正解は…「ある環境を同じくする人々」を意味する言葉と、組み合わせることができます。

例としては、「学者気質(がくしゃかたぎ)」「芸術家気質(げいじゅつかかたぎ)」「むかし気質(かたぎ)」「江戸っ子気質(えどっこかたぎ)」「関西気質(かんさいかたぎ)」など。

気質(かたぎ)とは

気質(かたぎ)」という言葉は、職業、身分、環境などを同じくする人々に共通して見られる性質を指します。

「気質(かたぎ)」という言葉の語源は、着物などの染付に使用する道具「形木(かたぎ)」だとされています。板に模様などを彫った「形木」から、美しい布や和紙が染め付けられる道具なので、「気質(かたぎ)」も、「古風」や「粋」な性質に使用される例が多いですね。

意味からすれば間違いではないのですが、「警察気質」とか「若者気質」という使用例は、あまり聞きません。

気質(きしつ)とは

対して「気質(きしつ)」と読む場合の意味は「生まれついての気持ちのあり方、性質」と、個人の性質を表す言葉です(心理学用語として「個人の性格の基礎をなす遺伝的・体質的な感情傾向」というような意味でも使用されています)。

というところで、もう一問、クイズです。

【問題2】

「気質(かたぎ)」と「気質(きしつ)」を説明した以下の文章の( )の中に、反対の意味を持つ2文字の漢字をそれぞれ入れ、正しい説明にしてください。

「気質(かたぎ)」は、属する( ① )に共通する性質、

「気質(きしつ)」は、その人( ② )の生来の性質を表す言葉である。

どんな言葉が入るでしょうか? この①と②は、反対語です。

①と②に入る言葉は?
①と②に入る言葉は?
思いつきましたか?
思いつきましたか?

正解は… ① 集団  ② 個人 です!

「気質(かたぎ)」は、属する集団に共通する性質、「気質(きしつ)」は、その人個人の生来の性質を表す言葉である。

「気質(かたぎ)」「気質(きしつ)」の意味の違いで、最も大きなわかりやすい相違点は、

「気質(かたぎ)」は集団にかかる言葉、「気質(きしつ)」は個人にかかる言葉

という点でしょう。混乱している方に、意味の違いを教えてあげるときには、この点をまず明確にするのが理解への早道だと思います。

「気質(きしつ)」は変えられるものではありませんが、「Preciousな大人の女性気質(かたぎ)」(笑)を持って、知的に優雅にふるまいたいですね!

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ILLUSTRATION :
小出 真朱