ツツジ、シャクナゲ、フジ、シバザクラ、ネモフィラ、チューリップ、ラベンダー…。繊細で美しく、また圧倒的な生命力のある花々が咲き誇る春、10連休ともなればぜひそのお花を観賞しに行きたくなりますよね。そこで本記事では5月のお出かけに見逃せない、圧倒的な量のお花が見られる「西日本(京都の宇治、兵庫の丹波、広島の世羅郡&庄原市)のフラワースポット」を5つ、地元産の食材を使ったスイーツや食べ物と一緒にご紹介します。
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■1:近畿地方No.1の規模のツツジが見られる!西国第十番札所 三室戸寺(京都府宇治市)
ツツジ・シャクナゲの見頃は4月下旬~5月中旬
「アジサイ寺」としても有名な三室戸寺ですが、春は「ツツジ寺」とも呼ばれ、京都のツツジの名所として「ツツジ・シャクナゲ園」が開園されます。ツツジ2万株、シャクナゲ1千株が公開され、とくにツツジの規模は近畿でもNO.1! 紫・ピンク・白の花が見事に咲き誇ります。ツツジには多くの品種がありますが、三室戸寺に咲くのは主に平戸ツツジ。その他、霧島ツツジ、久留米ツツジなども咲き誇る4月末から5月初め頃が見頃です。
また、4月下旬より5月中旬にかけては、三重塔を望む山の北斜面に、赤・ピンク・白の中に紫色の斑入りの西洋シャクナゲが咲き、その美しさは圧巻の一言です。
つつじ・しゃくなげ園の開園
期間/平成31年4月20日(土)~5月12日(日)
時間/8:30~16:30
アジサイ園やハス園の開園、ハス酒を楽しむ会も開催される三室戸寺
奈良時代の宝亀元年(770)に創建されたと伝わる、本山修験宗の別格本山。西国三十三ヶ所巡礼の十番札所として多くの人が訪れており、日本最古の清涼寺式釈迦像「釈迦如来立像」などでも有名です。花の寺としても親しまれており、春のツツジやシャクナゲはもちろん、6月から7月上旬にはアジサイ園、6月下旬から8月上旬にはハス園も開園され、ハス園開園中には「ハス酒を楽しむ会」も開催されます。
境内の「花の茶屋」でひと休み
ツツジ・シャクナゲ園、アジサイ園の期間中は、三室戸寺の境内で唯一食事ができる和風茶店「花の茶屋」がオープンします。こちらでは、あじさいパフェ、抹茶パフェ、あじさい氷、茶そば、抹茶白玉ぜんざい、ひやしあめなどが提供されています。
花の茶屋
営業期間/4月13日から7月中旬 ※つつじ、シャクナゲ、紫陽花庭園のオープン期間中
営業時間/8:30~16:30 ※アジサイライトアップ開催時は、土曜 8:30~16:30、日曜 19:00~21:00
問い合わせ先
■2:フジのカーテンが楽しめる!天台宗五大山白毫寺(兵庫県丹波市)
九尺フジの見頃は4月下旬~5月上旬
見ごたえたあると評判の、天台宗五大山白毫寺のフジ。とくに、「九尺フジ(正式名称「野田長フジ)」は見事で、下まで咲くと150㎝を超す長さになることも。
桜、セッコク、スイレン、ハス、モミジなど、四季折々の花が咲き誇る白毫寺
美しい山水に囲まれた白毫寺の境内には、人間の世界と仏の世界を結ぶといわれる太鼓橋があり、橋下の心字池には数百尾の錦鯉や真鯉が悠々と泳いでいます。
4月の桜にはじまり、フジ、セッコク、スイレン、ハスと四季の花々を楽しむことができ、特に5月初旬の九尺フジが咲き誇る姿は、まるでシャワーの様に優しく人々を包み込んでくれます。
また、モミジが真っ赤に染まり、ムクロジが黄色のアクセントを加えて錦織りなす秋の光景も風情があります。1,300年の歴史と自然の中に身を置き、心の安らぎが得られるのが、「天台宗五大山白毫寺」です。
「九尺ふじまつり」ではライトアップも
5月3日(金・祝) 以降、九尺フジ公開期間中は、特産品ブースの出店や夜間のライトアップなど、「九尺ふじまつり」としてさまざまな催しが開催されます。
ライトアップには、LEDライトの白色・昼光色・オレンジ色に加え、水銀灯とハロゲンライトの5種類のライトが使用されています。この色温度の差によって、写真や動画では色の差がよりはっきり表現され、オーロラのように写ります。目で見た以上に幻想的な世界を再現することができます。
九尺ふじまつり
期間:5月3日(金・祝) ~5月12日(日)の予定
ライトアップ時間:18:30~21:00 まで(団体不可)
問い合わせ先
■3:シバザクラのじゅうたんが目の前に!Flower village 花夢の里(広島県世羅郡)
シバザクラの見頃は4月中旬から5月上旬
シバザクラ・ネモフィラともに面積西日本最大級の「Flower village 花夢の里」では、4月20日頃からGW頃まで、シバザクラが華麗に咲き誇ります。また、ネモフィラは、5月中旬頃までが見頃です。
芝桜とネモフィラの丘2019
期間/4月6日(土)〜5月19日(日)
時間/9:00〜17:00
※芝桜とネモフィラの丘2019開催中は無休
今年はさらに菜の花のイエローも加わり、ピンクとブルーの花の丘がより色彩豊かになりました。
手作り体験やグルメも楽しめる、Flower village 花夢の里
「Flower village 花夢の里」では、花を長く楽しめると話題のハーバリウムに香料をプラスして作る「ハーバリウムアロマディフューザー体験(GW除く金土日開催、体験料 ¥1500)」や、「世羅のおふくろ食堂(4月27日~28日5月3日~5日開店)」、で世羅高原豚の豚汁などが楽しめたり、「芝桜ウォール(4月27日~5月6日)」で記念写真ができます。
問い合わせ先
■4:チューリップもネモフィラも!440万本の花が楽しめる国営備北丘陵公園(広島県庄原市)
ネモフィラの見頃は5月上旬から5月中旬
「ふるさと・遊び」をテーマにした三世代家族が楽しめる「国営備北丘陵公園」では、4月中旬~5月上旬まで、ネモフィラなどの春の花が見事に咲き誇ります。
総数約440万本の花々が楽しめる「備北花ピクニック」が開催中
現在、「備北花ピクニック」が開催中! チューリップはもちろん、ビオラ、ネモフィラ、アイスランドポピー、ルピナスなど、総数約440万本の花々が色鮮やかな春を感じさせてくれます。期間中はさまざまなイベントも催されます。
備北花ピクニック
期間/4月13日(土)〜5月12日(日)
時間/9:30〜17:00(入園は16:00まで)
※備北花ピクニック開催中は無休
※4月29日(月・祝)・5月1日(水・祝)・4日(土・祝)の3日間は、入園料・駐車料が無料
スイセンやヒマワリも楽しめる、国営備北丘陵公園
中国地方唯一の国営公園「国営備北丘陵公園」では、チューリップやネモフィラのほかにも、3月下旬から4月上旬まで、日本最大級規模と言われる「スイセンファンタジー」が開催され、なだらかな丘一面に咲き誇るスイセンが丘一面に咲き誇ります。また、夏には、ピクニック広場に一面のヒマワリ畑が登場します。
問い合わせ先
- 国営備北丘陵公園 TEL:0824-72-7000(備北公園管理センター)
■5:ポピーの丘が花でいっぱいに!黒瀬農園 香山ラベンダーの丘(広島県世羅郡)
ポピーの見頃は4月中旬~5月下旬
世羅高原にある「香山ラベンダーの丘」では、4月中旬~5月下旬まで「ポピーフェスタ」が開催され、愛らしいポピーの花が園内の「ポピーの丘」に咲き誇ります。ハンモック50基が用意され、青空の下、花に囲まれてのんびりとした時間を過ごすことができます。
ポピーフェスタ
期間/4月20日(土)~6月中旬
時間/9:00~17:00
※ポピーフェスタ開催中は無休
ハーブやブルーベリーの摘みとり体験もできる、香山ラベンダーの丘
ハーブやブルーベリーの摘みとり体験のできる香山ラベンダーの丘では、春はポピー、夏はラベンダーなど、3.4ヘクタールの広大な農園の中で、花々に囲まれた空間が楽しめます。また、ここで育てられたハーブや、ラベンダーの香りアイテム(ラベンダーリース・ラベンダーオイル・ラベンダーウォーターなど)も購入することができます。
「ラベンダーカフェ」でくつろぎのひとときを
園内の「ラベンダーカフェ」では、ラベンダーカルピス(¥300)やラベンダーソフトクリーム(¥350)などが提供されています。
問い合わせ先
※価格はすべて税込です
以上、京都の宇治、兵庫の丹波、広島の世羅郡&庄原市で観られる、春のお花スポットをご紹介しました。是非とも友人や家族を誘って、今の季節しか楽しめない自然の絵画を楽しんでみてくださいね。
また、各スポットの見ごろの時期は、天候などにより前後する場合があります。お出かけの際は、事前にホームページなどでの確認をお忘れなく!
- TEXT :
- Precious.jp編集部