看板商品のクロワッサンが人気のブーランジェリー・パティスリー「メゾン・ランドゥメンヌ」。2007年にフランス・パリで、パン職人の石川芳美氏とパティシエのルドルフ・ランドゥメンヌ氏がスタートしたお店で、現在はフランスに16店舗、日本に2店舗(麻布台、赤坂)を展開しています。

人気のクロワッサンは、フランス産発酵バターを使用した「クロワッサン・フランセ」と、日本産発酵バターを使用した「クロワッサン・ジャポネ」の2種。どちらも製法とバター以外の素材は同じで、香り高く、外側はパリッと、内側はじゅわっと、もっちりした食感を楽しめます。

特に「クロワッサン・フランセ」は、日本産のものよりもコクの深さが感じられる、フランス産発酵バターの風味が活かされた逸品。

【関連記事:パリで一番おいしいブーランジェリー「メゾン・ランドゥメンヌ」のクロワッサンを最高においしく食べる方法】

その「クロワッサン・フランセ」が、2020年3月1日(日)よりバターを変えてリニューアル。そのバターとは、フランス産の「モンテギュバター」。日本でも有名なエシレバターと同じ、フランスのシャラント・ポワトゥ地区で生産されている、日本ではまだ本格的に流通していない、稀少性の高いバターなのです。

また、「クロワッサン・フランセ」のリニューアルだけでなく、こちらのモンテギュバターを使用した新商品も発売します。

稀少性の高いフランス産発酵バター「モンテギュ」とは?

パン_1,スイーツ_1,東京_1,フランス_1
モンテギュバター

まず、日本ではまだあまりなじみのない「モンテギュバター」についてご紹介します。

上質なバターの産地として名高いフランス。その中でもA.O.P認定(※)を受けているシャラント・ポワトゥ地区で生産されている、高級発酵バターのひとつがモンテギュバターです。

ヘーゼルナッツのような豊かな風味と自然な甘さが特徴で、伸びがよく溶けにくいため、その作業性の高さでフランスのパン職人たちから愛されているのだとか。

今回、乳製品を製造・販売してきた中沢乳業が、長年のアプローチを経て、モンテギュ社の輸出体制が整ったことをきっかけに、2020年より国内で独占販売を開始。モンテギュ社は、これまでシャラント・ポワトゥ地区のA.O.P認定バターのメーカーで、日本に本格導入されたことがない唯一のメーカーだったのだそう。

2020年1月に、フランス大統領に献上されたガレット・デ・ロワにこちらのバターが使われたことで、高品質バターとしてフランス国内の認知度もさらに上昇しています。

そんなモンテギュバターをいち早く商品に取り入れたのが、今回のメゾン・ランドゥメンヌの新作。さっそく、どんな商品か見てみましょう。

※A.O.P認定とは、EUがその土地で生産される伝統的な農産品の保護のために指定する原産地保護呼称。飼育や生産法などの地域特性が産品に反映されるという考え方のもと、産品が該当する地域で正当に生産されたものであることを証明するもの。

モンテギュバターを使用した「メゾン・ランドゥメンヌ」の新作パン4種

パン_2,スイーツ_2,東京_2,フランス_2
メゾン・ランドゥメンヌから発売される、モンテギュバター使用の新作4種

■1:サクサク感がさらにアップ!「クロワッサン・フランセ」

パン_3,スイーツ_3,東京_3,フランス_3
「クロワッサン・フランセ」¥490

メゾン・ランドゥメンヌの一番人気商品の「クロワッサン・フランセ」。もともとフランス産A.O.P発酵バターを使用していましたが、今回、モンテギュバターを使用したものにリニューアルしました。

モンテギュバターは、A.O.P発酵バターの中でも特に、ヴィエノワズリー(クロワッサンなど、サクサクした生地の菓子パン)に適していると言われています。

こちらを使用することで、さらに外側のサクサク食感と、中のしっとりもっちり食感がアップしました。食べるとき、まさに「サクッ」「パリッ」という音がするほど、しっかりした食感が楽しめますよ。

バターの香りと風味も豊かなので、ひとつでも満足感の高いクロワッサンになっています。

■2:耳までふんわり&もっちりの「パン・ド・ミ・フランセ(食パン)」

パン_4,スイーツ_4,東京_4,フランス_4
「パン・ド・ミ・フランセ(食パン)」1.5斤¥3,000

パン生地にモンテギュバターを30%と新鮮な生クリームを使用した、メゾン・ランドゥメンヌでは初のフランスバター使用の食パン。バターのコクが深く、耳までふんわり、もっちりした食感が実現しています。デニッシュを食べているかのような、新食感の食パンなんですよ。

パン_5,スイーツ_5,東京_5,フランス_5
トーストするとバターが染み出してまた違ったおいしさが楽しめる

そのまま食べてももちろんおいしいですが、トーストするとバターを塗っていなくてもジュワッと染み出してバタートーストの味わいに。さらにバターを塗ってもおいしいですし、ジャムとの相性も抜群です。

トーストは、厚切りがおすすめとのことですよ。

■3:口いっぱいにバターが広がる!「ルレ・フランセ(ロールパン)」

パン_6,スイーツ_6,東京_6,フランス_6
「ルレ・フランセ」¥420

こちらも、モンテギュバターを30%も使用。ロールパンと聞くとふわっと軽いイメージですが、こちらはバターがたっぷり入っているため、ずっしりと重みがあり、生地もしっとりしています。

バターの深い香りやコクのあるおいしさをガツンと感じられる、リッチなロールパンです。

■4:シンプルにバターの美味しさを堪能できる「フィナンシェ・フランセ」

パン_7,スイーツ_7,東京_7,フランス_7
写真左「フィナンシェ・フランセ・ナチュール(プレーン)¥250、写真右「フィナンシェ・フランセ・ブール・サレ(ナッツ&塩)」¥260

手土産にぴったりのフィナンシェも2種類で登場。どちらも、外側はザクッとかための食感で、中はジュワッとバターが溶け出すような深みのある味わいです。

ナチュール(プレーン)は、シンプルにバターのおいしさが感じられる一品。ブール・サレ(ナッツ&塩)は、ナッツがアクセントとなり、生地の甘じょっぱさがやみつきになります。


この春、日本上陸5周年を迎えるメゾン・ランドゥメンヌ。新たな発酵バター「モンテギュ」を得て、メゾン・ランドゥメンのパンはますますおいしくなりました。今後、5周年を祝う特別メニューやイベントも予定しているそうなので、気になる方は店頭やHPをこまめにチェックしてみてくださいね。

他ではなかなか食べられない稀少なバターを味わいに、この春はメゾン・ランドゥメンヌを訪れてみては?

※価格はすべて税抜です。

問い合わせ先

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
小林麻美