正解は… 2:物事の本質を捉えた見方をする です。
こちら、文化庁の調査では
「疑ってかかるような見方をする」とカン違いしていた方が48.2%いたのに対し、
正解の「物事の本質を捉えた見方をする」を選べた方は、なんと26.4%!
(そのほかの解答は「わからない」「1:と2:両方の意味」など)
「うがった」という響きから「疑った」と結びつけてしまう間違いがとても多い、ということかもしれません。まさにこのタイプのカン違いをしていた、という人々に話を聞くと「ひねくれた見方をする」「なんでも否定的に疑うところから入ろうとする、浅い視点」というようなイメージを持っていたそうです。
「うがった」という言葉は「穿(うが)つ」という動詞の連用形です。
「穿つ」の主な意味は「穴をあける・掘る・突き通す」と「物事の本質を的確に言い表す」です。物事の本質に触れようとすることを「深掘りする」と言ったりしますが、「穿つ」は深掘りしただけでなく、貫通して明るくなった状態、巧みに本質を突いた状態、ということになります。
ですので「うがった見方をする」は、他人に対して言った場合は、本来、ほめ言葉です。「事の本質をいち早く見抜く心眼を持った頭のいい人」というような評価になります。
しかし、本来の意味よりカン違いで覚えられている率の高い言葉となると、シチュエーションによっては言った方の真意をはかりかねてしまいますね。
さて、もう1問、「穿(うが)つ」という言葉に関連するクイズを出題します。
【問題2】
「穿(うが)つ」と同じ漢字を使用した「穿る」は、なんと読むでしょうか?「穿つ」の意味から連想できる読み方で、ほぼ同じ意味の2通りの読み方があります。
以下の、読み仮名をあらわした●と〇の中に、それぞれひらがなを一文字ずつ入れて、「穿る」の2通りの読み仮名を完成させてください。●と〇にはそれぞれ同じひらがな一文字が入ります。
穿(●〇)る / 穿(●〇く)る
※即答できない方は、スクロールしてヒントをご覧ください。
ヒント1:〇には濁音のひらがなが入ります。
ヒント2:耳の穴
さあ、わかりましたか?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:文化庁「国語に関する世論調査」(平成23年 )
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱