長引くマスク生活。頬のゆるみを放置しすぎている人も多いのでは? 外してOKなときでも外したくない―「マスク依存」に陥る人もちらほら。しかし、Xデーは近づいています。そろそろ、「上げ」にかかるときです!

そこで、雑誌『Precious』11月号では、特集「黒田啓蔵さんの即効『上げ』美容術、公開!」を展開。

今回、頬ゆるみをなんとかするために、レスキューを依頼したのは、超大御所ヘア&メイクアップアーティストの黒田啓蔵さん。早急に黒田流「上げ」メソッドを習得し、ゆるんだ頬をなんとかしましょう。本記事では「5ミリ『上げる』黒田流チークメソッド」をご紹介します。

黒田 啓蔵さん
ヘア&メイクアップアーティスト
(くろだ けいぞう)誰もが知る大女優たちがこぞって指名。常にCM撮影や舞台やコンサートのため日本中を飛び回っている。有名コスメブランドのディレクションを手掛けるほか、プロのヘア&メイクへの指導も多い。その美容術はすべての女性の美しさを底上げする普遍的かつ革新的なもの。

いつもより少しだけ下の位置に、横顔まで意識して幅広く。上げも下げもしないフラットチークならたるみもほうれい線も見えない

たるみやほうれい線を目立たなくするには、チークを少しだけ下の位置に、そこから上げも下げもせず水平に入れること。黒田流5ミリ「上げる」メソッドの第二番目は、チークの入れ方にあります。

チーク_1
上げたいからといって、チークを上げるのは間違い

「頬に色鮮やかなチークが入っていれば、人の目は必ずチークのほうに誘導されます。だから、ほうれい線のギリギリ上にチークを入れて、それを目くらましに使う。具体的には、まず、入れる位置をほんの少しだけ下げること。みなさんはチークは笑ったときに頬骨の最も高い位置に入れると習いましたよね。

でも、頬の下半分がボリューミーになってきた40~50代は、その余白を減らすためにも、頬骨の高い位置より少し下の位置に入れるといい。それだけで顔が小さく見えてきます。NGなのは、頬骨の上からこめかみに斜め上に入れる、昭和のチーク。逆に、余白が目立って、顔が大きく見えてしまいます。

次に、チークは耳の手前まで幅広く入れること。たるみは横顔にも現れています。正面顔ばかり見ていてはダメ。頬骨の上にポンと乗せたチークでは、たるみをカバーできないのです。年齢を重ねた頬のチークは、耳前まで横長に入っているのがベストです」

チークも年齢に合わせアップデート。変化を受け入れることこそ、老け見えさせない極意かもしれません。

【5ミリ「上げる」黒田流チークメソッド】

■Step1:使うのはブラシの側面、頬に当てるのも側面

チーク_2
黒田流チークでは色をつけるのはブラシの側面。ブラシの側面を頬骨の下に当てて、そのまま横に滑らせます。これならば必然的に頬骨の高い所より下につくというわけ。

●色はブラシの側面全体につける

チーク_3
ブラシを寝かせて側面全体に色をつける。余分を落としてから顔へ。カネボウ化粧品 リサージ チークブラシ ¥4,950 (12月10日発売)

〈使ったチークはこれ〉

チーク_4
鮮やかな発色で華やかに彩る。秋らしい赤みのモーヴカラー。エスティ ローダー ピュアカラー エンヴィ ブラッシュ S 490 ¥6,490

■Step2:頬骨の下から耳前まで水平に色をのせる

チーク_5
頬骨の下から耳の前まで、上げずに水平に軽く滑らせて。耳にかかってもOK。耳から頬骨の下へ軽く往復します。正面顔だけでなく横顔まで意識してチークを入れて。

●NGメイク例

チーク_6
左/【NO MORE!ブーメランチーク】頬骨の上からこめかみに斜め上に入れたチーク。今では考えられないけれど昭和の頃は確かに流行っていた。右/【ブラシを顔に立てて当てない】チークブラシを顔に立てて使うと、狭い範囲に濃くつきやすい。薄く広くぼかすのが難しくなってしまう。

■Step3:光をプラスしてさらに「上げ」

チーク_7
さらに、顔全体をリフトアップして見せるなら、ほんの少しだけハイライトをプラス。目尻の涙袋の下から眉尻の下にかけて入れて。残った粉で涙袋の下にもひとはけ。

〈使ったチークはこれ〉

チーク_8
複雑で美しい多色が織りなす光で、表情を鮮やかに際立たせるハイライト。クレ・ド・ポー ボーテ ル・レオスールデクラ 201 ¥9,350

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

PHOTO :
鈴木 宏(人物)、唐澤光也(RED POINT/静物)
HAIR MAKE :
黒田啓蔵(Iris)
MODEL :
真樹麗子(Precious専属)
EDIT&WRITING :
木更容子、佐藤友貴絵(Precious)