【目次】

【1】「コンシーラー」を3か所にのせて小顔に見せる


◆コンシーラーをのせるのは目尻の下、小鼻脇、口角下の3か所

ファンデーションでは隠しきれなかった「たるみの影」=疲労感を払拭し、錯覚効果で顔全体がグッと引き上がり、いきいきとした表情に変わります。

コンシーラー_2,アンチエイジング_1
1:赤ぐすみやたるみの影が広がる【目尻の下】、2:過剰皮脂による赤みが現れる【小鼻脇】、3:影ができてくすみも現れる【口角下】

3ポイントをなじませるときは、力が入りにくい薬指で優しくのばす。「目尻の下」は片手で目尻側を押さえながら、もう片方の薬指で往復させたあとこめかみに向かって引き上げるようにのばす。「小鼻脇」は薬指で上下になでるようにしながらなじませる。「口角下」も薬指を使い、下唇の輪郭に沿って口角を引き上げるようにのばす。

マスクに隠れていたゾーンを緊急ケア【お悩み別】スティック・コンシーラーで解決!“ 小顔見せ” メソッド

【2】リフトアップして小顔に見せる「チーク」メソッド


「頬に色鮮やかなチークが入っていれば、人の目は必ずチークのほうに誘導されます。だから、ほうれい線のギリギリ上にチークを入れて、それを目くらましに使う。具体的には、まず、入れる位置をほんの少しだけ下げること。みなさんはチークは笑ったときに頬骨の最も高い位置に入れると習いましたよね。でも、頬の下半分がボリューミーになってきた40~50代は、その余白を減らすためにも、頬骨の高い位置より少し下の位置に入れるといい。それだけで顔が小さく見えてきます。NGなのは、頬骨の上からこめかみに斜め上に入れる、昭和のチーク。逆に、余白が目立って、顔が大きく見えてしまいます。次に、チークは耳の手前まで幅広く入れること。たるみは横顔にも現れています。正面顔ばかり見ていてはダメ。頬骨の上にポンと乗せたチークでは、たるみをカバーできないのです。年齢を重ねた頬のチークは、耳前まで横長に入っているのがベストです」(ヘア&メイクアップアーティスト 黒田啓蔵さん)。

◆5ミリ上げるチークメソッド

<STEP.1>使うのはブラシの側面、頬に当てるのも側面

黒田流チークでは色をつけるのはブラシの側面。ブラシの側面を頬骨の下に当てて、そのまま横に滑らせます。これならば必然的に頬骨の高い所より下につくというわけ。

黒田流チークでは色をつけるのはブラシの側面。ブラシの側面を頬骨の下に当てて、そのまま横に滑らせます。これならば必然的に頬骨の高い所より下につくというわけ。
●色はブラシの側面全体につける

ブラシを寝かせて側面全体に色をつける。余分を落としてから顔へ。カネボウ化粧品 リサージ チークブラシ ¥4,950 (12月10日発売)

ブラシを寝かせて側面全体に色をつける。余分を落としてから顔へ。

<STEP.2>頬骨の下から耳前まで水平に色をのせる

頬骨の下から耳の前まで、上げずに水平に軽く滑らせて。耳にかかってもOK。耳から頬骨の下へ軽く往復します。正面顔だけでなく横顔まで意識してチークを入れて。

頬骨の下から耳の前まで、上げずに水平に軽く滑らせて。耳にかかってもOK。耳から頬骨の下へ軽く往復します。正面顔だけでなく横顔まで意識してチークを入れて。
●NGメイク例

左/【NO MORE!ブーメランチーク】頬骨の上からこめかみに斜め上に入れたチーク。今では考えられないけれど昭和の頃は確かに流行っていた。右/【ブラシを顔に立てて当てない】チークブラシを顔に立てて使うと、狭い範囲に濃くつきやすい。薄く広くぼかすのが難しくなってしまう。

左/【NO MORE!ブーメランチーク】頬骨の上からこめかみに斜め上に入れたチーク。今では考えられないけれど昭和の頃は確かに流行っていた。右/【ブラシを顔に立てて当てない】チークブラシを顔に立てて使うと、狭い範囲に濃くつきやすい。薄く広くぼかすのが難しくなってしまう。

<STEP.3>光をプラスしてさらに「上げ」

さらに、顔全体をリフトアップして見せるなら、ほんの少しだけハイライトをプラス。目尻の涙袋の下から眉尻の下にかけて入れて。残った粉で涙袋の下にもひとはけ。

さらに、顔全体をリフトアップして見せるなら、ほんの少しだけハイライトをプラス。目尻の涙袋の下から眉尻の下にかけて入れて。残った粉で涙袋の下にもひとはけ。

美容の匠・黒田啓蔵さん流「チークメソッド」|上げも下げもしないフラットチークで、たるみもほうれい線もカバー

【3】面長を緩和して小顔に見せる「並行眉」


◆面長カバー&小顔をかなえる平行眉の描きかた

ダークトーンの平行眉で面長をカバーして小顔に。

<STEP.1>眉尻上側を描き足す

眉メイクの前に鏡を離して眉を引いて見ること。そうすることで足りない部分、描き足す部分が把握できる。
チップに右のグレーをとり、尻すぼみになっている眉尻の上側部分を描き足します。眉メイクの前に、鏡を離して眉を引いて見ること。そうすることで足りない部分、描き足す部分が把握できる。
眉尻部分を描き足したAFTER(向かって左側)は、自眉(向かって右側)と比べ、高さと太さが出て、すでに平行なシルエットが完成している。
眉尻部分を描き足したAFTER(向かって左側)は、自眉(向かって右側)と比べ、高さと太さが出て、すでに平行なシルエットが完成している。

<STEP.2>足りない部分を補う

毛流れと逆らうようにチップを動かすと、パウダーがフィットしやすい。
同じくチップにとったグレーで、自眉がまだらで毛が足りない部分にも描き足していきます。毛流れと逆らうようにチップを動かすと、パウダーがフィットしやすい。

<STEP.3>ブラウンのパウダーをのせる

ブラシを立てて眉の毛流れに逆らうようブラシを動かし、眉の中に埋め込むようにパウダーをのせていくのがポイント。
ブラシにブラウンのパウダーをとり、眉全体にふんわりとのせて明るさとボリューム感を出します。ブラシを立てて眉の毛流れに逆らうようブラシを動かし、眉の中に埋め込むようにパウダーをのせていくのがポイント。

完成

平行眉で横ラインを強調することで、縦長感を緩和。さらにダークトーンの眉が顔のパーツにメリハリを生み出している。
平行眉で横ラインを強調することで、縦長感を緩和。さらにダークトーンの眉が顔のパーツにメリハリを生み出している。

面長カバー&小顔がかなう、ふんわり「並行眉」の描きかた

【3】目力アップ&間延び顔を縮める「アイメイク」


◆「全方位マスカラ」で目元の上下の間延びを一気に縮める

上下まつげの存在感をアップさせることで、上まぶたと頬の間延びを解決することができます。

<STEP.1>上まつげは、カール&扇状が決め手に

マスカラ_2
上まつげは根元からビューラーでしっかり立ち上げておく。マスカラを根元からしっかりと塗り、目尻、目頭までていねいに塗る。扇状になるようにキレイなセパレートを心がけて。

<STEP.2>下まつげは起こして、存在感をアップ

マスカラ_3
マスカラを縦にして持ち、左右に小さく振るように動かしながら、下まつげにマスカラを塗っていく。すると、寝ていたまつげを起こして浮かす役割になり、存在感が増す。

<STEP.3>下まつげの長さを出して、頬の間延びを狭める

マスカラ_4
ブラシを横に持ち替え、下まつげを下に向かって引くようにし、今度は長さを出すように塗っていく。最後に、下まつげもきちんとセパレートするように整えておくことが肝心。

まぶたのたるみをカバー! 目元の間延びを縮める「全方位マスカラ」3ステップ

◆「下まぶたメイク」で頬の間延びを縮める

塗る範囲は「涙堂の幅=下まつげの生え際から約5ミリの幅」で目頭から目尻まで。チップの先端に軽くトントンとしながらアイシャドウをとる。それをそのまま下まつげの中央の際に当てて、中央→目尻→中央→目頭の順にチップを動かす。これで自動的に5ミリ幅に色がのるのです。

チップの先端だけに色をとると、涙堂の幅=5mm幅に自動的に描ける

アイシャドウ_6
下まぶたメイクで最も重要なのがとり方。チップの先端にアイシャドウをチョンチョンとつけるとこれくらいのつき具合に。右/ボビイ ブラウン リュクスアイシャドウ リッチ メタル02 ¥5,720

<STEP.1>下まぶたの中央→目尻→中央→目頭の順に動かす

アイシャドウ_7
目頭や目尻の端部分からのせはじめると、アイシャドウがたまりやすいので中央から、が正解。この順番で塗るとなじんで自然に。
アイシャドウ_8
色をとったチップをそのまま下まぶたに当てて塗布。チップは寝かせずに立てて、アイシャドウがついている先端部分だけを当てる。

<STEP.2>ブラウンのアイライナーで下まぶたの際に4つの点を描き、フレームを自然に強調

アイライナー_2
写真の丸の位置に3mmくらいの幅で描く。先端を使ってなるべく細いラインで仕上げたいので、ペンシルは寝かせずに立てて。
アイライナー_3
4つの点で描く理由は、ライン状に描くといかにも引きました、という印象になり、きつい老け顔になるから。あえて隙間をつくるのが正解。右/エスティ ローダー ダブル ウェア インフィニット ウォータープルーフ アイライナー 02 ¥4,950

<STEP.3>目尻から目頭に向かってブラシを動かし、目尻側に寝ている毛を起こすように塗布

マスカラ_1
ブラシの先端を使って塗布。ブラシ先端にマスカラ液がつき過ぎているとダマになるので、軽くティッシュオフしてから。
マスカラ_2
次に毛の真ん中から毛先だけでいいので、下向きに方向づけるように塗布。そして根元にブラシを当て、根元から毛先に向かって重ね塗りを。

完成

目が大きく、若々しい印象に。自然に目の縦幅が強調され、パールオレンジ効果でくすみもクマもほとんど目立たない。

たるんだ頬を引き締める!「パールオレンジ」アイシャドウを使った「下まぶたメイク」

【5】立体感を引き出す「ノーズシャドウ&ハイライト」


◆埋もれた鼻を掘り起こしメリハリを出すノーズシャドウ

ノーズシャドウなんて素人には難しい、と思いがちですが、濃いブラウンシャドウではなくアイブロウパウダーなら違和感なし。眉を描いたら指で、眉頭から鼻の付け根までサッとのせ、彫りをつくるだけ。のせていることに気づかれないくらいの薄さが正解です。

アイブロウ_1,アンチエイジング_1
ベージュのアイブロウパウダー(写真の真ん中の色)で、眉頭の下から鼻の付け根へと指でぼかす。「のせている」ことがわかっては作為的な厚化粧に見えるので、色がわからないぐらいがちょうどいい。

【お悩み別】鼻を際立たせる “メリハリ” メイクを伝授!ノーズシャドウ&ハイライトで鼻に立体感をもたらすメイクメソッド

◆ハイライトで間延び顔を解消し華やかに

高さを出したい鼻筋、頬骨の高い部分だけにピンポイントで使うと、メリハリ感が。間延び顔を解消し、一目おかれる華やかさが倍増します。

のせるのは鼻筋、頬骨の高い位置のみ。3秒で中高いメリハリ顔に
のせるのは鼻筋、頬骨の高い位置のみ。3秒で中高いメリハリ顔に。
指に取って軽いタッチでスーッとぼかす
指に取って軽いタッチでスーッとぼかす。

上からのライトが原因で目立ってしまう「たるみ」の解決方法とは?ハイライトで立体感強調&華やか顔に


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この記事の執筆者
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