ストレスの多い大人女性にとって、自分の時間を積極的にもつことはとても重要といわれます。精神科医の古賀良彦先生は、ストレス対策として、アロマテラピーや塗り絵、料理などのレクリエーションをすすめています。

日々のストレスについての解説から、効果的なストレス解消のための方法やポイントをうかがっていきましょう!

ストレスフルな大人女性におすすめの毎日の解消法とは?

大人女性のストレスについて

大人女性は、日々、どれくらいストレスを感じているのでしょうか?

ストレスといえば、まず職場でのストレス。

ピースマインド・イープ株式会社による国際EAP研究センターが2015年に行った管理職のストレスに関する調査によると、男性管理職と比較して女性管理職のストレス度が高い結果となっていました。

特に「キャリア形成」「個人の尊重」「公正な人事評価」といった組織体制・風土に関する要因が、女性管理職に特徴的なストレス要因と考えられるそうです。

また、リンナイ株式会社が「R.STYLE(リンナイスタイル)」会員の4,879名(男性2,464名、女性2,415名)を対象に2018年に行った「ストレス」に関する意識調査では、女性は40代が最もストレスを感じており、「非常に感じている」人は27.1%、「やや感じている」人は51.5%にも上りました。

やはり大人女性はストレスを多く感じているようです。

「デイリーハッスル」はためないことが大切!

ストレスと心身の疲労の関係

ストレスとは上手に付き合っていきたいもの。そこで古賀先生に、ストレスについて解説いただきました。

「毎日の生活のなかでストレスは必ず生じます。それはデイリーハッスルと表現されます。ここでいうハッスルとは、スポーツなどの激しいプレーということではなく、マイナーなトラブルのことを意味します。仕事でも家庭でも、デイリーハッスル、つまり小さなストレスがあるのはやむを得ないことです。

しかし、それを蓄積させてしまうと、心身の疲労が強くなり、場合によっては頭痛やめまい、下痢や便秘などの症状や、不眠や強い不安も生じてしまいます。特に下痢や便秘といった腸の症状が出るなどの脳と腸のマイナスの関係は、脳と腸がお互いに作用しあっている可能性として、近年“脳腸相関”として示唆されてきています。

こうした脳腸の疲労が生じないようにするためにも、小さなストレスがたまるのを防ぐことが大切です。そのためには、毎日、工夫することが必要ですが、ついそのことを忘れてしまい、ストレスを翌日にもち越してしまいます。

ストレスの原因を取り去ることは、困難なことが少なくありません。例えば職場で苦手な上司がいても、その上司をすぐに異動させてしまうことはできません。ですから、大切なことは、それによって生じたストレスにきちんと対処しておく、つまり上手にやりくりしておく、ということです」(古賀先生)

日々のストレスを対処する「レクリエーション」のススメ

ストレス対処の3つの方法

古賀先生は、ストレス対処の方法として、快眠、リラックス、レクリエーションの3つをすすめます。なかでも最も大切なのが、レクリエーション。

「レクリエーションとは『リ・クリエイト=創り直す』という意味で、ストレスで歪んでしまった心と体の働きをスムーズに整えなおすということです」

例えば、アロマセラピーや料理、塗り絵、折り紙などを楽しむこと。

ストレス解消のためには、特にどんなレクリエーションがおすすめなのでしょうか?

「余裕がある場合は、少し高価なアロマオイルを楽しんだり、アクセサリーの情報を集めたりすると気分がリフレッシュされていいですね。あまり大げさに考えず、毎日仕事や家事の合間で時間が空いたときにちょっと工夫して好きなことをやってみるとよいでしょう」(古賀先生)

毎日気軽に、すぐできるちょっとした楽しみをもとう

小さなストレスをためないためには?

古賀先生によると、レクリエーションにはコツがあるのだそう。

「激しい運動をしたり、時間をかけてディナーをつくったりという、時間もお金もかかることは、むしろ避けるといいですね。毎日気軽にすぐできる、ちょっとした楽しみを30分程度の短時間だけするのがポイントです。毎日することですから、用意も片付けも簡単なことを選びましょう」(古賀先生)

小さなストレスは必ず起きること。それを自覚して、ためないことがポイントということ。

そして、毎日30分でも、自分が心から楽しめるレクリエーションを見つけてやってみる。ストレスケアの大きなヒントになりそうです。

古賀良彦さん
精神科医、杏林大学名誉教授、特定非営利法人日本ブレインヘルス協会理事長
(こが よしひこ)慶応義塾大学医学部卒。うつ病や睡眠障害などの治療研究のエキスパート。職場のメンタルヘルス不調についても造詣が深い。さらに、香りや食品の健康増進効果について、脳波分析や脳機能画像を用いて積極的に研究。
この記事の執筆者
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WRITING :
石原亜香利
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