19世紀初頭のパリで、トランクメゾンとして創業したモロー・パリ。現代は、数々のメゾンを歴任した辣腕ディレクターとして知られるフェドール・ジョージ・サヴチェンコ氏がクリエイティブ・ディレクションを担当しているが、そのデザインには常にメゾンの歴史に対するリスペクトが存在する。

■2:洒脱なプロダクト

しなやかなブルスキンや手縫いのハンドルなど、メゾンが誇るクラフツマンシップを最も濃厚に感じさせるトートバッグ。実はリバーシブル仕様で、モロー・プリントが施された裏面を表にすることで、新鮮な装いが楽しめる。ポケットはないが、同じレザーを使った取り外し可能なポーチも付属。軽さ、丈夫さ、洒脱さ、三拍子そろった名品である。縦29×横39×マチ17㎝。¥400,000(メゾンモロージャパン〈モロー・パリ〉)
しなやかなブルスキンや手縫いのハンドルなど、メゾンが誇るクラフツマンシップを最も濃厚に感じさせるトートバッグ。実はリバーシブル仕様で、モロー・プリントが施された裏面を表にすることで、新鮮な装いが楽しめる。ポケットはないが、同じレザーを使った取り外し可能なポーチも付属。軽さ、丈夫さ、洒脱さ、三拍子そろった名品である。縦29×横39×マチ17㎝。¥400,000(メゾンモロージャパン〈モロー・パリ〉)撮影/唐澤光也(RED POINT)

たとえばトランクを軽量化するために釘の代替品として採用した極太のステッチや、創業当時の柳編み製トランクをモチーフに開発した格子柄といったディテールからは、19世紀的な美意識を色濃く感じ取れる。しかしそれをただの懐古趣味に終わらせないのが、サヴチェンコ氏の腕。

現代人のニーズを叶えた軽やかなバッグや、旅やビジネスなどのシーンを想定した便利な小物を、続々と発表している。豊富な色バリエーションも、多様化していく人々の装いに合わせるための、ひとつの機能といえるだろう。

いかに軽く、丈夫に、そしてエレガントなトランクをつくるか?という命題の前に、しのぎを削った19世紀のトランクメゾン。現代のモロー・パリにも、そのDNAは確かに息づいているのだ。

休日や旅に使いたいラグジュアリーなポーチ

取り外し可能なストラップが付いた新作ポーチ。表面はモロー・プリントが施されたカーフ、内張りにはロイヤルブルーに染めたゴートスキンを使用した贅沢な仕様だ。バッグ・イン・バッグとしても使えるが、それだけではもったいないほどの完成度。ある程度の収納力もあるので、休日はこれだけでOKだ。縦12×横22×マチ8㎝。各¥190,000(メゾンモロージャパン〈モロー・パリ〉)
取り外し可能なストラップが付いた新作ポーチ。表面はモロー・プリントが施されたカーフ、内張りにはロイヤルブルーに染めたゴートスキンを使用した贅沢な仕様だ。バッグ・イン・バッグとしても使えるが、それだけではもったいないほどの完成度。ある程度の収納力もあるので、休日はこれだけでOKだ。縦12×横22×マチ8㎝。各¥190,000(メゾンモロージャパン〈モロー・パリ〉)撮影/唐澤光也(RED POINT)

デザイナーがこだわったデザインと機能に注目

〝モロー・パリ〟初となる新作のキーホルダーは、デザイナーのサヴチェンコ氏肝いりの逸品。素材はバッグ同様に、プリントカーフとゴートスキンの内貼りを組み合わせた贅沢仕様。往年のトランクカバーをモチーフにしたというスナップボタン留めのデザインや、美しいメタルパーツは、生活にちょっとした楽しみを与えてくれる。各¥58,000(メゾンモロージャパン〈モロー・パリ〉)
〝モロー・パリ〟初となる新作のキーホルダーは、デザイナーのサヴチェンコ氏肝いりの逸品。素材はバッグ同様に、プリントカーフとゴートスキンの内貼りを組み合わせた贅沢仕様。往年のトランクカバーをモチーフにしたというスナップボタン留めのデザインや、美しいメタルパーツは、生活にちょっとした楽しみを与えてくれる。各¥58,000(メゾンモロージャパン〈モロー・パリ〉)撮影/唐澤光也(RED POINT)

カジュアルな装いにも合う洒脱なカードホルダー

ビジネスシーンで話題の的となること必至の、モロー・パリのカードケース。通常レザーアイテムの内貼りはロイヤルブルーだが、こちらはオレンジやブラックといったカラーも用意。スーツはもちろんカジュアルな装いにもマッチするので、職種を選ばないのも魅力。縦7.5×横10.5×マチ1.5㎝。各¥43,000(メゾンモロージャパン〈モロー・パリ〉)
ビジネスシーンで話題の的となること必至の、モロー・パリのカードケース。通常レザーアイテムの内貼りはロイヤルブルーだが、こちらはオレンジやブラックといったカラーも用意。スーツはもちろんカジュアルな装いにもマッチするので、職種を選ばないのも魅力。縦7.5×横10.5×マチ1.5㎝。各¥43,000(メゾンモロージャパン〈モロー・パリ〉)撮影/唐澤光也(RED POINT)

クラシックな見た目と現代的な軽さが融合!

抜群の収納力を誇る、大型トートバッグ『ヴァンセンヌ』。やわらかなレザーをライニングなしで仕立てることで、見た目の印象からは想像つかないほど軽快で持ちやすい。旅行から日常使いまで、幅広く活躍するはず。こちらもポケットがなく、取り外しできるミニポーチが付属。縦35×横44×マチ19㎝。¥300,000(メゾンモロージャパン〈モロー・パリ〉)
抜群の収納力を誇る、大型トートバッグ『ヴァンセンヌ』。やわらかなレザーをライニングなしで仕立てることで、見た目の印象からは想像つかないほど軽快で持ちやすい。旅行から日常使いまで、幅広く活躍するはず。こちらもポケットがなく、取り外しできるミニポーチが付属。縦35×横44×マチ19㎝。¥300,000(メゾンモロージャパン〈モロー・パリ〉)撮影/唐澤光也(RED POINT)
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WRITING :
山下英介