「面長顔のショートヘアは前髪がポイント」と話すのは、銀座にあるGARDEN Tokyoのトップスタイリスト・本木亜美さん。

「面長顔の場合、前髪の幅が狭かったり、前髪のサイドが長すぎると、顔を縦長に見せるだけでなく、より強調させる原因に。前髪の量は、おでこがあまり透けて見えないくらいがちょうどいいです。ぱっつんにすると、子供っぽさが出てしまうので、毛先に隙間を入れて抜け感を出すことをおすすめします。サイドは長すぎず短すぎないように、両黒目の外側からラウンドするようにカット。サイドと繋げることで面長顔が目立ちません」(本木さん)

前髪を厚めにつくり、サイドへ向けて丸くカット。これが本木さん流の解決法! それでは、実際に「顔の長さを目立たせない前髪の作り方」を見てみましょう。

■髪型:厚みのある前髪で若々しい印象に。毛先の軽さも愛らしい!

面長顔のショートヘア代表:堤 由起子さん(50歳/自営業)の場合

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

堤さんのHAIR CHART

  1. やわらかさ(柔→硬)★★★
  2. ボリューム(少→多)★★
  3. 髪の太さ(細→太)★★★
  4. うるおい(乾→潤)★★★
  5. 白髪の量(多→少)★★

大きくうねる癖がある堤さんの髪質。前髪も動きやすく、うねることで分け目が目立ってしまうのだそう。

「ベースは前下がりショート。頭頂部が潰れていると、顔の縦の長さが強調されてしまうので、髪の表面と頭頂部にレイヤーを入れて、ボリュームが出やすいように工夫しています。前下がりにすることで小顔効果も! 前髪が割れやすい髪質の方は、前髪パーマで自然なカールをつけると前髪が割れにくくスタイリングも楽なのでオススメです」(本木さん)

■スタイリング:前髪が割れないようにドライヤーで乾かすのが重要!

「前髪が割れてしまうとおでこに目がいき、面長顔が強調されてしまうので、分け目ができないように、頭頂部と前髪の根元をしっかりとドライヤーで乾かしましょう」(本木さん)

スタイリング前
スタイリング前

■1:つむじと前髪の間の毛束をざっくりと取って、根元にドライヤーを当てる

頭頂部の毛束が立つと、分け目ができにくくなるのでしっかりと根元を立てるように乾かして。
頭頂部の毛束が立つと、分け目ができにくくなるのでしっかりと根元を立てるように乾かして。

■2:ドライヤーの熱を前髪の根元に当てる

前髪を持って、両サイドからドライヤーを当てる。いつもの分け目と逆に髪を降ることで前髪の割れを防ぐことができます。
前髪を持って、両サイドからドライヤーを当てる。いつもの分け目と逆に髪を降ることで前髪の割れを防ぐことができます。

■3:頭頂部にワックスをもみ込む

ドライヤーで立てた毛束の中間から毛先にかけて、ワックスをもみ込む。
ドライヤーで立てた毛束の中間から毛先にかけて、ワックスをもみ込む。

■4:毛先を握るようにワックスをつける

米粒ふたつくらいの量のワックスを手のひらによくなじませて毛先にもみ込む。
米粒ふたつくらいの量のワックスを手のひらによくなじませて毛先にもみ込む。

〈面長顔ショートヘア スタイリングのコツ3か条〉

  1. 頭頂部にしっかりとドライヤーの熱を当てる
  2. 前髪が割れないように左右どちらからも乾かす
  3. 頭頂部にワックスをつけて毛束に動きを出す

「朝起きた時に、前髪が分かれていたら、いくらドライヤーで風を当てても治らないので、根元を濡らしてください。濡らして左右に振りながら乾かすと、前髪の割れがなくなります」(本木さん)

GARDEN Tokyoトップスタイリスト・本木亜美さん。料理にハマっているのだそう。「和食が得意です。最近はお弁当に入れられるような、常備菜をよくつくっています」
GARDEN Tokyoトップスタイリスト・本木亜美さん。料理にハマっているのだそう。「和食が得意です。最近はお弁当に入れられるような、常備菜をよくつくっています」

問い合わせ先

  • GARDEN Tokyo
  • 住所/東京都中央区銀座7-9-15 GINZA gCUBE 11F 
  • TEL:03-5537-5510
  • 営業時間:火・水 11:00~20:30  木 12:00~21:00  金 12:00~22:00  土 10:00~20:00  日 10:00~18:00  祝日10:00~19:00
  • 定休日:月曜日
新しい感覚と遊び心のあるデザインで個々の新たな一面を引き出してくれる。
新しい感覚と遊び心のあるデザインで個々の新たな一面を引き出してくれる。

大人のヘアカタログ

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
古谷利幸〈F-REXon〉
EDIT&WRITING :
青木 笑