正解は… 恵賜(けいし) です。
耳慣れない表現、という方もいらっしゃるかもしれませんが、字に注目してください。
「恵(めぐみ)」という字と「賜(たまわ)る」という字がタッグを組んでいるので、もしも「恵賜(けいし)」という読み仮名を知らない人でも「目上の方からたまわったもの」という、尊敬表現を含んだ表現である事が、一目でわかります。
たとえば取引先から部署全体宛てにお茶菓子などをいただいた場合。
「○○社よりお歳暮…おひとつずつどうぞ」
というメモを貼っておくより、
「○○社様恵賜品(けいしひん)…おひとつずつどうぞ」
と書いてあるほうが表現が美しく、教養を感じさせます。
また、ヒントの例文のようなシチュエーションで、ビンゴの景品などを陳列する時、メモに「○○様寄贈品」と書くより、「○○様恵賜品」と書かれていたほうが、送り主の方の目に留まっても、うれしく感じてくださるように思われます。
ちょっとした言葉のセレクトが、その人の印象を意外と大きく左右するものです。「恵賜」という表現、ぜひ味方につけてくださいね。
…というところで、2問目です。
【問題2】
「遣る」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント1:「差し向ける」「与える」などの意味を持つ言葉です。
2:使用例:「ケーキを切るなら、学校から戻った孫たちに遣る分も、計算に入れてちょうだいね」
…さて、正解は?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱