世界展開するホテルブランド「インターコンチネンタル」が200軒目のマイルポストを迎え、さらなる飛躍を目指す最初のプロパティとして、2019年8月1日にオープンした、ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ。別府空港から南西へ約45キロ、1000年の長きにわたり人々に親しまれ、源泉を2000か所以上数える別府温泉郷の中で、最も標高が高い明礬(みょうばん)地区にあります。

標高差をいかした、幻想的なロケーション

なんといっても、このホテルの絶大な魅力は、地形の標高差を生かした眺め。そびえる扇山から温泉地、そして別府湾へ、山から海へと続くダイナミックな別府温泉郷を一望にできるのです。

ロビーの吹き抜けの大きな窓から、ホテルのアイコンとなっているインフィニティプールから、野趣あふれる露天風呂から、そして一部の客室からも、この眺望を満喫できます。特に朝は風光明媚。

夜気に冷えた街のあちこちから、もうもうと湯煙が立ち上っています。それはまるで“のろし”のようで、朝日で金色に輝く別府湾とあいまって、幻想的な風景です。

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眼下に広がる別府温泉郷。あちこちから湯煙が立ち上っているのが、わかります

大分県初の外資系ホテルブランドとなるこちら、地元コミュニティとのつながりを大切にし、その一環として、別府や九州各地の職人による工芸品を、館内のあちこちに取り入れています。特産の竹細工や伝統的なやきものなど、作品がちりばめられ、まるでアートギャラリーのよう。

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吹き抜けになったロビーフロア。大きな窓から温泉郷を望みます

温泉の街のインスピレーションをスタイリッシュにアレンジした客室

89の客室は、随所にこだわりが感じられます。カーペットは湯煙をイメージしたデザインで、全室にドライヤーとしても使える美髪器を装備。浴衣の柄は、地元名物のとり天や関さばがモチーフとなっているのに気づいた時には、思わずにっこり。ちなみに、館内はインターナショナルホテルながら、浴衣姿で歩いてもOKです。

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カーペットは湯煙をイメージ。和情緒の室内に美髪器を用意し、最新の家電も体験できます

クラブインターコンチネンタルルームは、テラスに絶景が楽しめる、プライベート露天風呂付き。憧れのパノラマ2ベッドルームスイートは、270度ビューが楽しめるコーナールーム。杉で網代編みした天井や、一枚板のダイニングテーブル、銀のテーブルなど、自然界の5エレメンツ(地・水・金・火・風)をモチーフにしたデザインになっています。

この部屋には、バスタブが屋内と屋外の2カ所にあり、屋外は温泉。嬉しいことに明礬温泉は“美肌の湯”としても知られ、お部屋で好きなだけ湯あみできるのもポイントです。さらにこの部屋には茶室もあります。

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杉材を使った網代編みの天井や、一枚板のダイニングテーブル、石材のバスタブなど、自然界のエレメンツを取り入れた室内
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館内の移動に便利な竹籠や、お菓子がお部屋に用意されています
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クラブインターコンチネンタルルームとスイートは、専用ラウンジを使用でき、1日につき1回アフタヌーンティも体験できます

温泉郷を見下ろす、ここだけしか見られない絶景の露天風呂

眺望自慢の露天風呂をもつ大浴場は、石工が別府石を吟味して選定し、配置決めをしました。洗い場には木桶と木の腰かけが並び、なんともノスタルジック。内風呂には寝湯やサウナもあります。ぜひ、早起きして湯煙に煙る温泉郷を見下ろしながら朝風呂を楽しんでみてください。 

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別府石を配置した、大浴場の露天風呂。朝の温泉郷はあちこちから湯煙が

スパはタイの人気コスメブランド、「ハーン」とコラボ。本家タイからセラピストが訪れ、技術指導を行っています。一方、トリートメント前のお茶にはカボスを入れ、湯船はヒノキ材など、和情緒も感じます。また、この温泉郷にせり出したように見えるインフィニティプールは、このホテルの看板的存在。サンベッドに横たわり、いつまでもプール越しの街を眺めていたくなります。毎朝、プールサイドではヨガのクラスも開催されています。

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スパのトリートメントルームへの通路。スパジャーニーの始まりです
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タイの人気コスメブランド「ハーン」のスパ。和の要素もひとつまみ
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リゾートのアイコン的存在のインフィニティプール。エッジの向こうに別府の街が

世界200軒目を迎え、華やかな祝宴を開催

ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパでは、去る9月10日、世界200軒の節目を祝う「InterContinental200」セレブレーションイベントを開催。英国の現代美術家アレキサンダー・ホール氏のシャンパンボトルを使った、200軒のプロパティを表す、200本のアートボトルのインスタレーションの制作風景を紹介。1本ずつデザインが異なるボトルのうち、日本で展開している7軒のボトルが披露されました。あわせて書道家の松本重幸氏のライブパフォーマンスも行われ、華やいだ祝宴となりました。 

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エレメンツ―アトリエ&バーには街を見晴らすバルコニー席も
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地元大分の名物料理にアレンジを効かせた、かんぱちの刺身をヅケにした「りゅうきゅう丼 醤油マリネ」
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日本国内にすでにオープンしている7軒のプロパティを表現したアートボトル。ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパは8軒目となります

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この記事の執筆者
ダイビング雑誌の編集者を経てフリーに。海外旅行専門誌でもビーチを担当。月に1~2回、海外を中心に国内外のビーチリゾートへ通うこと、かれこれ四半世紀以上になる。女性誌の旅記事、ライフスタイル誌の連載、ウェブの連載ほか、共著に『奇跡のリゾート 星のや竹富島』など。世界のビーチガイド「World Beach Guide(http://www.world-beach-guide.com ) 」主催 好きなもの:海でボーッとすること、ボディボード、ダイビング、ビーチパーティー、Jazztronik、H ZETTRIO、渋谷Room
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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WRITING :
古関千恵子
EDIT :
安念美和子、大西瞳(イクシアネクスト)