正解は… 1:配布 2:配付 です。

もう一度、おさらいしましょう。
もう一度、おさらいしましょう。

1:の例文では、「新卒の学生向けに」と対象を限定してはいますが、大掛かりなフェアで不特定多数の学生に広く行き渡らせるための資料ですので、「配布」になります。

2:の例文では、1:と同じように学生を対象に資料を配る、といっても「内定済み」つまり「入社してくることが決まっている特定の学生たち」ひとりひとりの手に与え渡すことを指すので、「配付」になります。

「配布」と「配付」の違い、これでもう完璧ですよね?

公用文だけは、一部の例を除いて「配布」で統一することに決まっている

生活の中で「配布」と「配付」を使い分けるには、前述のルールで考えれば良いのですが、公用文だけは、特別な場合(交付税や、譲与税配付金特別会計)を除いて「配布」で統一する事に決められています。ですので新聞やテレビのニュースでは「配布」が使用されています。

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Precious.jp編集部 
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『法令用語改正用例』昭和29年11月
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小出 真朱