シワやたるみなど、加齢のせいだと思っていた「肌老化」。実は、私たちが日常的に浴びている「光」が原因であるという事実が!

そこで、今回は肌老化の原因と、UVに対する正しい知識を、今一度おさらいいたします。

恐怖! 「光」が老化を加速させていた!

シワやたるみは、加齢のせいだけではありません・・・。

もう歳だからしかたがない…と諦めていませんか? 実は、肌老化は加齢が要因というよりも、紫外線などの「光」の影響のほうが大きいのです。この「光」は防ぐことが可能。ということは、老化のスピードをスローダウンさせることができるのです。今からでも遅くはありません! ぜひ、老化に対抗していって。

知っていましたか? シワやたるみの7割は紫外線などの「光」が原因だった!

加齢のせいだと思っていた肌老化が、実は紫外線などの「光」が大きく影響していたなんて、と驚く人も多いはず。その「光」がもたらしている怖い事実を解説していきます。

これは衝撃の事実! 「光」で愕然とするほどの老化っぷり!

トラックの運転手を長らくしていた外国人男性。左ハンドルの車を長年運転していたため、つねに顔の左側にばかり日差しを浴びていた結果、右側とは別人と見間違うほどに、左側だけがシワが深く刻まれ、たるんでいる。これほどまでに日差し=紫外線などの太陽光線が老化に影響を及ぼしている証明のような写真。提供:The New England Journal of Medicine/Splash/アフロ

日々、浴びている紫外線などの「光」。その影響はジワジワと肌に出てきているので、自分では気づきにくいかもしれません。でも、愕然とするほど、その差は出てくるものなのです。

紫外線だけでなく、ほかの「光」も老化に影響

UVBは表皮まで、UVAは真皮まで到達。それ以外に、可視光線のなかのブルーライトは真皮の深部まで、赤外線のなかの近赤外線は真皮のさらに奥まで到達していたことが判明。

今まで紫外線というと、日焼けして黒くなったり、赤くなったり、またはシミができたりする原因という認識でした。ですが、紫外線の影響は日焼けやシミだけにとどまらず、シワやたるみといった老化に直結しているのがよくわかります。それだけ影響力の大きい紫外線。

ですが、この紫外線にはUVA・UVB・UVCの3種類があり、地表に届いているのはこのうちUVAとUVBの2種類です。波長が短いU V Bは日焼けやシミをつくる主な要因に。波長の長いUVAは弾力を司る真皮まで入り込み、シミだけでなく、シワやたるみの大きな要因になっています。

でも、それだけではなかったのです! 実は、近赤外線や可視光線のなかのブルーライトはUVAよりも深く真皮の奥まで入り込み、紫外線とは異なるタイミングや時間の長さで老化を促している可能性も考えられているのです。

あまり知られていませんが、地表に届く光のなかで、紫外線はたったの5%、可視光線が40%、赤外線が55%を占めています。紫外線以外の影響も度外視できないのです。

防いでいるつもりでもシミやシワが増える理由

肌の老化には紫外線以外にも、ブルーライトや近赤外線などの「光」も深く関わっていることがわかりました。ということは、紫外線をきちんとカットしていても、シワやたるみまで防げていないということに。

昨今では、このブルーライトや近赤外線の影響も加味したUVコスメが登場しています。アンチエイジングをしっかり行おうと思ったら、こういった「光」の種類に対応したアイテムを味方につけ、紫外線以外もしっかりカットすることが重要です。

でもその前に、ひとつ盲点が。それは「塗りムラ」です。UVは、厚くしっかりと塗らないと記載されている数値(SPF)の効果が期待できないもの。ですが、昨今のUVはのびがよく、薄くつけてしまいがちで、薄いところとしっかり塗れているところとの差ができていることが。

しかも、目や口の周り、小鼻の脇などきちんと塗れていない部分もあったりします。そういった塗りムラをなくすだけでも、シミやシワ、たるみ対策に。今一度見直しを。

きちんと知っておきたい、基本のUV Q&A5選

UVは塗っているものの、もしかしたら、なんとなく使っていたり、思い込みでUVを塗っていたりしませんか? UVが防いでくれる範囲、数値の意味を、今一度おさらいしておきましょう。

■Q1:SPFとPAって何を指しているの?

A:SPFはUVBを 、PAはUVAを防ぐ指数です。

UVBは肌の表面(表皮まで)に特に強く影響し、短時間で炎症を起こして、肌を黒くしたり、シミの要因になる光線のことで、これを防ぐ指数がSPF。最高値が50+です。

一方のUVAは、真皮にまで届き、長時間かけて蓄積してシワやたるみの原因となるもの。PAはこのUVAを防ぐ指数です。最高値は++++。老化を防ぎたいなら最高値を選ぶのがベスト。

■Q2:日傘をさしていれば、UVはそんなに塗らなくてもいい?

A:いえ、地面から反射する紫外線もあるので、UVは必須です。

雪面のような白色に近い面ほど、紫外線の反射率は上がります。街中も侮れませんが、ウィンタースポーツや海では特に注意が必要。出典:資生堂

実は、紫外線を含む太陽光線は上から降り注ぐだけではありません。白いタイル上を歩くときの反射がまぶしいと感じたことはありませんか? これは、反射紫外線と呼ばれ、コンクリートや芝生でも反射しているほか、砂浜や水面、雪面など、白色に近いほど反射が強くなる傾向に。そのため、日傘をさしていても、しっかりとUVを塗って守る必要が。

■Q3:曇りの日や室内にいる日はUVを塗らなくてもいい?

A:いえ、曇りでも紫外線は届いていますし、室内にいても窓ガラスを通して届いているので、カットは必須です。

晴れた日の紫外線を100%とすると、曇りの日では約65%が、雨の日でも約20%の紫外線が降り注いでいるといわれています。また、真皮まで届くUVAに関しては、窓ガラスをも通過して肌に届くので、室内にいるからといって油断禁物。寝室の朝日が入る窓側の頬にシミが多くできた人もいるくらいなので、UVカットカーテンなどもぜひ活用を。

■Q4:SPF50のUVに、SPF50の下地を重ねたら、SPF100になるもの?

A:いえ、なりません。数値はSPF50のままです。

UVを重ねて、その効果が足し算になっていったらいいのですが、数値がそのままプラスになることは、残念ながらありません。ですが、ブロックする膜が2層になるので、紫外線などから肌を守る力はより強固になります。なので、外に長時間いる日などは、ぜひ重ねづけをし、しっかりと肌に密着させておきましょう。くずれにくくするのもポイントに。

■Q5:UVを朝塗ったら、いつまでもつもの?

A:基本的にはSPFの数値から割り出せますが、くずれた際は効果がなくなっているので途中でお直しが必要です。

SPFは、約20分間何もつけていない素肌と比べて、日焼けが始まるまでの時間を何倍に延ばすことができるかという目安になっています。そのため、SPF50なら1000分=16時間40分くらいとなります。ですが、一度塗っても、汗や皮脂などでくずれていたりすれば、そこから紫外線などは肌に侵入…。時間で安心せず、いかにくずさないかにも気をつけて。

いかがでしたでしょうか?肌への影響を及ぼす「光」は紫外線をはじめ、ブルーライトなど日常的に浴びている「光」が原因。今一度、正しい知識で、お肌を守っていきたいものです。

次回は、紫外線を含む「光」を防御してくれる名品UVをご紹介いたします。お楽しみに!

PHOTO :
玉置順子(t.cube)
HAIR MAKE :
尾花ケイコ
MODEL :
真樹麗子(Precious専属)
EDIT&WRITING :
長田和歌子、佐藤友貴絵(Precious)
図版 :
タナカデザイン