仕事中のお供のドリンクはコーヒー? それとも紅茶? もしくは緑茶という方もいるかもしれません。そんなオフィスの定番ドリンクのうち、紅茶に生産性向上の効果があることがわかったのです。

このことから「働き方改革」に紅茶を取り入れる企業も出てきているというから驚き! 最近では、有名缶コーヒーブランドが女性向けに紅茶ラインを出すなど、世間では紅茶が大いに注目を集めています。

この流れに乗り、紅茶をより楽しむために、Cha Tea紅茶教室を主宰する立川 碧さんに、春紅茶のおいしい入れ方をレクチャーしていただきます。

紅茶が生産性向上に役立つことが判明!

紅茶がもたらす仕事への影響とは?

ある実験で、紅茶はコーヒー、エナジードリンク、水と比べて仕事の生産性向上に役立つことが判明しました。

精神神経科医で産業医の日本ブレインヘルス協会理事長・古賀良彦先生は、20~30代の有職男女に、職場でよく飲まれる飲料を飲んでもらい、その後、計算や記憶問題を出題して、パフォーマンスとその基本となる脳の活動や自律神経、心理の状態について、比較検討しました。

検証の結果、紅茶、コーヒー、エナジードリンク、水のうち、特に紅茶は脳の機能を活性化させ、自律神経のバランスを整え、さらに不安や緊張をほぐして活力をもたらすことによって、仕事の生産性を高めることがわかったそうです。

これまで紅茶といえば「リラックス」や「癒し」のイメージがありましたが、実は仕事の集中力や記憶力に貢献し、仕事の生産性向上に関係していたとは意外ですよね。

今後は、ますますオフィスで紅茶派が増えるかもしれませんね。

春紅茶の知識と紅茶のおいしい飲み方

季節で楽しめるものもあります。

紅茶ブームに加えて、生産性向上の効果が期待できると知った今となっては、ぜひ紅茶をおいしく飲むワザを知っておきたいところ。Cha Tea紅茶教室で紅茶の知識や紅茶の入れ方について教えている立川 碧さんに、春紅茶の知識や、おいしい紅茶の入れ方を教えていただきました!

春摘み紅茶とは?

まずは、いまの季節に最もおいしいといわれる「春摘み紅茶」について。文字通り、2月下旬~4月上旬ごろの春に収穫される紅茶のことですが、いったい、どんな紅茶なのでしょうか?

「紅茶は産地により、『一年間を通して収穫されるもの』と『冬期は収穫が休止するもの』とに分かれますが、春摘み紅茶は後者。剪定され、冬の休眠期から目覚めた茶葉で製茶される紅茶のことを『最初の芽=ファーストフラッシュ』と呼び、これが春摘み紅茶です。特徴は、抽出したときの色が淡く、緑茶のようなフレッシュな香り、きりっとした渋み。春摘み紅茶で最も有名なのはインドのダージリンティーです」(立川さん)

春ならではの紅茶のおいしい入れ方や味わい方は?

「春摘み紅茶は、高温で入れると“きりっとした味わい”に。緑茶と同じような低温で入れると“甘みが強く”出ます。また、水出しもおすすめです。そして春摘み紅茶は和菓子との相性が抜群ですので、ぜひペアリングしてみてください」(立川さん)

さまざまな味わい方があるようですね。そして和菓子と合うとは意外! ぜひ紅茶を入れるシーンで、一緒にいただいてみましょう。

紅茶をおいしく入れるための3つのポイント

コツを覚えて、よりおいしく。

続いて、紅茶をおいしく入れるコツを、立川さんに教えていただきました。

■1:ティーサーバーでおいしく入れるポイント

「ティーサーバーでおいしく紅茶を入れるポイントは、まず、ティーサーバーをあらかじめ熱湯を注いで温めておくこと。茶葉は1名分で3g、熱湯は170ccです。ティーサーバーに茶葉を入れ、お湯を入れたら必ず蓋をして蒸らすこともポイントです。

蒸らし時間は茶葉の大きさにより変化させる必要がありますが、まずは3分から試してみてください。抽出時間が過ぎたら、人数分のティーカップに均等に移し替えましょう。その際、最後の一滴まで丁寧にとることもポイント。ただ、無理にポットを振って最後の一滴を抽出させるとえぐみになってしまうので注意です」(立川さん)

■2:ティーバッグでおいしく入れるポイント

「ティーバッグの場合、ひとつに対して、お湯の量は150cc前後が理想。大きめのマグで入れる場合には、ティーバッグをふたつ使うといいでしょう。そしてポイントは、お湯を入れたら必ず蒸らすこと。蒸らすためにマグは蓋付きのものがベストですが、なければ、マグの口径(こうけい)より少し大きめの小皿を用意するといいです。

また、ティーバッグを引き上げるときに振ったり、押したり無理に抽出させたりするとえぐみがと雑味が出るため、おいしさが半減してしまうので避けてくださいね」(立川さん)

■3:ミルクは温めずに入れる!

ミルクティーが好きな女性も多いのでは? 立川さんによると、入れるミルクは冷たいものか常温がいいといいます。なぜ温めたものはよくないのでしょうか?

「ミルクにはカゼインと呼ばれるタンパク質があり、ミルクの沸点を超えると凝固して、膜を張る性質があります。温められることで、どろっとし、クッキングフレーバーと呼ばれる香りが強くなります。紅茶の香りは繊細なので、できればタンパク質を焦がさない状態の冷たいミルクを使ってみてください」(立川さん)


早速、春摘み紅茶を手に入れて、この春、おいしい紅茶を飲んでみませんか?

そしてこの春、生産性向上のためにも、オフィスでも紅茶を取り入れてみてはいかがでしょうか。

立川 碧さん
(たちかわ みどり)Cha Tea紅茶教室を主宰。紅茶の飲み方、文化、歴史、陶磁器について講義を重ねている。著作に『図説 英国ティーカップの歴史』、『図説 英国紅茶の歴史』、『図説 英国の住宅』等。
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
石原亜香利
TAGS: