正解は… 2:庭師 です。

萩原氏は、現在もサンフランシスコに残っているゴールデンゲートパークの日本庭園『ジャパニーズ・ティー・ガーデン』の設計と手入れに従事した、庭師でした。

この日本庭園はもともと国際見本市のために企画されたものでしたが、萩原氏の説得により、国際見本市終了後も日本庭園が残されることになったのだとか。萩原氏はこの庭園内への居住を許可され、亡くなる直前まで、この庭の手入れを続けました。

そんな庭園内で、萩原氏は茶店も営んでいました。そこで提供されたお茶請けのお菓子が、甘くした辻占煎餅=フォーチュン・クッキーだったのです。

サンフランシスコのゴールデンゲートパークに今も残る「ジャパニーズ・ティー・ガーデン」は、日本そのままの風情!
サンフランシスコのゴールデンゲートパークに今も残る「ジャパニーズ・ティー・ガーデン」は、日本そのままの風情!
次ページ なぜ中国系レストランの定番に?
この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
国際見本市の参考資料:『歴史上の人物と和菓子』とらや/Discover Nikkei, 31 Oct 2007/「フォーチュン・クッキーはどう作られているか」WIRED NEWS(2012年5月16日)/『Makoto Hagiwara』Wikipedia英語版/ 『家庭新話』樋口二葉(読売新聞社)
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。