【目次】
- 「立春」とは何?読み方・意味・由来をわかりやすく
- 2026年の立春はいつ?期間・生き方に活かす暦の読み方
- 立春の日に食べたいラッキー食&縁起物
- 「立春大吉」のお札って本当に効くの?意味と貼るタイミング
- 春を感じて会話が盛り上がる!立春で使える雑学
- 春分・節分との違いを簡単に解説
【「立春」とは何?読み方・意味・由来をわかりやすく】
■「読み方」
「立春」は「りっしゅん」と読みます。
■「意味」
「立春」の「立」には、「立案」「立法」などにも使われるように、「つくる」「新たに始める」という意味があります。従って、「立春」は「春の始まり」「春の兆しが見え始めるころ」であると同時に、旧暦では「1年の始まりの日」ということ。
天文学的には、太陽の黄経(こうけい)が315度に達する日を言い、新暦では毎年2月4日ごろにあたります。
■「由来」
「立春」は二十四節気のひとつです。二十四節気は古代中国でつくられた季節の区分法。1年を24等分して、季節の移り変わりを教えてくれます。「立春」「立夏」「立秋」「立冬」を指して「四立(しりゅう)」と呼び、それぞれが「季節のはじまり」を表しています。
【2026年の立春はいつ?期間・生き方に活かす暦の読み方】
二十四節気では、1年(365日)を24等分して季節を表すので、各節気の期間は約15日間。また、「立春」といった場合、「立春」に入る日を指す場合と、「立春」にあたる時期、すなわち次の二十四節気の「雨水(うすい)」までの15日間を指す場合があります。
■2026年の「立春」は?
二十四節気は太陽の動きによって決まるため、年によって「立春」が始まる日は多少前後します。2026年の「立春」は2月4日、期間で言えば2月4日から2月18日まで。春が始まる時期というわけですが、太陽の動きだけを考慮した暦によるので、実際に暑いか寒いか…という感覚とはズレがある場合も。日本では2月初旬は1年で最も寒いころですが、春に向かって日が長くなっていることを体感できる時期でもありますね。
■「暦」を人生に生かす
繰り返しになりますが、「立春」は二十四節気のひとつで、約15日ごとに季節や自然の移り変わりを教えてくれるもの。暦には二十四節気をさらに三等分した七十二候(しちじゅうにこう)という暦日があり、こちらは約5日ごとの変化を教えてくれます。気候、祭や行事、地域の風習、旬の食材――これらはすべて暦を読み解き生活に取り入れることが可能です。例えば、
・季節の変わり目こそ体調管理を十分に、心身のメンテナンスが必要
・旬の食材、地場食材は身体がよろこぶ
こういったことについて考え、できることから実行してみるのも暦の活かし方。日本の風土に合った暮らし方や生活の知恵を活かす入口、ヒントになるのが、二十四節気や七十二候が示す暦だと捉えてみてはいかがでしょうか。
【立春の日に食べたいラッキー食&縁起物】
■節分と豆
「節分」には「季節を分ける」という意味があります。現在では「立春の前日」だけが「節分」として取り上げられますが、本来は「立春」「立夏」「立秋」「立冬」すべての前日を「節分」と言います。
古来、季節の変わり目には邪気が生じると信じられていたため、「節分」の日には豆まきをしたり、柊の枝にイワシの頭を刺したりして、邪気の象徴である鬼を追い払うのです。また、「魔の目を射る」に通じる炒った大豆を、年の数だけ食べて無病息災を願ったり、年越しそばと同じように「節分そば」を食べる地域もあるようです。
■立春大吉豆腐
大豆からつくられる白い豆腐には邪気を払う力が宿るとされ、立春に豆腐を食べると「全ての邪気を祓い、新しい1年を健康で幸せに暮らせる」と言われています。まだまだ寒さが残る季節ですから、温かな湯豆腐でいただくのもいいですね。
■立春大福
立春の日に食べる和菓子を「立春生菓子」と呼びますが、なかでも大福や豆大福を「立春大福」と言います。小豆や餅、蓬(よもぎ)などには、穢れや邪気を払う力があるといわれ、餅を丸めた「立春大福」には「ものごとを丸く収める」という意味も。ほかにも、立春の日に和菓子店には、梅の意匠の上生菓子やうぐいす餅、桜餅など、立春を寿ぐさまざまな和菓子が並びます。
■立春朝搾り
立春の日の朝一番に搾り上がった日本酒のことを「立春朝搾り」と言います。この日本酒は、地元の神社でお祓いし、“立春朝搾りに関わるすべての人の今年一年の幸運と繁栄を招く“とされる「縁起酒」です。この取り組みは、1998年に日本名門酒会が始めたもので、比較的新しい風習として広まりました。
■旬を迎える食材
・トラフグ:ふぐの王さまと言われる「トラフグ」の旬は、厳しい冬の寒さが終わりかける立春のあたり。産卵のため日本沿岸に近づいてきたころが食べごろと言われています。
・ふきのとう:ふきのとうは蕗(ふき)のつぼみ。「いち早く春を知らせる山菜」とされ、昔から苦味健胃薬として、胃のもたれや胃痛に用いられてきました。ほろ苦さが味わい特徴で、天ぷらにしていただくのが定番でしょうか。さっと茹でて水にさらし、みじん切りにして水気を絞ったら、みりん、酒、味噌で煮詰める「ふきのとう味噌」も、季節を告げる大人の味として人気です。
【「立春大吉」のお札って本当に効くの?意味と貼るタイミング】
■「立春大吉」とは?
「立春大吉」と書かれたお札を、お寺や民家の軒先で見たことはありませんか。禅寺の習慣で、このお札を貼ることで厄除けができるといわれています。その理由は…縦書きした「立春大吉」という文字は左右対称になっているので、裏からも表からも「立春大吉」と読めるからといわれています。
このお札が門や玄関に貼ってあると、鬼が門から入り、振り返ったときも同じようにお札の文字が見えるため、「この家以外にも、まだ入っていない家がある!」と勘違いして、入ってきた門から出て行ってしまうのだそう。そのことから、鬼や災いを寄せ付けず、平穏無事に過ごすことができるといわれています。
■お札はどこで?いつ?
・どこで?:禅寺でいただくことができますが、自分で書いてもOK! 白い紙に墨で「立春大吉」と縦書きするのがいいそうです。できれば書道半紙など、透かすと裏からも読める紙が望ましいとか。
・いつ?:立春から雨水の間に貼り、1年間そのままに。
・どこに?:門や玄関の内側、大切な部屋の入口の部屋側、神棚があればその脇などに。糊や両面テープなどで、目線より上の位置に貼るのがポイントです。
【春を感じて会話が盛り上がる!立春で使える雑学】
■季節ごとの「節気」は6つ!
二十四節気は1年を24等分するため、春夏秋冬、各季節にあたる節気は6つです。そのうちの「春の節気」は「立春」に始まり、水ぬるみ、草木の芽が出始める「雨水」、冬ごもりをしていた虫が気候が暖かくなって外に出てくる「啓蟄(けいちつ)」、昼の長さと夜の長さがほとんど同じになる「春分」、新緑が芽吹き花は咲き、蝶が舞うと言われる「清明(せいめい)」、そして、春の最後である、雨が降り、種が稲に育っていく「穀雨(こくう)」へと進んでいきます。
■「立春」は1年の始まり
二十四節気では「立春」が春の始まりであり、1年の始まりとされています。では最後は…? と気になりますよね。二十四番目に当たるのは「大寒」です。その「大寒」の最終日が(春の)節分というわけ。節分の行事は、1年の最後を締めくくる行事だったのですね。
■「ひな人形」の準備はこの時期から
ひな祭りは、春の訪れを祝う行事でもあります。その準備として、「立春」を迎えたら、ひな人形を飾り始めてもよいとされています。「立春」の期間はは約15日ありますから、その間にひな人形を出すのが正解のようです。
■季節の挨拶に使える「立春の候」
「立春の候(そうろう)」とは、「寒さがゆるみ、春の始まりが感じられる頃となりました」といった意味合いのある挨拶です。以下に例文をご紹介しましょう。「立春の候」は時候の挨拶ですので、「拝啓」や「謹啓」などの頭語の後に入れます。 また、「立春の候」を「立春のみぎり」、「立春の折」とすることもできます。
・立春の候、貴社ますますご繁栄のことと心よりお慶び申し上げます。
・立春の候、みなさまにおかれましてはますますご活躍のこととお喜び申し上げます。
・立春のみぎり、○○様におかれましてはますますご清福にお過ごしのこととお喜び申し上げます。
・立春の折、みなさま方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
【春分・節分との違いを簡単に解説】
二十四節気は、「立春」から始まって「雨水」「啓蟄」「春分」と続きます。つまり「春分」は「春」としては6つあるうちの4番目、春の中間です。自然のあらゆる生命が若々しく盛り上がる時期で、戦後間もない昭和23(1948)年に制定された祝日法で設けられた国民の祝日です。
「節分」は年に4回、季節の変わり目を表します。「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日にあたりますが、とくに立春の前日が重んじられています。
整理すると、
・立春:春の始まり、1年の始まり
・春分:春の中間、春たけなわ、国民の祝日
・(春の)節分:立春の前日、季節の変わり目
というわけです。
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多忙な日々を送る私たちにとって、節目を意識することは心と時間を整えるよいきっかけになります。立春には、季節の移ろいを感じられる「うぐいす餅」や「椿餅」「桜餅」などの和菓子を取り入れて、心に余白を。立春は「運気の節入り」ともいわれ、今後の一年に向けた前向きな気持ちの切り替えにも最適です。仕事にも暮らしにも、自分らしいリズムで幸先のよいスタートを切ってみてはいかがでしょうか。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料: 『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『おうちで楽しむにほんの行事』(技術評論社)/『和の暦手帖 二十四節気と七十二候を愉しむ』(だいわ文庫) :

















