春の季語「長閑」って、なんと読む?「閑(ひま)」という字の意外&素敵な読み方をおさらい!
気温がだいぶうららかになって参りましたね。3月前半は、まだ春も名ばかり、という感じでしたが、ようやく名実ともに春を実感できる陽気です。
本日は、日常会話にもよく使用している言葉で、現代俳句の春の季語にもなっている日本語を、まずピックアップします。
1問目のクイズです。
【問題1】「長閑」ってなんと読む?
「長閑」という日本語の読み方をお答えください。
<ヒント>「のんびりと落ち着いていて静かなさま」という意味の日本語です。
<使用例>「陽だまりでお昼寝してる猫ちゃんて、本当に長閑でかわいらしいわね」
![「○○○」と読み仮名3文字です。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/1/6/720mw/img_16ae71f531445b17b62b277beab1af361093382.jpg)
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
![正解は↓に!!](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/9/0/720mw/img_904468b44c7924279ca2d78f18a14e71566835.jpg)
正解は… 長閑(のどか) です。
![春の季語なのが納得できます。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/d/1/720mw/img_d1f09ec40116e0b9af7c9522990529151158298.jpg)
「長(なが)い閑(ひま)」という字だけ見ると、あまり良い意味じゃないのかしら?と想像しそうですが、
「長閑(のどか)」と読むと、とたんに心がほっこりしませんか?
「長閑(のどか)」という日本語には、「のんびりと落ち着いていて静かなさま」という意味のほか、「心配がないさま」「天気が良くおだやかなさま」などの意味があります。
心配事の多い昨今ですが、終わらない冬はありません。優しく温かくなった日差しや、いつもの道にふと香る沈丁花、ふくらみはじめた花壇の蕾などに目を留め、時に「長閑」を意識してみましょう。
…というところで、「閑」つながりで、2問目のクイズです。
【問題2】「閑か」ってなんと読む?
「閑か」という日本語の読み方をお答えください。
※「ひまか!」ではありません。
<ヒント>「目につく動きがなく、ゆったりと慌ただしくないさま」という意味の言葉です。
<使用例>「大勢でブレストしている最中に浮かび始めたアイディアが、その後、一人で閑かに考える時間をとったおかげで、明文化できる形にまとまったわ!」
![「○○か」と読み仮名2文字です。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/720mw/img_d7402a2593bf480bddecbd34d7e71f301076912.jpg)
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
![正解は↓に!!](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/8/a/720mw/img_8a2f1b6cbdf489daf081bcab1e721dcb620595.jpg)
正解は・・・ 閑(しず)か です。
![](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/2/0/720mw/img_205add72fe671c500bef8227b03085c31111378.jpg)
「しずか」と言えば「静か」という字のほうがポピュラーに使われていますが、「閑か」とはニュアンスが微妙に異なります。
「閑か」は「閑」という字に「門」が使われているように、「門を閉じて作り上げたような」しずかさを意味しており、「ひっそりしている」というような意味を持ちます。
「静か」は「落ち着いている」「あらそいがなく、安らか」「動かない」「音がしない」などの意味があります。
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さてさて皆さんはこの三連休、どのように過ごされましたか? お忙しく?比較的にひまに? のどかに?
「閑(ひま)にすごす」というのと、
「長閑(のどか)な時間をとる」「閑(しず)かな時間をとる」では、
同じ漢字でも大きく印象も、気持ちも変わりそうですね?
以上、本日は「閑(ひま)」という字の意外な読み方
・長閑(のどか)
・閑(しず)か
をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱