「忙しい」「逸る」…文脈を考えないと、簡単すぎる漢字を誤読し、赤っ恥です!

「そる」と読んでしまいそうですが…
「そる」と読んでしまいそうですが…

資料や、頂いたお手紙など、大人の女性には「代表して読み上げる」機会も多いのではないでしょうか? そんな時、当たり前に読み流した文章が、実はカン違いによる誤読だったら?…たいへん恥ずかしいですね。

「こう読んで当たり前」と常識的にインプットされている漢字の中にも、文脈によって違う読み方に変わる、そんな厄介な漢字を、今回はおさらいします。

スラスラと読み上げたところ、「今の、たぶん読み間違ってたけれど、指摘するのも失礼かしら?」と周囲に気を遣わせてしまう残念な女性にならぬよう、危険な漢字を見直して参りましょう。

というわけで、クイズです。まずは簡単な問題から。

【問題1】

以下の2つの例文の“忙しい”という部分の読み方をお答えください。

<例文>

1:「先日はお“忙しい”中、お時間を頂戴し、ありがとうございました」

2:「新規プロジェクトの立ち上げに関わり、充実しつつも気“忙しい”日々を過ごしております」

まずは小手調べ、の初歩的クイズです。
まずは小手調べ、の初歩的クイズです。

注意していれば、わかりますよね? 正解は?

 

 

 

 

正解は… 1: 忙(いそが)しい 、 2: (気)忙(ぜわ)しい です。

「忙(せわ)しい」という読みかたになる文脈に要注意!
「忙(せわ)しい」という読みかたになる文脈に要注意!

「忙しい」と書いてあると、当たり前に「いそがしい」と読んでしまいそうですが、

「忙(せわ)しい」という読みかたもあるので、注意が必要です。

「忙(せわ)しい」の意味は「用事が多くてやすむ暇もない」「せかせかしている」なので、「忙(いそが)しい」と大きく変わることはありません。また、「忙(せわ)しい」を「いそがしい」と読んでも、文脈的にはおかしくならないことがほとんどです。

しかし、「気忙しい」と書いてある場合は「気忙(きぜわ)しい」と読みます。「きいそがしい」という言葉はありませんね?

この例をふまえて、2問目に参りましょう。

【問題2】

以下の三つの例文の、“逸る”という部分の読み方をお答えください。

<例文>

1:「話題が“逸れ”ました。本題に戻ります」

2:「大変嬉しいご招待に、当日を指折り数え、“逸る”思いです」

3:「お送りいただいた御本がとても面白く、ページを逸る手が止まりません」

3:が読めたら天晴!です。
3:が読めたら天晴!です。

ちょっと難しいでしょうか? 正解は?

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ILLUSTRATION :
小出 真朱