広島県庄原市の魅力を現地取材を通じてお届けする連作記事、第2回です。本記事では「昔ながらの日本」を楽しめる景色やスポットについてご紹介します。

どこもかしこにも古き良き日本の風景。それが広島県庄原市の魅力

「日本の昔話に出てきそうな里山が、どこまでも広がっている」

庄原市に足を踏み入れた瞬間、こんな感想を持つ人が多いそうです。

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黄緑色の田畑と赤茶色の石州瓦の民家のコントラストに、どことなく愛らしさが

事実、庄原市内を車で走らせていると、思わずシャッターを切りたくなる昔ながらの風景が広がっています。

今もかつての様子を留めているのは、農業を営む家庭が多く、しっかり手入れされた田畑ばかりのため。さらに文化住宅がなく、日本の伝統建築で造られた家屋ばかりが並んでいる点も、今も日本の美しい原風景が保たれている理由です。

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夕暮れ時になると、景色に神秘的な雰囲気が加わります

四季折々で様々な表情を見せますが、特に稲穂が実る時期は、稲が黄金に輝き、格別の美しさを誇っています。
庄原の自然に触れ、日々のストレスをデトックスしてはいかがでしょうか？

「昔ながらの日本」を楽しめる、広島県庄原市の自然を生かした観光地

庄原市内は至るところに緑があふれていますが、ツーリストが予備知識なく山に入るのは、難しいもの。そこで、旅行者でも気軽に訪れることができる、自然を生かしたスポットをご紹介します。

■１：「国営備北丘陵公園」で昔の庄原の生活に触れる

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「国営備北丘陵公園」内「ひばの里」に再現された、かつて庄原にあった農家

風景のみならず、庄原の昔ながらの暮らしを知りたいなら、「国営備北丘陵公園」へ。こちらにある「ひばの里」には、豪農の家を再現した「比婆さとやま屋敷」や農家が立ち並んでいます。建物の中には入ることができ、「比婆さとやま屋敷」の中には、見事な日本庭園が広がります。

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手入れされた庭を眺めていると背筋がピンと伸びる気持ちがします

階段や屋根裏部屋から当時の暮らしをしのばせるだけでなく、わら細工や手打ちそばづくりなどの体験もでき、昔ながらの生活に触れることもできます。

同公園は四季ごとに、さまざまな花が咲くことでも有名。春はスイセンやサクラ、チューリップ、ネモフィラ、夏にはひまわり、秋にはコスモスやケイトウ、冬はボタンと、季節によって多彩な表情を見せます。

コスモスが満開の様子は、まるでピンクの絨毯
11月からはイルミネーションも実施し、昼だけでなく、夜に訪れても楽しめます

サイクリングやノルディックウォーキングなど、スポーツも楽しめるので、1日いても飽きない施設です。

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■２：一般家庭の手入れされた庭を見学できる「庄原さとやまオープンガーデン」

庄原市では、“玄関からできる町づくり”をコンセプトに、全国でも珍しい取り組みがなされています。それが「庄原さとやまオープンガーデン」。各家庭で愛情込めて手入れされた庭を、春と秋に開放しており、無料で見学することができます。「庄原さとやまオープンガーデン」には多数の家庭が参加していますが、特におすすめはこの2軒。

野趣あふれる裏山も日本庭園もある「welcomeさこちゃん・ち」

築100年以上の建物をリフォームし、ゲストハウスにしている「welcomeさこちゃん・ち」は、高台に立地。

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ゲストハウスのベランダからは棚田を見下ろせます

コスモスなどが咲く手作りの花庭には、ミョウガやキウイといった食用の植物も育っています。

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こんなに大きく、花が咲いているミョウガを初めて見ました！

花庭のすぐ奥には裏山があり、庄原に住む人々が自然と共生しているのがよくわかります。さらに趣向が一転。苔むす日本庭園も。

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美しく剪定された松など、愛情を持って庭を育てている様子がよくわかります

1か所でさまざまなお庭が楽しみたい時に、ふさわしいスポットと言えるでしょう。

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■３：愛らしい花々に目を奪われる「メルヘンガーデン 風の旅人」

その名のとおり、おとぎ話の世界のような庭を開放しているのが「メルヘンガーデン 風の旅人」。

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庭の入り口にあるアーチや小屋も可愛らしい雰囲気

年間400種ほどの花が咲くこちらは、「アルプスの少女ハイジ」や「フランダースの犬」など、それぞれにテーマを設けたガーデンが特徴。

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カラフルな花々が目を楽しませてくれます

車椅子も通れるほど整備された庭だけでなく、裏手にある里山に入ることも。こちらではキウイやミヤコワスレの原種があり、豊かな自然を実感できるはず。

観光バスが訪れるほど、庄原市の名物になった「庄原さとやまオープンガーデン」。いくつも回って、それぞれの庭の違いを感じるのもおすすめです。

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Precious.jp編集部 
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WRITING ：
津島千佳
EDIT ：
石原あや乃
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