせた後、オランダ・カザンを代表する「Pure C」のヘッドシェフとして2つ星を獲得。現在はウブドで自身のレストランを開店しています。

一方のバユ氏は、開業時からリゾートのヘッドシェフを務め、いわば食の中枢としてマンダパ・リッツ・カールトン・リザーブのダイニング エクスペリエンスをデザインしている重鎮。フランスの料理コンクール「ボキューズ・ドール(Bocuse d'Or)2018」のアジア予選で、インドネシア代表として出場した経験もある実力派です。

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THE DUTCH GARDEN

シェフのアイデンティティが表現された料理の数々は目にも舌にもおいしいものばかり。

特に3皿目に提供された「THE DUTCH GARDEN」と呼ばれるトマトのソルベにベリーやハーブがあしらわれたサラダ風の前菜はその麗しいビジュアルに思わず声が出たほど。

聞けば、シルコ氏の故郷であるオランダの庭園を、バリ島の素材を使ってオマージュしているのだとか。

主役となるソルベはバリ島の中北部のブドゥグルで収穫されたトマトから果実を抽出し、そこに柑橘を加えて爽やかに仕上げています。バリの恵みから生まれた限りなくクリアな酸味がゲストに感動をもたらしていました。

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RENDANG

メインはスマトラ料理のレンダンと呼ばれる肉料理を現代風に再解釈したもの。通常煮込み料理として供されますが、この日はステーキ仕立てに。

スパイスの香りをうつした濃厚なココナッツオイルで低温調理した和牛テンダーロインを主役に、にんじんのピューレやスモークしたジュが添えられています。

お肉は、ナイフを入れればスッと切れる見事な柔らかさです。スパイス香と肉のうま味が心地よく呼応する唯一無二の肉料理に感嘆とさせられました。

シェフと一緒に森の恵みを探すワンデイトリップへ

この日は専用車でブアハン村という場所に向かい、エグゼクティブ・スー・シェフを務めるエカ・スナルヤ氏とヘッド・ミクソロジストのアディ・サン氏と一緒にジャングルを巡ります。

自分たちがこれから口に運ぶ食材をシェフと一緒にハントするなんて、滅多にない経験です。しかも異国の地とくれば、知らない食材ばかりのはず! 余計に胸が高鳴ります。

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食材について楽しそうに解説してくれるエカ・スナルヤ氏。こちらまでワクワク感が伝播します

土地固有のスパイスや野菜、果物を採取してその場で味わいながら、実践的に学んでいきます。

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約20種類ほど試食しました。フレッシュな果物は感動レベルのおいしさです

ヒットだったのは、ライチとよく似た風貌のマンゴスチン。柔らかな食感でさっぱりとした甘さ、まさしくウブドらしいテイストです。

その場で食べても淡い甘みや旨味が舌の上で広がるものもあれば、刺激的なインパクトを与えるものもあり、味わいに振り幅があって非常に興味深いのです。

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バナナリーフの包み焼きなど、多彩なお惣菜を準備してくれました

収穫した食材はシェフたちの腕によってランチのご馳走へと昇華します。自然に抱かれたジャングルの中で火を起こし、極めて原始的な調理でバリの伝統料理へと姿を変えていく様子は圧巻でした。

自然との絆を感じる貴重なひとときは、ウブドの食文化を本質的に理解するうえでなくてはならない体験だったように思います。

東京エディション虎ノ門からGold Barが凱旋!Ambarとのコラボレーションカクテルも

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(左)アンドレイ・マルク氏、(右)アディ・サン氏

東京エディション虎ノ門でGold Barのバーマネージャーを務めるアンドレイ・マルク氏を迎え、Ambarのアディ氏と一夜限りのスペシャルテイクオーバーも開催されました。

Gold Barといえば、アメリカンクラシックカクテルから着想を得た想像力溢れるメニューを打ち出している東京屈指の人気バー。

バリのボタニカルを活かしたクラフツマンシップ溢れるカクテルに定評があるAmbarと異色とも言えるコラボレーション! どんな形で融合するのか楽しみでなりません。

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ウブドの豊かな自然を眺めながら乾杯

メニュー表を眺めてみるとGold Barらしい日本のエスプリを散りばめた「ネオトーキョースリング」や「サムライスター」といったカクテルがラインナップ。

素材にはバリ島のローカルジンや地産の果物から作られたコーディアルを用い、バリのエッセンスを上手に取り入れているように思いました。

今回は「生チョコレート」と名付けられたデザートカクテルをいただくことに。

コニャックやポートワインが醸す深みのある味わいに、ビターなカカオリキュール、さらに地産のレモンを加えて仕上げています。

卵白を入れてなめらなか口当たりに仕上げているのもポイント。甘美さ際立つ一杯と景観に酔いしれながら、スイートなアペロタイムを満喫したのでした。

インドネシアの料理文化を今に紡ぐディナー会でクロージング

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シェフ・ウィラ氏

最終日はマンダパのシェフ・クトゥット氏と「セントレジス・バリリゾート」のシェフ・アグン氏、さらに“旅するシェフ”という異名を持つジャカルタのレストラン「ヌサドラサ・ダプール・ヌサンタラ」のシェフ・ウィラ氏の3名が織りなすインドネシア料理をいただくことに。伝統的なインドネシア料理を現代の視点で解釈したモダンな料理が飛び出しました。

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インドネシアの伝統的なハーブドリンクから着想を得たクラムビスク

ブラス・クンチュールと呼ばれるお米とウコンをベースに作られるインドネシアのハーブドリンクをビスクに仕立てた変わり種。ローカルの貝とウコンの葉で蒸した白身魚が沈んでいます。

香りづけに用いられているレモンバジルオイルが鼻腔をくすぐり、食欲を強く刺激してきます。

肝心のビスクは疲れた身体に染みる健康的な味わい。旨味をたっぷり吸った魚も最高です。

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ロブスター・バカール・マドゥ

一堂感動させられたのが、インドネシアの定番ロブスター料理、ロブスター・バカール・マドゥ。

はちみつにケチャップマニスと呼ばれる甘口醤油を合わせたやみつき系! プリプリしたロブスターの食感と、ほの甘いソースのコラボがたまらない一品です。

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音楽に合わせて伝統舞踊を披露してくれました

伝統舞踊のライブパフォーマンスも会場に華を添えてくれました。味覚だけではなく、視覚、聴覚といった五感をフル回転させながらインドネシア文化を教授する一夜が、大盛り上がりのうちに幕を閉じました。


その土地の文化を学びながら各地の固有食材に出合い、最高峰のシェフたちがもてなす晩餐会に参加することができる唯一無二のラグジュアリーな食旅。マリオット・ボンヴォイ会員はポイントを使って入札もできるので、食への探究心を持つ方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

問い合わせ先

マリオット・インターナショナル

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この記事の執筆者
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WRITING :
星子莉奈
EDIT :
小林麻美