低カロリーでヘルシー! 海苔はおつまみで楽しむのが粋

ほっかほかのご飯と相性抜群の、海苔。風味豊かな味わいなのに低カロリーということもあって、最近では「おつまみ」として海苔を楽しむ人も増えているのだとか。

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山本海苔店で人気の「おつまみ海苔」明太子味と相性の良い日本酒「JUNMAIGINJO GENSHU Palla-Casey」

今回は、創業約170年、東京・日本橋に本店を構える「山本海苔店」に、おつまみにぴったりの海苔の楽しみ方や、海苔と相性の良い日本酒などについてお伺いしました。簡単なおつまみレシピもご紹介しているので、ぜひ晩酌メニューに取り入れてみてくださいね。

香り豊かなあたたかい海苔は最高のおつまみ。「焼きのり箱」とは?

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「焼きのり箱」¥15,650 ※みやこ炭 48個付き

「炭火で温めたあたたかい海苔に、わさび醤油をつけて食べると最高の酒のつまみになります」という山本海苔店・専務の山本貴大さん。

「焼きのり箱」は、焼きたてのような香り高い海苔を楽しめる商品。箱の下段にはライターで簡単に火がつく「みやこ炭」が入っており、上段に海苔をセットして温める仕組みです。

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焼きのり箱にのせるだけでほかほかの海苔が完成!

炭に火をつけてから箱があたたまるまでは約40分。海苔をおいて5分ほど待つと、ほのかに海苔のいい香りが漂ってきます。焼きたてのようにあたたかい海苔は、パリッとした食感に加え、しっとりと優しい口溶けが特徴。磯の香りがふわっと鼻に抜けます。

わさび醤油をつけるとピリッとした辛さが海苔の風味を引き立て、醤油の塩気でお酒がすすむ味わいでした。「焼きのり箱」は、山本海苔店の公式通販サイトと全国にある店舗にて購入が可能です。

海苔と日本酒のマリアージュを楽しむ。気軽につまめる「おつまみ海苔」

「海苔をおつまみとして食べる文化がもっと根付いてほしい」そんな想いから、山本海苔店では日本酒のPR活動を行っているユニットとコラボレーションし、“日本酒と海苔のマリアージュ”を楽しむ提案をしています。

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「おつまみ海苔5缶詰め合わせ」¥3,000 / 1缶 ¥600(すべての味)

山本海苔店でおつまみとして人気の商品は、2枚の海苔で具材をサンドしたパリパリ食感の「おつまみ海苔」。「うめ」「わさびごま」「明太子」「うに」といった定番の味から、「カレー」や「ツナマヨ」などのユニークな味まで、全10種類のフレーバーが発売されています。

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日本酒と海苔のマリアージュについて語るぽんしゅっこの皆さん

そんな「おつまみ海苔」にぴったりの日本酒を提案してくれるのは、成蹊大学・経済学部に在籍する女子大生3人組のプロジェクト「ぽんしゅっこ」。

「大学生世代の日本酒体験を新しくデザインせよ」という大学の課題をきっかけにプロジェクトを立ち上げ、日本酒スイーツの販売や、気軽に日本酒の飲み比べができるイベントを開催するなど、これまで様々な活動を通して、日本酒の魅力をPRしてきました。

今回、山本海苔店とのコラボレーションのために厳選したのは、東京の酒蔵でつくられた日本酒。「おつまみ海苔」のおいしさを分析し、それぞれのフレーバーに合う銘柄を提案してくれました。

ぽんしゅっこ厳選!「おつまみ海苔」と相性抜群の日本酒6選

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「おつまみ海苔」うめ味と相性の良い日本酒「刀美 大辛口」

■1:鋭いキレでうめの酸味を引き立てる「刀美 大辛口」(田村酒造場)

日本酒をこよなく愛する酒屋がプロデュースしたというこちらの日本酒。鋭いキレと滑らかな口当たりで、「うめ」味のおつまみ海苔とベストマッチ。うめの酸味や風味が引き立ちます。

■2:フルーティーな香りでわさびごまと相性抜群の「田むら 吟ぎんが」(田村酒造場)

特約品限定で、酒蔵の近隣のお店でしか手に入らないプレミアムな純米吟醸酒。濃厚でパンチがありながらもキレを感じます。穏やかでフルーティーな香りが、「わさびごま」のピリッとした風味と相性抜群です。

■3:バランスが良くどんなフレーバーとも合う「澤乃井 生酛造り 東京蔵人」(小澤酒造)

日本酒造りの原点である生酛(きもと)造りでつくられた純米吟醸酒。生酛造りは、自然発生する乳酸菌を育てて乳酸を増やす昔ながらの醸造方法です。口当たりがなめらかでバランスの良い味わいは、どんなフレーバーとも合うオールラウンダー。ぽんしゅっこの一押しは、「カレー」と「うに」とのこと。

■4:深みのある味わいがカレーとマッチ「澤乃井 木桶仕込 彩は」(小澤酒造)

300年杉の木桶仕込みで作られた日本酒。桶職人が減り、金属製タンクでつくられる日本酒が一般的となった今では、希少な製法なのだとか。木桶独特の深みのある香りと味わいが、おつまみ海苔の「カレー」味とマッチ。味の濃いフレーバーと相性が良いので、「明太子」や「うめ」もぴったりです。

■5:ほのかな甘みで明太子の風味を引き立てる「JUNMAIGINJO GENSHU Palla-Casey」(東京港酒造)

乳酸菌をし使用した独自の製法から生み出された、新感覚の日本酒。白ワインのような高い酸とほのかな甘みが特徴。辛みとよく合う「明太子」や風味が引き立つ「うめ」、酸味と相性抜群の「うに」もオススメです。

■6:“飲むご飯”としてカレーとよく合う「純米どぶろく 江戸開城」(東京港酒造)

米・麹・水のみを使用した無添加のどぶろく。あっさりとした甘酒のような味わいで、ベストマッチのおつまみ海苔は「カレー」。ぽんしゅっこ一押しの組み合わせについて「まるで飲むご飯のようなどぶろくなので、ご飯とカレーの相性は最高。口の中でカレーライスが完成します」と、笑いながら語っていました。

おつまみ海苔と日本酒、お互いの旨味を引き出し合う組み合わせは、一度体験するとどんどん色々な種類を試してみたくなるおいしさでした。ぽんしゅっこおすすめのマリアージュをぜひ体験してみて。

そのまま食べるだけじゃない! 海苔のおつまみアレンジも

他の食材のおいしさを引き出してくれる海苔は、小腹を満たすちょっとした一品にも大活躍。ぽんしゅっこがオススメする、山本海苔店の海苔を使ったアレンジレシピをご紹介します。

■1: ピリッと後味がクセになる「ひとくち海苔スパチ」

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「ひとくち海苔スパチ」(画像提供:ぽんしゅっこ)

材料は、カマンベールチーズに焼き海苔、スパムと一味だけ。スパムとカマンベールチーズはひと口サイズにカットし、スパムは軽く焼きましょう。スパムに海苔を巻いたら、写真のようにピックに刺して、最後に一味をかけて完成!

スパムとカマンベールチーズのコクと海苔の風味がマッチし、一味のピリッとした後味がクセになる味わいです。片手で食べられるので、飲み会やちょっとしたパーティーにも、おつまみとしてぴったりの一品です。

■2: ネギ味噌香る「ひとくち海苔サラダ」

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「ひとくち海苔サラダ」(画像提供:ぽんしゅっこ)

具材は、ミニトマトにきゅうり、サラダチキンと山本海苔店の「具付のり 一藻百味 ネギ味噌味」。こちらは調理なしでピックに刺すだけで完成。飲みながらでもサッと作れる簡単なおつまみです。

口にいれた瞬間、ミニトマトがプチッと弾けて、海苔のネギ味噌の香りがふわっと鼻に抜けます。サラダチキンとネギ味噌の塩気がアクセントになっていて、サッパリいただけるヘルシーな一品です。


ご飯や具材の魅力を引き立てる脇役として楽しむことが多い海苔。主役やおつまみとしていただいてみると、普段食べている海苔とはまた違ったおいしさを実感できます。

山本海苔店では、本店の日本橋をはじめ、全国18店舗の店頭で「焼きたて海苔」の実演販売を行っています。この機会にぜひ、本物の香り高い海苔のおいしさを体験してみてはいかがでしょうか?

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この記事の執筆者
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WRITING :
文 希紀