公の場で遭遇しがちな、フォーマルな言い回し。大切な場面でうっかり読み方を間違うと、教養を疑われ、さまざまなお引き合いのチャンスを、逃してしまうかもしれません。Respect(尊敬される)女性から、Shame(残念な)女性にならないために、間違いやすい日本語の読み方や意味を、いま一度おさらいしていきましょう!
【問題1】「軽々に」の正しい読み方は、次のどちら?
1:かるがるに
2:けいけいに
…あなたはどちらを選びますか?
2:けいけいに が正解!
「軽々」という表記は、後につく助詞や接続詞、または意味合いによって、読み方が変わってきます。
「軽々と」と表記する場合は、「軽々」は「かるがる」と読みます。
やや文語的な言い回しとして「軽々に」と表記する場合は、「軽々」は「けいけい」と読むのです。
意味も微妙なニュアンスが違います。
「軽々(かるがる)」は、「たやすく、いかにも簡単に」という意味で、難易度を表す言葉。
「軽々(けいけい)」は、「慎重さを持たない、軽い気持ちで」という意味で、ものごとの重要度を表す言葉です。
ややこしいですね。あなたはきちんと使い分けできそうですか?
ではもう一問、「軽々」の会話での応用編クイズを出題します。
【問題2】次の会話例では、「かるがる」「けいけい」どちらの読みがふさわしいでしょうか?
1:彼は思い荷物を軽々と運んだ。
2:この問題を軽々に論じる事はできない。
3:彼の発言はあまりに軽々であった。
4:軽々しく話せる問題ではない。
…正解は?
1:かるがる
2:けいけい
3:けいけい
4:かるがる
が正解!
1:彼は思い荷物をかるがると運んだ。
2:この問題をけいけいに論じる事はできない。
3:彼の発言はあまりにけいけいであった。
4:かるがるしく話せる問題ではない。
となります。
4のように「軽々(かるがる)しい」と形容詞化した場合は、「けいけい」と読む場合と同じく、物事の重要度を表現する言い回しに変化します。
難易度を表現する場合は「かるがる」、重要度を表現する場合は「けいけい」です。
正しい読み分け、使い分けを身に着けて、フォーマルな場でも軽々と会話を楽しめる、素敵な女性で参りましょう!
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱