【目次】
- 髪のダメージの原因ついて
- 大人を悩ませる、薄毛・白髪・うねり毛の原因について
- 正しいシャンプーのやり方【6STEP】
- 正しいドライヤーの乾かし方【4STEP】
- おすすめの頭皮環境を整えるアイテム【3選】
- おすすめのシャンプー&トリートメント【4選】
- おすすめのアウトバス【2選】
- おすすめのドライヤー【2選】
髪のダメージの原因について
「最近髪がパサついてきた」「髪がまとまりづらくなった」など、悩んだりしたことはありませんか?そのお悩みは季節のせいだけではなく、実はすべて「髪そのもののダメージ」からきているものかもしれないのです。髪の構造について解説します。
■:髪のダメージの種類は3つ

「髪というのは三層構造になっていて、外側から、キューティクル、コルテックス(タンパク質)、メデュラという構造になっています。ちょうど、お寿司屋さんでいただく”のり巻き”のようなものを想像してもらえればわかりやすいですね。
キューティクル=のり、コルテックス=お米、メデュラ=具の部分、といった感じです。
そして、どの部分がどのように傷んでいるか? で、ケア方法が異なってくるんです。
痛みの種類としては3つ、キューティクルの損傷、コルテックスの損傷、コルテックスの熱変性です」(渋谷さん)
■:3つのダメージの原因

「まず、キューティクルの損傷の原因はパーマやシャンプー、ダオルドライやブラッシングです。すきバサミなどでのカットも原因になりますね。
コルテックスは髪のタンパク質の部分、ここの部分の損傷の原因は、カラーなど、美容室の薬剤です。アルカリ性の薬剤に反応して傷んでしまうのです。
そして、最後にコルテックスの熱変性ですが、これはヘアアイロンやドライヤー、ストレートパーマやデジタルパーマなど、熱を加えることでタンパク質が熱変性を起こしてしまい、髪の芯の部分までダメージが及んでしまいます」(渋谷さん)
■:髪の傷み具合の見分け方

「自分でも見分けられる方法としては、
・キューティクルの損傷=パサつきが目立ち、髪にチリチリ感がある
・コルテックスの損傷=ごわつきが出る、髪がうねるようになる
・コルテックスの熱変性=髪が固くなる、引っかかりやすくなり指やブラシの通りが悪くなる
と見分けてもらえると、わかりやすいです。まずは自分の髪にどの症状が出ているかを判断し、痛みの段階別にケアしていくことが大切ですね」(渋谷さん)
8万人以上の女性の髪を切った超人気美容師が教える「今日すぐできる髪の毛ケア」
大人を悩ませる、薄毛・白髪・うねり毛の原因について
「髪が細くなってボリュームが出ない」、「白髪が目立つようになった」、「髪がうねってまとまらない」…etc. 大人世代になり髪質の変化に直面した女性たちから聞こえてくる髪の悩み。昔は直毛だったはずなのに、40代に入ってから髪にくせやうねりが出てきた…という人も多いのではないでしょうか? 広がる、絡まる…など、扱いづらいくせやうねりについて解説します。
■:頭皮の毛穴の歪みが影響
くせ毛のいちばんの原因は、毛穴の歪みです。
加齢による顔の筋肉や頭皮の筋膜の衰えによって、毛髪を取り囲む組織層である毛包が緩み、丸かった毛穴が楕円形に…。そうなると、毛母細胞でつくられた髪が成長するときに、くせやうねりがでやすくなってしまいます。
皮膚のたるみが集まる耳上や襟足などを中心に、急にくせやうねりが強く出る場合も…。とくに頭皮の弾力がない人や皮膚が薄い人は、毛穴も歪みやすいので注意が必要です。
【くせ毛・うねり対策】美髪のプロに聞いた、本当の原因と2つのケア方法
■:頭皮の状態の見分け方
薄毛・白髪・うねり毛など、髪のエイジング対策を始めるうえで、知っておきたいのが、髪を育てる土台となる頭皮の状態。健康な頭皮なくして、美しい髪を育むことはできません。それでは頭皮の健康状態の見分け方について解説します。
「青白い頭皮」

「健康な頭皮の色は、青白く、透けるような色合いをしています。このような青白い頭皮から、黒く豊かな髪は生まれます」(菊地さん)
「黄色い頭皮」

「黄色い頭皮は、体の内側・外側からの酸化のサイン。年齢とともに体の抗酸化力は衰えますが、紫外線やストレスなども酸化を引き起こす要因に。酸化が進行した黄ぐすみ頭皮からは、エイジング毛と呼ばれる、独特なうねり毛が生えやすくなり、髪のツヤの低下につながります」(菊地さん)
「赤い頭皮」

「赤い頭皮は、炎症を起こしている状態。炎症の原因は様々で、寝不足や疲れによる一時的なものから、白髪、抜け毛、髪やせを引き起こす慢性的な炎症の場合も」(菊地さん)
正しいシャンプーのやり方【6STEP】
今、私たちに起こっている髪や肌の老化のほとんどは頭皮ケアで改善できるといっても、実は過言ではありません。頭皮ケアの基本は、顔と同じく、きちんと「汚れを落とすこと」、そして頭皮にエッセンスで「栄養を与え」、「血流を促す」こと。この3つが行えていると、髪はよみがえり、顔はリフトアップし、全体的に若返って見えます。ヘッドスパ スペシャリスト・大友麻莉子さんに「シャンプー法」を伝授していただきました。
STEP1:目の粗いブラシで、まずはブラッシング

目が粗く、クッション性のあるバドルブラシなどを用い、まず毛先の絡まりをとる。次にポニーテールを結うように髪の根元から頭頂部に向かってブラッシングしていく。ブラシの先端を頭皮に当てながら動かすのがポイントに。
STEP2:地肌にシャワーを当て、内側までしっかり予洗い

頭上からシャワーをかけるだけだと、髪の表面しか濡れず、内側まで濡れていないことが。そのため、髪の上部を持ち上げてハーフアップのようにしたりと、髪を分けながら、シャワーヘッドを頭皮に当てつつ濡らしていく。左右の耳上をつなぐ後頭部は髪の密度が高く、毛穴が詰まりやすいのでよく濡らして。
STEP3:洗うべきは髪ではなく、頭皮

適量のシャンプーを手のひらにとって泡立ててから、指の腹を使って、頭皮をもむように洗っていく。シャンプーの汚れを落とす成分は頭皮への負担になりやすいので、頭皮を洗う時間は1分以内にし、まんべんなく洗うのがコツ。
毛先を泡立てネット代わりに

STEP4:「もう十分」と感じた、さらに1分長めに流して

予洗いと同様に、頭上からシャワーをかけるだけだと洗い残しが出やすくなるため、上からだけでなく、下や横など、シャワーヘッドをいろいろな向きから当て、よく流す。1~2分が目安だけれど、いつもの感覚よりも必ず長く流すようにすると間違いない。
STEP5:トリートメントは、「ツルツル」感触までなじませる

トリートメントやコンディショナーは髪の中間から毛先に向かってつけていく。頭皮についてしまうと、毛穴の詰まりにつながってしまうので、つける場所は必ず守って。また、一定方向に指の腹で繰り返しなじませ、髪表面がツルツルになるまで塗り込むのが正解。
STEP6:分け目をつくり、地肌から乾かしていく

シャンプー後はキューティクルが開いているので、すぐに乾かすのが鉄則。乾かすときは、頭皮&髪の根元から乾かしていく。分け目をつくりながらドライヤーの風を当てると乾かしやすい。頭皮や根元が乾いていないと、雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイの原因に。
〈ワンポイントアドバイス〉
「頭皮の汚れは日々たまっていくものなので、落としきれないとそのぶん蓄積されてしまいます。基本的には毎日、シャンプー前のブラッシング、予洗いをしっかり行い、洗います。毎日落とせるようになれば、脱脂力が強いシャンプーでなくても、ベタつきはなくなります」(大友さん)
「頭皮の皮脂量はTゾーンの約3倍」という事実。大人の正しい「シャンプー法」とは?
正しいドライヤーの乾かし方【4STEP】
毎日、何気なく髪を乾かしていませんか?ですが、ドライヤーのかけ方をほんの少し工夫するだけで、ぐんと若々しい美髪になれるとしたら、やらない手はありません!ポイントは「根元→中間→毛先の順番をきちんと守って乾かすこと」です。知っているようで意外と知らない!美髪になれる「ドライヤーのかけ方」を、大人世代から厚い信頼を得ているMAGNOLiA Aoyama店デザイナーのCHINATSUさんに教わります。
■:ドライヤーで乾かす前の準備
「まずはタオルドライ」
「地肌→根元→中間→毛先の順に水分を取る。地肌と根元はこするように、中間から毛先にかけてはギュッギュッとタオルで髪を握るように水分を取ると、キューティクルを傷つけることなくタオルドライできます」(CHINATSUさん)
「タオルドライ後にアウトバスをつける」
「ファーストタッチは毛先。毛先につけたら、徐々に中間まで伸ばします。目の荒いコームでとかしたり、指で髪を挟んでゆっくり下に伸ばしていくと、キューティクルが整いトリートメントの浸透が深まります。トリートメントの種類によっては、根元まで伸ばすとボリュームダウンの原因となってしまうので注意して。基本、根元は生えて間もない部分なのでケアの必要はありません」(CHINATSUさん)
■:ドライヤーの使い方
STEP1:髪の根元を立ち上げる

STEP2:髪の中間を乾かす

STEP3:毛先をまとめる

STEP4:冷風でキューティククルを引き締める

〈ワンポイントアドバイス〉
「根元の乾きが甘いまま毛先をメインに乾かすとオーバードライになり、髪を傷めるだけでなく、広がり、乾燥など、老け見えの原因になってしまいます。
理想的なのは、ドライヤーをかけた後、『髪の水分が十分に保たれて艶がある状態』。
そのためには、根元→中間→毛先の順に乾かして、全体的に均一な水分量を保つことが大切です」(CHINATSUさん)
また、キューティクルの流れを逆立てるような乾かし方もNGなのだそう。
「キューティクルが整わない状態では、光が乱反射して見えたりパサついた印象になってしまいます。キューティクルの流れに沿って、ドライヤーを上から下に向けて乾かすのがコツ。艶やかで光沢のあるヘアスタイルに仕上がります」(CHINATSUさん)
外出自粛で美容室に行けなくても「乾かし方」で若見え美髪をキープ! 美容師直伝のドライヤーテクニック
おすすめの頭皮環境を整えるアイテム【3選】
【1】洗髪前に頭皮に付着した汚れをしっかりと落とす

高い抗酸化作用・抗炎症作用をもち、デトックス効果に優れたインディゴのオイルで敏感になった頭皮をケア。カラーリングの色もちもアップ。
【2】良質な睡眠で血流を促進させる

CBDオイルに食用ココナッツオイルを配合。睡眠の質を上げたいときの他に、ストレスと感じたととき、集中力を高めたいとき、健康維持にも。
【3】頭皮と髪に必要な栄養素を摂る

頭皮の健康維持に不可欠なナイアシンやパントテン酸を含むビタミンB群を豊富に含むスーパーフード・ミレットをベースとした美容サプリ。マグネシウムや鉄、亜鉛などのミネラルもたっぷり。
おすすめのシャンプー&トリートメント【4選】
【1】髪のハリやコシのなさが気になる人に
髪や頭皮に優しい植物成分をたっぷり配合。ダメージをケアしながら、ハリコシ、ツヤに力強くアプローチしてくれます。
プロに教わる「40代の白髪対策」。夏こそ最新のヘアケアで「美しい頭皮」に!
【2】まとまりのないうねりやツヤのなさが気になる人に

(左)4種のケラチンを高配合し、ダメージを徹底的にケア。艶やかでなめらかな手触りの髪が1回でかなうと話題に。
(右)洗浄成分のほか、世界初のキューティクルケラチンをはじめ、低分子ケラチン、うねり抑制ケラチンと3種も贅沢に配合。
【3・4】枝毛や切れ毛が気になる人に

(左)髪内部のダメージを受けた部分を結合し、補強するトリートメント。頭皮に使うとしっかり保湿され、やわらかく保てる。
(右)世界特許技術である独自のボンドサイエンスの柱。髪の結合にアプローチし、ダメージを徹底的に補修。
ぺたんこ、うねり、白髪、薄毛…「髪の老化」を食い止める最新ケア方法7選
おすすめのアウトバス【2選】
【1】乾燥やパサつきが気になる人に

ザクロ種子とココナッツ、アボカド、ヒマワリ種子、アルガンといった5つの植物オイルが配合された、100%自然界由来成分でできた、洗い流さないトリートメント。乾燥でパサついた髪に深い潤いを与え、サラサラな髪へと仕上げます。入浴前のプレシャンプートリートメントや、スタイリング時の艶出しとして使うのもおすすめです。
パサつく髪が潤い、理想の髪質になると評判!アヴェダの新ヘアケア「ニュートリプレニッシュ」
【2】くせ毛・うねりが気になる人に

ヤロウ油と植物油、油溶性植物エキスのコンビネーションによって生まれたカラーで、大人の頭皮と髪を健やかに保ってくれます。
カラーリングやパーマにドライヤー、夏の紫外線やエアコンによる乾燥などによるダメージだけでなく、加齢による髪の悩みにも働きかけます。
こちらもまたベタつかずサラリとしたテクスチャーで、頭皮と髪のどちらにも使え、スタイリングしやすく、まとまりやすい髪に整えてくれます。就寝前につけると、香りの効果も伴い、心地よい眠りに。
【くせ毛・うねり対策】美髪のプロに聞いた、本当の原因と2つのケア方法
おすすめのドライヤー【2選】
【1】髪のツヤを取り戻したい人に

ドライヤーとは思えない、マイクのようなユニークな形状で、登場するやいなや、大きな話題をさらったダイソンの「スーパーソニック」。
ダイソンの代表的な送風技術「Air Multiplier(エアマルチプライアー)テクノロジー」を応用したこのコンパクトなドライヤーは、パワフルなデジタルモーターを搭載し、高速の気流で髪の速乾を叶えてくれます。
また、髪本来の輝きを、ヒートコントロール機能で引き出してくれます。ナノサイズのイオンで、髪の静電気も抑えてくれます。
操作も説明書いらず、直感的にでき、サークル部分に浮き出たふたつのボタンで風量・熱量を操作することが可能。3段階の風速調整機能と、4段階の風温調整機能を搭載しています。
ハンドルに搭載されたモーターは、振動音を低減しながらも、他社のヘアードライヤーのモーターと比べて最大8倍で高速回転し、重さも約半分という軽量ぶり。
付属する「スタイリングコンセントレーター」、「ディフューザー」、「スムージングノズル」など、付属のアタッチメントによって、シーンに応じた風を引き出すことができます。
【2】まとまりのある髪にしたい人に

キューティクルの密着性を高めるミネラルマイナスイオンを発生させる「ナノイー」機能、ダブルミネラルを搭載した、パナソニックの代表的なヘアドライヤーです。本シリーズの過去のモデルは、No.1美容雑誌「美的」の2018年ヘアケア部門ドライヤー編で第1位を獲得。
発生するミネラルマイナスイオンがキューティクルを引き締め、密着させ、指通りのよいまとまりのある髪に仕上げてくれます。髪の水分が蒸発してしまうと、パサつきの原因になります。
マイナスイオンは髪の表面に付着してサラサラな髪に導きますが、「ナノイー」は髪に浸透して、水分を与え、しっとりまとまる髪に仕上げます。また、この「ナノイー」は地肌にもうるおいを与え、地肌ストレスの原因となる乾燥を抑えてくれます。
髪のツヤを出すには重要なポイントである温度についても、このドライヤーは高温になりすぎることなく、温風であたためながらクセをのばし、冷風で冷やしてキープさせます。髪の表面が整うので、光を反射し、ツヤ感のあるしなやかな髪に導いてくれます。
温風と冷風を自動で交互に切り替える「温冷リズムモード」は、仕上げに髪にあてるだけで、髪の内側からまっすぐ、ツヤ感をキープ。
「インテリジェント温風モード」は、室温に合わせて、ドライヤーが風温を自動でコントロールしてくれます。室温が18℃以上の高い場合に、通常の温風より温度を下げてくれるため、真夏の暑い時期でも快適に髪を乾かすことができる、優れた機能です。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部