秋の味覚のひとつ、ブドウは、秋のフルーツのなかでも女王的存在。堂々たるつややかな光り輝く丸い粒は、まるで宝石のよう。

ひと粒、口に含めば、ジューシーで甘い味わいが口の中いっぱいに広がり、秋を存分に堪能できますよね。

そんなブドウ、近年はどんな品種がトレンドなのでしょうか? 今、注目の品種の特徴、そしておいしいブドウの選び方を、各種高級ブドウを販売する高島屋オンラインストアのバイヤーにうかがいました。

今どきの高級ブドウは『大粒、糖度が高い、種なし、見た目がきれい』

最近、ブドウはどのようなものが人気なのでしょうか? トレンドの品種も気になります!

「弊社の売れ筋のトレンドは、『大粒、糖度が高い、種なし、見た目がきれい』などの特長があるブドウです。よく売れる品種は、黒ブドウではピオーネやニューピオーネ、巨峰、ナガノパープル。白ブドウではシャインマスカット、マスカット・オブ・アレキサンドリア、瀬戸ジャイアンツ。いずれも人気があります」

見た目で、味で、違いがわかるようになりたい! 人気のブドウ品種7つの特徴

いろいろな品種の名前が出てきましたが、どのブドウにどんな特徴があるのか、以外と知らないもの。デザートなどで出されたときに、違いがわかると、よりブドウを楽しめるはず! そこで高島屋オンラインストアのバイヤーに、簡単にそれぞれの特徴を教えていただきました。

■1:大粒でジューシー!「ピオーネ&ニューピオーネ」

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ニューピオーネ

「ピオーネは、巨峰とマスカットの2品種を交配させた品種です。ニューピオーネは、ピオーネの種をなくしたもの。どちらも大粒なのが特徴で、果肉はジューシーで甘みも豊かな食べごたえのあるブドウです」

■2:高級ブドウの代名詞!今は種なしが人気の「巨峰」

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種なし巨峰

「黒ブドウといえば巨峰。大粒で濃厚な味わいが特徴で、種のある品種ですが、近年では種なしのものが好まれる傾向にあります」

■3:皮のまま食べやすく、甘さが特徴の「ナガノパープル」

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ナガノパープル

「巨峰とリザマートの2品種の交配させた長野県オリジナル品種で、果皮が薄く、甘みもあり、種なしで皮のまま食べられるブドウです」

■4:1房20万円になることも!石川県オリジナル品種「ルビーロマン」

「石川県のオリジナル品種で、大粒の美しい見た目が特徴。1房20万円以上の価格がつくこともあるプレミアム品種です」

■5:甘味も香りもしっかり!見た目鮮やかな「シャインマスカット」

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シャインマスカット

「果皮が薄く、甘みが強く香りも強く、見た目の鮮やかさが特徴の白ブドウです」

■6:ブドウの女王といわれる「マスカット・オブ・アレキサンドリア」

「一般的に『マスカット』といわれるのはこのマスカット・オブ・アレキサンドリアです。ブドウの女王と言われ、高貴な甘みとうま味が特徴です」

■7:はじけるような食感と爽やかな味わいの「瀬戸ジャイアンツ」

「シャボン玉が3つくっついたような粒の形が特徴で、近年トレンドの大粒、種なしの特徴に加え『薄皮』の品種です。皮が薄いので、はじけるような食感は独特。爽やかな甘酸っぱさがあります」


「実が粉っぽい」は正解!おいしくて甘いブドウの見分け方とは?

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見分け方を覚えて、おいしいぶどうを味わいましょう!

ぜひ、トレンドのブドウを味わってみましょう! ところで、入手するときに、おいしくて甘いブドウを見分けるには?

■1:表面に白っぽい粉がついているもの

「ブドウは、皮にハリがあり、表面に白っぽい粉(ブルーム)が付いているものがよいです。ブルームは果実の脂質からつくられる蝋が表面に出てきてつくられます。病気を防いだり、水分の蒸発を防いだりする働きがあります」

■2:枝がしおれていないもの

「鮮度は、枝をよく見て、しおれていないものを選びましょう」

■3:色は黒ブドウは濃いめ、白ブドウは薄く黄色っぽいもの

「黒ブドウは色の濃いめのものを、白ブドウは、色が薄く黄色っぽいものを選ぶのがおすすめです」


以上、さまざまなフルーツを取り扱う高島屋オンラインストアのバイヤーに、売れ筋のブドウ品種やその選び方のコツを伺いました。8月から10月中旬が旬な種類が多いブドウ、そろそろ美味しくいただける時期も終わりに近づいてきました。今年、最後のブドウをいただく時の、参考になれば幸いです。

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この記事の執筆者
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WRITING :
石原亜香利
EDIT :
安念美和子