引き上がった「丸いお尻」をキープするのに重要な働きをしているのが、お尻にある大きくて厚みのある筋肉=大臀筋。

例えば、長時間座りっぱなしでいると、この大臀筋が硬く凝り固まり、柔軟性を失うことで長く垂れ下がった状態に…。するとお尻の肉を支えることができず、お尻が下がり、太ももとの境目がなくなってしまう…。

なので村木さんのメソッドでは、硬くなった大臀筋をほぐして柔軟にするのが目的。座りっぱなしで凝り固まったお尻がほぐれるし、溜まった老廃物も流れやすくなるから、もたつきがなくなり、スッキリとした丸みのあるヒップに変わっていきます。

村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらきひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」美容メソッドを確立。現在は「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。著書に『一生劣化せず今すぐ若返る 整筋・顔体大全』(日経BP社)など多数あり。
体験者:武田宏美さん
読者モデル(38歳・音楽配信サービス会社勤務)
(「お尻が凝っている実感はなかったのですが、このメソッドでお尻が固くなっていたのがよくわかりました。お尻を鍛えるのはなかなか難しいけれど、これなら簡単だしコリが取れて気持ちがいいので毎日続けられますね」

 垂れたお尻がキュッと引き上がるセルフマッサージメソッド

■Step1:まずは手の形を確認

親指と4本の指で物をつかむ形に。これでお尻の脂肪がついているところ、硬く凝った部分をぐっとつかんで挟み、強くつまみます。

ものをつかんでいるような形にした手
硬くなった脂肪をほぐすために、強くつかむのに適しているのがこの形。

■Step2:気になるところをつかみ、お尻をフリフリと揺らす

楽な姿勢で立ち、同じ側の手でお尻の気になる部分をぐっとつかみます。そのまま「右・左、右・左」とお尻をフリフリ揺らし、これを10回行う。位置を変えながら、気になるところを3か所ずつ。反対側も同様に行って。

お尻の肉をつかんでいる後ろ姿の女性
お尻と太ももの境目あたりに脂肪が溜まりやすいので、重点的に行ってみて。

■Step3:お尻をつかんだまま、膝を引き寄せてキックを

片手を壁につき、反対の手でお尻と太ももの境目あたりをしっかりとつかむ。下腹を軽く凹ませ、そのまま同じ側の膝を引き寄せたら、かかとを突き出すように後ろへキックする。5回繰り返したら、反対側も同様に行って。

片足をあげてから後ろ方向にキックしている女性
このとき、お腹を引き締めて行うように意識しましょう。お尻の引き上げ効果が高まります。

【まとめ|垂れたお尻がキュッと引き上がるマッサージメソッドのポイント 4か条】
1.長時間座りっぱなしでいると大臀筋が使われず、硬くなるのをお尻が下がる原因。
2.大臀筋の柔軟さがなくなると、お尻の丸みをキープしにくいのでまずはほぐすのが先決。
3.お尻と太ももの境目あたりをつかんで、揺らすと大臀筋がほぐれて柔軟になる。
4.脚を蹴り出す動きで、筋肉の反応を引き出すとお尻がキュッと引き上がる。

以上、垂れたお尻がキュッと引き上がるマッサージメソッドを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

5月のテーマも引き続きたるみが気になる人必見の「リフトアップ」で、次回は5月4日の更新です。お楽しみに!

 

この記事の執筆者
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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子