中学生までに習う常用漢字、小学生で習う教育漢字、最も画数が多いのはどの字?

みなさま、日本一画数の多い漢字、どんな字かご存知でしょうか? こちらの画像の漢字です。

「雲」と「龍」がいっぱいですが…なんと84画もある漢字です!
「雲」と「龍」がいっぱいですが…なんと84画もある漢字です!

…読めませんね。もともとの知識として知っていないと、まったく想像のつかない読み仮名ですが、「たいと」または「だいと」または「おとど」と読むそうです。ちなみに、パソコンなどの電子変換では、あまりの密度の濃さのためか、表示することができません。

複数の漢字辞典に収録されており、「日本一画数の多い漢字(84画)」ということは言い切って問題ないようですが、この漢字の成り立ちの由来は確実な事がわかっていません。

「たい」という音は「雲」を意味する言葉、「とう」という音は「龍が行く」という意味の言葉、など、諸説囁かれており、この字は苗字に使われていたらしい、という説が複数、散見されます。

…というミステリアスな「日本一多い漢字」のトリビアから、別の「画数の多い漢字クイズ」へとまいりましょう。

【問題1】

中学生までの義務教育で習う「常用漢字」2136字(2019年10月現在)の中で、最も画数の多い漢字は何でしょうか?

※即答できない方は、スクロールしてヒントをご覧ください。

ヒント1:暗~い気持ちを連想させる漢字で、画数は29画です。

ヒント2:読み仮名は、2文字の音読みのみ、常用漢字の範疇の読み仮名です。常用漢字以外の読み仮名として、

訓読みの「ふさ(ぐ)」「しげ(る)」「さか(ん)」などがあります。

さて、正解は?

 

 

 

 

 

 

正解は… 鬱(うつ) です。

これが常用漢字…あなたは書けますか?
これが常用漢字…あなたは書けますか?

え? こんな書くのが難しい漢字、中学時代に習ったかしら?と驚かれた方、「鬱」は2010年11月から「常用漢字」に入った、比較的新しい常用漢字です。…ということは、我々大人も、「鬱」という漢字が書けないと、現在では一般教養に欠ける、という形になってしまうのです。「聞いてない!」と言いたいところですね(笑)。

いざという時のために「鬱」の書き方、練習しておきましょう。

というところで、2問目のクイズです。

【問題2】

小学生の間に習う「教育漢字」の中で、最も画数の多い漢字は、画数が20画の漢字で、3文字あります。

「議」「競」と、あとひとつは、何でしょう?

※即答できない方は、スクロールしてヒントをご覧ください。

ヒント1:「議」と同じく「ごんべん」のつく漢字です。

ヒント2:読み仮名は、「ご」という1文字の音読みのみ、常用漢字の範疇の読み仮名です。常用漢字以外の読み仮名として、訓読みの「まも(る)」があります。

わかりましたか? 正解は?

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ILLUSTRATION :
小出 真朱