19世紀初頭のパリで、トランクメゾンとして創業したモロー・パリ。現代は、数々のメゾンを歴任した辣腕ディレクターとして知られるフェドール・ジョージ・サヴチェンコ氏がクリエイティブ・ディレクションを担当しているが、そのデザインには常にメゾンの歴史に対するリスペクトが存在する。
■2:洒脱なプロダクト
たとえばトランクを軽量化するために釘の代替品として採用した極太のステッチや、創業当時の柳編み製トランクをモチーフに開発した格子柄といったディテールからは、19世紀的な美意識を色濃く感じ取れる。しかしそれをただの懐古趣味に終わらせないのが、サヴチェンコ氏の腕。
現代人のニーズを叶えた軽やかなバッグや、旅やビジネスなどのシーンを想定した便利な小物を、続々と発表している。豊富な色バリエーションも、多様化していく人々の装いに合わせるための、ひとつの機能といえるだろう。
いかに軽く、丈夫に、そしてエレガントなトランクをつくるか?という命題の前に、しのぎを削った19世紀のトランクメゾン。現代のモロー・パリにも、そのDNAは確かに息づいているのだ。
休日や旅に使いたいラグジュアリーなポーチ
デザイナーがこだわったデザインと機能に注目
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クラシックな見た目と現代的な軽さが融合!
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- WRITING :
- 山下英介