「オバサン」というと、自分の体型をネタにしたり、理想の男性に恵まれなかったことを笑いにしたりと、自虐ネタを言うイメージがあります。でも、その自虐ネタ、聞く人にとってはあまりいい気持ちはしないですし、周囲はどうフォローしたらいいのか困惑するばかりです。挙句の果てには、ただの「迷惑なオバサン」になってしまうことも。

オバサン化すると自虐ネタを言ってしまう理由。

今回は、精神科医のゆうきゆう先生に、オバサン化すると自虐ネタを言ってしまう理由や対策を聞いてみました。

「オバサン」になるとなぜ自虐ネタを言ってしまう?

なぜオバサンになると自虐ネタを言ってしまうのでしょうか? ゆうき先生は次のように話します。

「自分からあえて自虐ネタを繰り出すことで『私は自分からイイ女じゃないアピールしてるんだから、イイ女扱いされなかったとしても当然。』という心理が働いているのです。

このような心理を、セルフハンディキャップといいます。『私ってダメだから~』と自分から言ったり、試験前に『ぜんぜん勉強してないから』と言ったりするのもセルフハンディキャップ。他人から『君ってイイ女じゃないよね』『君ってダメだね』『君、勉強してないね』と否定される前に先手を打とうとしているのです」

自虐ネタは周囲を困らせる一方!

知らず知らずに相手を困らせているかも。

自虐ネタは、自分を守るためにやってしまうようです。しかし、ゆうき先生は自虐ネタを言うことによって、周囲には次のような影響があると話します。

「自虐ネタがうまくハマって笑いを取れていればまだいいのですが、高すぎるプライドが垣間見えたりすると、ときに周囲に緊張を走らせます。例えば、Twitterで自虐的なつぶやきをする人に対して周囲の人が乗ってしまうと、自虐した本人のほうはムッとする可能性もあります。なんだかんだ、周囲はフォローせざるを得なくなってしまいます」

周囲は緊張し、フォローに回るなど、戸惑わせることの多い自虐ネタ。癖のある人は、今のうちに直しておいたほうがいいかもしれません。

「自虐オバサン」にならないための心がけ

このような人にならないための心のもち方や日々の行動などのポイントをゆうき先生に聞いてみました。

「ルックスやセクシーさなどの外面的な要素だけにアイデンティティーを寄せると、どんな人でも、必ずいつかセルフイメージと現実との間に解離が生じて苦しくなります。場を和ませるために言っているのかもしれませんが、言われた相手からしたら爆弾をパスされるようなもの。『相手にとても気を使わせてしまっているかもしれない』と考えてみましょう。

例えば、男性の上司が“頭髪の少なさ”をネタにしていたら、リアクションにかなり気を使いますよね。自虐をしたくなったときには、一歩立ち止まってみて、自分の中にコンプレックスがあるのでは…?と考えてみましょう。

あなたが、例えば体型にコンプレックスに感じているとしたら、自虐に走らず、相手を褒めたり、『ダイエットに興味があるんだ』というような建設的な話を振るようにしてみたりするといいでしょう」

では、自虐発言を聞いたらどうするべき?

外見よりも内面に焦点を!

反対に、自虐発言を聞く立場になったらどうすればいいでしょうか。

「その自虐発言に対して『そんなことないですよ、じゅうぶん若いですよ!』とフォローしたとしても、結局本人が外面的な要素にこだわっている限りは同じような発言を繰り返すだけです。ですから、代わりに『発想が面白すぎる!』『すごく頭良いんですね』というように、内面的な要素に焦点を当てた反応をすると、もしかしたら自虐が減ってくるかもしれません。

しかし、人間本当に重要な悩みであったら決してネタにはしないもの。これは“ゆとり”のなせる技と思ってみてください。つまり自虐発言をする人は『多少太ってはいるけれど、さほど問題となるほどではありませんよ』『こういう男性と結婚すると本当は幸せなんですよ』と言いたいと考えてみるのが正解かと思います」

いかがでしたでしょうか。自虐発言グセが出てきたら要注意! また周囲に自虐発言を頻繁にする人がいたら、ぜひ今回の対処法、実践してみたいですね。

ゆうき ゆう先生
ゆうメンタルクリニック総院長
(ゆうき ゆう)精神科医 東京大学医学部卒業。「マンガで分かる心療内科」など心理学に関するマンガ・書籍を発行。総発行部数は300万部を超える。
ゆうメンタルクリニック http://yucl.net/ 
ゆうスキンクリニック(東京脱毛クリニック) https://yubt.net/
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
石原亜香利
TAGS: