春の季語「長閑」って、なんと読む?「閑(ひま)」という字の意外&素敵な読み方をおさらい!

気温がだいぶうららかになって参りましたね。3月前半は、まだ春も名ばかり、という感じでしたが、ようやく名実ともに春を実感できる陽気です。

本日は、日常会話にもよく使用している言葉で、現代俳句の春の季語にもなっている日本語を、まずピックアップします。

1問目のクイズです。

【問題1】「長閑」ってなんと読む?

「長閑」という日本語の読み方をお答えください。

<ヒント>「のんびりと落ち着いていて静かなさま」という意味の日本語です。

<使用例>「陽だまりでお昼寝してる猫ちゃんて、本当に長閑でかわいらしいわね」

「○○○」と読み仮名3文字です。
「○○○」と読み仮名3文字です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 長閑(のどか) です。

春の季語なのが納得できます。
春の季語なのが納得できます。

「長(なが)い閑(ひま)」という字だけ見ると、あまり良い意味じゃないのかしら?と想像しそうですが、

「長閑(のどか)」と読むと、とたんに心がほっこりしませんか?

「長閑(のどか)」という日本語には、「のんびりと落ち着いていて静かなさま」という意味のほか、「心配がないさま」「天気が良くおだやかなさま」などの意味があります。

心配事の多い昨今ですが、終わらない冬はありません。優しく温かくなった日差しや、いつもの道にふと香る沈丁花、ふくらみはじめた花壇の蕾などに目を留め、時に「長閑」を意識してみましょう。

…というところで、「閑」つながりで、2問目のクイズです。

【問題2】「閑か」ってなんと読む?

「閑か」という日本語の読み方をお答えください。

※「ひまか!」ではありません。

<ヒント>「目につく動きがなく、ゆったりと慌ただしくないさま」という意味の言葉です。

<使用例>「大勢でブレストしている最中に浮かび始めたアイディアが、その後、一人で閑かに考える時間をとったおかげで、明文化できる形にまとまったわ!」

「○○か」と読み仮名2文字です。
「○○か」と読み仮名2文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は・・・ 閑(しず)か です。

門の中に木…なんだか、字の構成にも、趣(おもむき)があります。

「しずか」と言えば「静か」という字のほうがポピュラーに使われていますが、「閑か」とはニュアンスが微妙に異なります。

「閑か」は「閑」という字に「門」が使われているように、「門を閉じて作り上げたような」しずかさを意味しており、「ひっそりしている」というような意味を持ちます。

「静か」は「落ち着いている」「あらそいがなく、安らか」「動かない」「音がしない」などの意味があります。

さてさて皆さんはこの三連休、どのように過ごされましたか? お忙しく?比較的にひまに? のどかに?

「閑(ひま)にすごす」というのと、

「長閑(のどか)な時間をとる」「閑(しず)かな時間をとる」では、

同じ漢字でも大きく印象も、気持ちも変わりそうですね?

以上、本日は「閑(ひま)」という字の意外な読み方

・長閑(のどか)

・閑(しず)か

をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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ILLUSTRATION :
小出 真朱