なぜか周囲の人に嫌がらせされて、困ったことはありませんか? 面倒な人から妬まれると、厄介なトラブルに巻き込まれがちですよね。

心理カウンセラーの石原加受子さんになぜ妬まれてしまうのかを質問したところ、「人は自分と他者を比べがちです。特に同期や同年代など、自分と同列にいるはずと認識している相手が、自分にはない魅力や才能、他者からの高評価などがあると知れば、がぜんライバル心や対抗心が湧き、そこから嫉妬が生まれてきます」との回答をいただきました。

余計な自慢やアピールをしないように気を付けていても、なにげない発言や行動が、うっかり嫉妬の対象になることもあります。余計な摩擦は避けるには、どうすればいいのでしょうか?

石原さんから、人前では気を付けた方がいい発言や行動を教えていただきました。反感を買うつもりがなくても、揚げ足を取りたがる人はどこにでもいます。色々な人のいる職場やコミュニティーでは、以下の7つにはくれぐれも気を付けていきましょう!

嫉妬の対象になりやすくなるので人前ではやめた方がいい発言&行動7選

■1:上司や客先からの高評価を受けたことを話す

ただの自慢だと思われやすい

人から誉められれば、つい、そのことを周囲にも言ってしまいたくなりますよね。そうした場合、伝える相手を慎重に選んだ方がいいようです。

「会社の上司あるいはお客さんなど、ある人物から認められることを仕事の努力目標にしている人はいると思います。そして、そうした人物からやっと自分の努力が認められ、高評価がもらえたら、その嬉しい気持ちをだれかに伝えたくなります。

そうした場合、親や親友など、お互いの成長・成功を心から喜びあえる相手に伝えるならいいのですが、そこまで心のつながりができていない人に言っても、ライバル心と嫉妬心が入り交って、『なにこの人、自慢したいの?』などと心の奥底では思われてしまいます。

喜びを分かち合いたいときは、信頼と共感関係がしっかりとできている人を選んで伝えることで、相手も素直に喜んでくれて、お互いに気持ちのいい時間がもてるでしょう」(石原さん)

高好評がもらえたことよりも、自分の苦労が実ったことをだれかと分かち合いたいのに、相手を選ばずに言ってしまえば自慢話になってしまう、ということ。ぜひ、肝に銘じておきましょう。

■2: SNSでのいいね!やフォロワー数を自ら言う

SNSは扱いを間違えると反感を買う

SNSにアップした自分のお気に入りの記事を、周囲の人に見せたくなることってありますよね。そんな際にも少々注意が必要なようです。

「SNSなどは、いわば人の承認欲求を満たすツールです。多くの人が認めてもらいたくて、記事を発信します。ですから、本人は記事の内容を見て欲しいと思っていても、そこに多くの高評価があれば、それが嫉妬の対象になってしまうことがあります。

見せる相手がSNSをやっていなかったり、高評価の数がさほど多くなければいいのですが、やはり相手を選んで見せるべきでしょう。もちろん、露骨に『この記事、スゴイ反響があったんだ』などと高評価自慢をするのは、気心の知れた仲間だけにしましょう」(石原さん)

SNSは反響があるとついリアルでも賞賛を求めたくなりますが、慎重になった方がよさそうです。

■3:著名人の知り合いであることを打ち明ける

迂闊な人脈自慢に要注意

著名人の話題などになった際、「私、会ったことあるのよ」などと口を挟む人っていますよね。そんな発言にも注意が必要なようです。

「自分がもっている人脈を明かすのは、ふさわしい場というものがあります。例えば、企画会議等で、だれかこの著名人にパイプはありませんかと問われて、『はい、コネクションがあります』などと発言するならいいですよね。

あるいは、周囲の人たちがある著名人の詳細な人柄等を知りたがっているような場で、自分が実際に会った際の感想を話すなら、まだ周囲も興味深く聞いてくれるでしょう。

しかし雑談時、つまり周囲がそんな情報は求めていない、というときに『私、〇〇さんと知り合いなんだ』などと発言しても、『ステイタス自慢したいだけでしょ』と思われるだけです。

こうした、ともすればステイタス自慢に思われてしまいそうなことは、ふさわしい場・必要とされる場かどうかを判断して発言するようにしましょう」(石原さん)

「私ってスゴイ?」と、ついアピールしたくなる心理は誰にでもあるもの。友達以外の人の前では、グッと抑えるのが正解。うかつに打ち明ければ嫉妬を超えて疎まれてしまうので、よく考えてから口にしましょう。

■4:学歴や出身大学などを話題にしたり詮索したりする

有名企業の話もNG

ありがちなステイタス・アピールと言えば、パートナーの学歴や所属企業自慢。自ら言うのはもちろん、相手に聞くのも絶対にやめましょう。

「相手に聞かれてもいないのに、自分のパートナーなどの学歴や企業自慢をする人がいます。これもやはりステイタス・アピールとしか受け止められず、同時に、嫉妬の対象となります。

こうした話はあくまでも、相手から聞かれるなど、必要に応じて明かすものであり、聞かれてもいないのに話すことではありません。ましてや自慢をした後に『あなたの彼氏はどこに勤めているの?』などと無神経に聞くのは、さらにNGな発言です」(石原さん)

同様に、聞かれてもいないのに自分の家系や出自の優秀さを自慢するのもご法度とのことです。生まれは努力で変えられないため、アピールすれば反感を買うことになります。

■5:海外旅行などの行ってきたアピールをする

金銭的に余裕があるような話題は程々に

夏季休暇や大型連休明けにありがちなのが、「〇〇に行ってきた、〇〇に泊まってきた」などのアピールですよね。これも相手を選ばないと、大変なことになります。

「経済的に余裕があることやセレブ志向であること、あるいは海外旅行が趣味であることなどは、同じようなステイタスや趣味であることを前提とした仲間内ですればいいのです。

誰にでも見境なく話してしまうと、嫉妬されてしまいます。金銭的余裕はモテ自慢と同じく、特に嫉妬の対象になりますので、相手を選んで話すべきですね」(石原さん)

きっと本人としては「楽しかった思い出を話したいだけなのに」と思うでしょうが、周りはそう取ってくれません。関係が浅い人の前では話さないようにしましょう。

■6:同僚の男性とばかりランチや休憩をする

例え上司でも頻繁に行くのは要注意

男性が多いチームや部署に所属する女性社員にありがちなのは、「男性ウケばかり狙っているのでは?」という誤解です。あまりに男性とランチや休憩ばかりしていると、嫉妬されやすくなります。

「男性ばかりのチームにいると、つい、ランチなどもチームメイトと一緒になりがちです。また、行動や振舞いも、あまりにもフレンドリーな感じでやっていると、周囲から見れば『男性に媚を売っているのでは』などと誤解されて、嫉妬の対象になります。

そこで節度をちゃんと保った行動や振舞いをするように心がけ、ランチタイムなどはあえて他の部署の女性などを誘い、社内の女性同士のコミュニケーションも大切にしているという姿勢を見せて、誤解や嫉妬を防ぐようにしましょう」」(石原さん)

チームや部署の人間関係も大切ですが、社内の他の人たちとの交流も積極的に行い、社内において、バランスの取れた人間関係を構築するようにしたいものですね。

■7:先約を安易に断る

人を雑に扱わないように

約束をしていたのに「ごめん、ダメになっちゃった」と、軽く断ってしまう人っていますよね。実はこうした行動も妬み嫉みにつながりやすいので、注意が必要です。

「嫉妬にはいろんな要素がありますが、『自分のことが大切にされていない』と感じさせる行動も、嫉妬の対象になります。

相手がその約束に対して『どんな思いを持っていたのか』をちゃんと配慮してあげる必要があります。それでもどうしても断らなければいけない場合は、その理由を伝え、相手の思いに対する謝罪もしっかりするようにしましょう」(石原さん)

恋愛などではありがちですが、同性だからと言って安易に先約を反故にしてしまえば、嫉妬され、嫌悪感にもつながります。忙しいときでも、相手を粗末に扱うような態度にはくれぐれも気をつけましょう。

最後に、人はなぜ嫉妬してしまうのか、嫉妬しない・されないためのアドバイスを石原さんに伺いました。

「嫉妬しない人になるには、自分を信じて、自分を他者と比較しようとしないことです。『自分は自分、あの人はあの人』としっかりと認識し、自分を認め、相手も認める意識をもつようにしましょう。

嫉妬されない人は、自分と相手を認められる人であり、自他の心をしっかりと読み取れる人です。相手の心を意識してあげることができれば、『こんなことはこの場では言うべきではない』などと、自然と配慮ができるようになります。

自分に自信がないと、その不安から、周囲の人々に対してライバル心・嫉妬心を持つことになります。嫉妬される言動は、発信側と受信側のライバル心のぶつかり合いみたいなものです。どちらも、実は自分に自信がないのです。そこでまずは、もっと自分を信頼しましょう。

自分に自信を持ち、『あの人のことと自分のことは別』と意識できれば、自慢話を聞かされても、相手の成長や成功を素直に喜べるようになります」(石原さん)

嫉妬されないためには、まずは自分と相手の違いを認めること。人前では、その配慮をくれぐれも忘れないようにしましょう。

石原加受子さん
心理カウンセラー
(いしはら かずこ)「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所オールイズワン代表。日本カウンセリング学会会員、日本学校メンタルヘルス学会会員、日本ヒーリングリラクセーション協会元理事、厚生労働省認定「健康・生きがいづくり」アドバイザー。思考・感情・五感・イメージ・呼吸・声などをトータルにとらえた独自の心理学をもとに、性格改善、親子関係、対人関係、健康に関するセミナー、グループ・ワーク、カウンセリング、 講演等を行い、心が楽になる方法、自分の才能を活かす生き方を提案している。『母と娘の「しんどい関係」を見直す本』(学研プラス)、『仕事・人間関係「もう限界! 」と思ったとき読む本』(KADOKAWA)、『わずらわしい人間関係に悩むあなたが「もう、やめていい」32のこと』(日本文芸社)、『金持ち体質と貧乏体質』(KKベストセラーズ)、『とにかく優位に立ちたい人」を軽くかわすコツ』(学研プラス)など著書多数。
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この記事の執筆者
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WRITING :
町田 光
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