出雲大社ではない、もう一歩奥の島根の魅力を体験
島根県への旅行では出雲大社などのパワースポットを訪れたことはあっても、そこからさらに足を延ばした山間部に行ったことがある人は少ないのではないでしょうか。筆者も、そんなひとり。
しかし、島根県の魅力にハマり、何度もご縁があって訪れるなかで初めて足を踏み入れたのが広島県との県境に近い飯南町(いいなんちょう)。広島市内と島根県の中心部・松江を結ぶ交通の要所として昔から交流ルートになっているエリア。飯南町の「飯南町ふるさとの森」では、いま注目の森林セラピー体験が実施されています。
森林セラピーとは、森林浴の効果を医学的・科学的に検証し、それぞれの人に合わせた体験で癒すプログラム。山陰地方では飯南町が初めて認定を受けています。森林の樹木が発散する揮発性物質「フィトンチッド」は、人の免疫力の向上などの効果が実証され、がん予防などの効果も期待されてています。自然の中で過ごすだけでなく、認定のプログラムを実践することで、より高い癒し効果を得られるといわれています。
中国山地の美しい自然の中にある「森のホテル もりのす」は、その拠点となる場所。今回はここに1泊し、森林セラピーを体験してきました。
認定ガイドと共に癒しのプログラムを体験
飯南町の森林セラピープログラムでは、NPO法人森林セラピーソサエティの認定を受けた森林セラピストがガイドにつきます。「飯南町ふるさとの森」内には2.3kmの木材チップを敷き詰めた森林セラピーロードが整備され、心地よい感触で癒しを得られるコースもあれば、針葉樹林に囲まれる森に少し深く足を踏み入れるコース、体力のある人には周囲の1,000m級の山々を登るコースへのチャレンジも可能です。
ガイドの方は森に詳しいことはもちろん、メンタルヘルスについての知識ももっているので、参加者の年齢や体調に合わせたプログラム内容を考えてくれます。
参加者はスタート前に機器を使って「身体的ストレス」「精神的ストレス」「ストレス対処能力」「交感・副交感神経の均衡度」「ストレス点数」「血管年齢」を測定。終了後にも測定することで、どれだけの効果を得ることができたかを実感できるでしょう。
今回ガイドをしていただいた荻野さんは、ハーブコーディネーターの資格も持っていらっしゃいます。そこで、安眠にいいというポプリづくりにも挑戦。
森林セラピー体験は通常8,000円ですが、「森のホテル もりのす」に宿泊した人は6,000円で体験できるアクティビティーオプションが用意されています。
ホテルでの滞在も気持ちをおおらかにしてくれる
「森のホテル もりのす」は、1泊朝食付き7,100円からで、大きな建物に10室しかないゆったりとした空間。ここにディナーや館内でのアルコールフリープランなど、加えた形でプランニング。おすすめは、ディナーとアルコールフリーをつけたプラン。アルコールフリーはチェックインからチェックアウトまでの時間すべてで、ボトルを開けた場合は飲み切るのがルールになっています。
今年のGWは大型連休で、普段は気軽には行けない日本の旅に出るチャンス。海外はチケットが高額になっているので、逆にいつもの旅先のその先を目指してみませんか?
問い合わせ先
- 「森のホテル もりのす」
- TEL:0854-76-3119
- 住所/島根県飯石郡南町小田842-2
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 北本祐子