フォーチュン・クッキーの元のお菓子は、なんと日本の煎餅だった! 海を渡った日本人の細やかな「おもてなしの心」が元ネタなんです
「フォーチュン・クッキー」と言えば、最近で真っ先に思い浮かぶのは、アイドルグループ・AKB48のヒット曲『恋するフォーチュンクッキー』でしょうか?
実は同曲、東京メトロ日比谷線の秋葉原駅の発車メロディにも採用されています。秋葉原といえば、外国の方のお好きな観光スポットのひとつですので、海外からのお客さんが増える東京オリンピックに向けて、大人の豆知識として覚えておくと、役立つときが来るかもしれません。
さて、本記事の本題は「お菓子のほうのフォーチュン・クッキー」のお話です。
フォーチュン・クッキーといえば、アメリカなど海外でチャイニーズ・レストランを利用すると、お会計の際に出てくるメッセージ入りのお菓子。しかしあのクッキー、実は中国ではなく、日本発祥だということ、皆さまご存知でしたか?
日本で江戸時代から存在していた「辻占煎餅(つじうらせんべい)」というお菓子を、アメリカ人向けに甘くしたものが、フォーチュン・クッキーの原型なのです。
フォーチュン・クッキーの産みの親だとされているのは、1879(明治12年)にアメリカ・サンフランシスコに渡った、日本人移民の萩原 眞氏です。萩原氏は辻占煎餅のように、楽しい占いメッセージの入ったお菓子でアメリカ人をおもてなししたいと考えました。普通のせんべいよりは、アメリカ人好みな甘い味が良さそう…というわけで「辻占煎餅」のスイートバージョン=フォーチュン・クッキーの原型を考案したのです。
…というところで、クイズです。
【問題】
フォーチュン・クッキーの産みの親とされる、萩原 眞氏の職業は、以下のどれ?
1:菓子職人
2:庭師
3:新聞記者
…さて、正解は?
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- Precious.jp編集部
- BY :
- 国際見本市の参考資料:『歴史上の人物と和菓子』とらや/Discover Nikkei, 31 Oct 2007/「フォーチュン・クッキーはどう作られているか」WIRED NEWS(2012年5月16日)/『Makoto Hagiwara』Wikipedia英語版/ 『家庭新話』樋口二葉(読売新聞社)