草木への水やりに縁側での夕涼み、宵の口に興じる花火に夏祭り。気軽なシチュエーションで、浴衣をさらりと着たいですよね。じめじめしているので、涼やかな風が吹き抜けるような装いが理想的! そして大人の女性らしく、エレガンスさを演出できれば最高ですよね。

そのためには、コーディネートの自由度が高い「寒色系1色の浴衣」を選ぶことがポイントです。そこに品のいい帯や小物の合わせると、浴衣姿が格上げされます。そこで今回は、ラグジュアリーマガジン『Precious』が、情緒あふれる紺や水色の浴衣と半幅帯の色柄合わせや、小物合わせのポイントを解説。浴衣のコーディネートひとつで、盛夏の湿った空気を一変できますよ。

上品で涼やかな「浴衣の着こなし」3選

■1:「紺と白のモダン柄×リバーシブル帯」の着こなしで、休日の午後近所のカフェまでひと歩き

綿麻の絞り染めの浴衣[仕立て上がり価格]¥100,000・半幅帯¥33,000・桐の下駄¥15,000(田園調布 秀や)、小千谷縮の日傘¥20,000(伝統工芸青山スクエア)

紺地に白が映える浴衣は、鹿の子絞りと帽子絞りという、2種類の絞り染め技法を用いたもの。手の込んだ絞りの浴衣は、大人に与えられた贅沢! アネモネと立涌(たてわく)という伝統文様のリバーシブル帯で、きりっとした雰囲気に、ほのかなエレガンスを演出しています。

このコーデは、紺×白のモダン柄の浴衣に、思いきり遊び心のある半幅帯。これに、素材感が大切にした日傘と、軽やかな桐の下駄の組み合わせがポイントです。

夕方の湿った空気をきりっと変えるような着こなし。紺×白の浴衣らしい組み合わせも、華やぎのある明るい紺と抑えた分量の白でシックに。裏表で柄の異なる帯が、見る人を楽しませます。

■2:こなれた「ニュアンスカラーの古典文様×アカネ染めの半幅帯」の着こなしで、ゆったり夕涼み

綿麻の浴衣[仕立て上がり価格]¥128,000・半幅帯¥46,200・桐の草履¥15,000(銀座もとじ 和織・和染)、団扇¥2,250(日本橋榛原)

古典文様の桧垣をモダンに表現した浴衣は、紺でも黒でもない大人にこそ似合うニュアンスカラー。大人の浴衣ならではの生地です。アカネ染めの半幅帯の赤は、草木染め特有の深みのある色合い。特別な色同士、なじみのいい組み合わせとなっています。

このコーデは、着慣れたカラーの大胆な柄の浴衣と淡い色の帯に、涼やかな伝統色の水浅黄うちわの組み合わせがポイントです。

古典文様の桧垣(ひがき)を大胆に表現した浴衣。尾張藩が保護して特産品となった有松(ありまつ)絞りのひとつ、縫い締め絞りで染められたもの。合わせた草木染めの織り帯は、凹凸のように見える浮織(うきおり)という、特殊な技法が用いられています。

■3:上質素材の色合わせ「水色の菊花柄×黄色の麻帯」で、大人ならではの着こなし

絹紅梅の浴衣¥95,000・麻の半幅帯¥26,000(竺仙)、風鈴¥30,000(篠原風鈴本舗)、桐の下駄¥13,000(GINZA 和貴)、アタという植物で編んだバリ製バッグ¥10,000(ハウス オブ ロータス 青山店)

希少な絹紅梅という着尺は、綿の糸による紅梅よりさらりとした肌触りで、より贅沢なもの。透け感も非常に上品。無地の麻帯を合わせてくつろいだ雰囲気になります。

このコーデは、浴衣ならではの大胆な柄ゆきに、デザイン性の高いアジアンバッグと素足も品よく見せる、白塗りの桐下駄の組み合わせがポイント。大人かわいい色合わせは、上質素材ならではです。

時間をいつくしむように過ごしたい夏の午後、全身を覆う菊花の柄がモダンな浴衣で夕涼み。透け感のある紅梅(こうばい)という織り生地の浴衣に、印象的な色合いの無地帯を合わせ、絶妙なバランスに。

素材感と涼やかな色で浴衣を楽しむのが、大人の贅沢! 帯は結び方でも印象が変わるので、ぜひ上記のコーデを参考にしてみてください。

PHOTO :
熊澤 透(人物)、佐藤 彩(静物)
STYLIST :
犬走比佐乃
HAIR MAKE :
MATSUKAZ(3rd/ヘア)、福沢京子(メイク)
MODEL :
EDIT :
小竹智子、中村絵里子(Precious)
着付け :
石山美津江(人物)、藤本麻里(静物)