「心ときめきするもの。雀の子飼。ちご遊ばする所の前わたる。よき薫物(たきもの)たきて一人臥ふ したる……」。こちらは『枕草子』のとある一節。

どんなに時代が変わっても、香りに胸を躍らせる人間の感情は不変のものだが、なかでも京都で安政2年に創業した「石黒香舗」の『にほひ袋』には、往時の香りが詰まっていそうだ。ファッション書籍プロデューサーとして活躍する河合正人さんのように、金襴の袋に麝香入りの「極品香」を詰めて、そのやわらかく奥深い香りをまといたい。

安政2年創業「石黒香舗」の『にほひ袋』

平安時代からの歴史を持つにおい袋に、様々なデザインを融合させることで新風を吹き込んだ、進化する老舗「石黒香舗」。金襴のみならず、中に詰めるお香も選べる。各¥2,800(石黒香舗)
各¥2,800(石黒香舗)

平安時代からの歴史を持つにおい袋に、様々なデザインを融合させることで新風を吹き込んだ、進化する老舗「石黒香舗」。金襴のみならず、中に詰めるお香も選べる。

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