インドネシアの無名な島のリゾートが、旅行誌の投票で1位に!

インドネシアのスンバ島にあるニヒ・スンバ(NIHI SUMBA)の貸切ビーチ。約2.5キロの白砂のビーチをゲストだけで貸し切りに
インドネシアのスンバ島にあるニヒ・スンバ(NIHI SUMBA)の貸切ビーチ。約2.5キロの白砂のビーチをゲストだけで貸し切りに

インドネシアのバリ島から南東へ、国内線で約50分。スンバ島は21世紀の今でも、昔ながらの伝統を頑なに守っている島です。とんがり帽子のような草葺きの屋根の家マラブ(精霊)の家に暮らし、道路脇には平均6トンもの巨大な石の墓が鎮座し、「パソーラ」という騎馬戦のような伝統儀式ではその激しさゆえに死者が出ることもあるそう。

昔ながらの「マラブの家」に暮らす人々。屋根のとんがった部分は精霊たちのためのスペー
昔ながらの「マラブの家」に暮らす人々。屋根のとんがった部分は精霊たちのためのスペー

そんなタイムトリップしたようなスンバ島の南西にある、ニヒ・スンバ(NIHI SUMBA)。リゾートの目は約2.5キロの白砂ビーチが広がり、遠くインド洋を渡ってきたうねりが打ち寄せる格好のサーフスポット(ゲストだけの貸し切りです)。手つかずの自然が残された567エーカーの敷地に、ヴィラはわずか33棟しかありません。

ニヒ・スンバのレセプションエリア。部屋にこもるゲストが多いせいか、あまり人の気配がしません
ニヒ・スンバのレセプションエリア。部屋にこもるゲストが多いせいか、あまり人の気配がしません

古木などを巧みに取り入れ、重厚感のある自然の建材を使ったヴィラは、広々とオープンな造り。ほとんどにプライベートプールをしつらえ、すべてが異なるデザインです。テラスからインド洋を望む、贅沢な海辺の邸宅という感じでしょうか。宿泊費には3食とアルコールを除くドリンクが含まれ、全室でバトラーサービスが受けられます。

インドネシアのスンバ島にあるニヒ・スンバ(NIHI SUMBA)のビーチは昔からサーファーの聖地。海のコンディションを知らせる立札。かつてからベテランサーファーの間では有名だったスンバ島
インドネシアのスンバ島にあるニヒ・スンバ(NIHI SUMBA)のビーチは昔からサーファーの聖地。海のコンディションを知らせる立札。かつてからベテランサーファーの間では有名だったスンバ島

けれど、ニヒ・スンバは単なるネイチャー系のラグジュアリー・リゾートではありません。2012年からリゾートを引き継いだトリー・バーチの前取締役、クリストファー・バーチいわく「“おもてなし中心の贅沢”はすでに終わった。21世紀のトラベラーはパーソナルな体験や、思いがけない出来事、好奇心を刺激する旅を求めている」。その言葉を体現しているのです。

インドネシアのスンバ島にあるニヒ・スンバ(NIHI SUMBA)のヴィラ。天然の建材のみを使ったヴィラ。こちらは丘の上に立つ「ラントロ」。1ベッドルームヴィラ:750US$~
インドネシアのスンバ島にあるニヒ・スンバ(NIHI SUMBA)のヴィラ。天然の建材のみを使ったヴィラ。こちらは丘の上に立つ「ラントロ」。1ベッドルームヴィラ:750US$~
インドネシアのスンバ島にあるニヒ・スンバ(NIHI SUMBA)のヴィラ「ラントロ」
インドネシアのスンバ島にあるニヒ・スンバ(NIHI SUMBA)のヴィラ「ラントロ」

「ラントロ」の広々としたテラスにはプライベートプールが。部屋に用意されたアルコールもどこかおしゃれに映ります。

海を見渡す渓谷のスパ施設&村訪問をセットで

たとえば、アクティビティのひとつ 「スパ・サファリ」。これはリゾートから90分間のトレッキングを経て、スンバ島の伝統的な集落に立ち寄りつつ、海に面した渓谷に広がる「ニヒオカ」というスパ施設に向かいます。ライステラスや2つの入り江が広がるニヒオカには、見晴のいいガゼボが4カ所点在。ビーチやライステラスを見晴らすどのガゼボでもOKで、しかもトリートメントは受け放題。(ガゼボ1棟につき半日US$495、1日US$695)。

ニヒ・スンバの隣の渓谷にあるニヒオカ。90分間のトレッキング後、ココナッツジュースを手に出迎えてくれます
ニヒ・スンバの隣の渓谷にあるニヒオカ。90分間のトレッキング後、ココナッツジュースを手に出迎えてくれます
ふたつの入り江やライステラスなど、変化に富んだ眺めが愛でられるニヒオカ。朝食のみここを利用することもできます
ふたつの入り江やライステラスなど、変化に富んだ眺めが愛でられるニヒオカ。朝食のみここを利用することもできます

貴重なスンバ馬に乗れる本格的な厩舎、サーフガイドが常駐しているビーチハウスなど、このリゾートでしか体験できないことが用意されているのです。

インドネシアのスンバ島にあるニヒ・スンバ(NIHI SUMBA)では希少なスンバ馬の乗馬体験も
インドネシアのスンバ島にあるニヒ・スンバ(NIHI SUMBA)では希少なスンバ馬の乗馬体験も

小柄で丈夫な、この島特有のスンバ馬。リゾート内には本格的な厩舎があり、乗馬も楽しめます。

収益はローカルの暮らしに役立てられる

しかも、リゾートの収益は前オーナーが設立したスンバ財団を通して地元の暮らしに還元されます。病院建設や100か所以上の井戸、小学校での給食のほか、マラリア予防センターによって罹患が85%も減少したそう。

『Travel + Leisure』誌の2016年ワールド・ベスト・リゾートに選ばれたニヒ・スンバ。バーチ氏の狙いどおり、ただ贅沢なだけではつまらない、思いがけない体験と気持ちを豊かにするエシカルなリゾートが今、求められているのかもしれませんね。

2015年に3棟お目見えしたツリーハウス。木の階段を上ると、円形のベッドルームが
2015年に3棟お目見えしたツリーハウス。木の階段を上ると、円形のベッドルームが
ニヒ・スンバのビーチにはガゼボやビーチハウスなど、居心地のいい場所があちこちに
ニヒ・スンバのビーチにはガゼボやビーチハウスなど、居心地のいい場所があちこちに

 

【こんな人にオススメ!】 エシカルな気持ちも満たしたい、アイランドリゾート好きな人

 

■ニヒ・スンバ(NIHI SUMBA)
Desa Hobawawi,Kecamatan Wanukaka,Sumba,87272 Indonesia


https://nihi.com/

日本でのお問い合わせ先
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド
TEL:03-5551-0101
http://www.LHW.com/

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この記事の執筆者
ダイビング雑誌の編集者を経てフリーに。海外旅行専門誌でもビーチを担当。月に1~2回、海外を中心に国内外のビーチリゾートへ通うこと、かれこれ四半世紀以上になる。女性誌の旅記事、ライフスタイル誌の連載、ウェブの連載ほか、共著に『奇跡のリゾート 星のや竹富島』など。世界のビーチガイド「World Beach Guide(http://www.world-beach-guide.com ) 」主催 好きなもの:海でボーッとすること、ボディボード、ダイビング、ビーチパーティー、Jazztronik、H Zettrio、渋谷Room
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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