「歌」「唄」「詩」…どれも「うた」って読むけど、意味はどう違うの?

本日3月21日は、「催眠術の日」なのだそうです。なぜでしょう?

催眠術のポピュラーな掛け声といえば?

…そう、「3、2、1!」です。

というところで、本日1問目のクイズは「催」という字に関する問題です。

【問題1】「催す」ってなんと読む?

「催す」という日本語の「もよおす」以外の読みかたをお答えください。

ヒント:<使用例>(百貨店のバックヤードで)「8階催事場の限定イベントが、30分後ですね。お客様を催すために、全館アナウンスを入れてお知らせしましょう」

「○○○す」と読み仮名3文字です。
「○○○す」と読み仮名3文字です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 催(うなが)す です。

「促(うなが)す」との違いは?
「促(うなが)す」との違いは?

意味は「ある行為をするよう仕向ける」です。

「うながす」といえば「促(うなが)す」という字もありますが、こちらは「催(うなが)す」と同じ意味とともに、「早くするようせきたてる」「促進する」という意味も持っています。

ふたつの「うながす」が合体した言葉に「催促(さいそく)」がありますが、2文字とも「うながす」だとわかると、漢字を見るだけで焦ってしまいそうですね。

「催(もよお)す」と「催(うなが)す」、両方とも「人をうながす」行為につながる読み方です。現在は「催(もよお)す」という読み仮名のほうが常用漢字表に入っていますが、「催」はもともと「人をうながす」という意味の漢字なのです。


さてさて、話題は変わりまして、本日3月21日は、ユネスコが定めた「世界詩歌記念日」でもあります。

詩歌(しいか)といえば「詩・ポエム」のこ」とですが、「詩」も「歌」も、両方「うた」と読みますよね?

さらに、「唄(うた)」という漢字もあります。

…というところで、2問目のクイズです。

【問題2】「詩」「歌」「唄」の違い、わかりますか?

「うた」と読む3種類の漢字「詩」「歌」「唄」それぞれの意味する「うた」は、それぞれ、次の選択肢のどれでしょうか?

1:歌詞がついている音楽。また、日本の和歌のこと。

2:歌詞がついている音楽。特に日本の伝統音楽のこと。

3:詩(ポエム)全般。または漢詩のこと。※旋律はつかない。

それぞれの「うた」の意味は?
それぞれの「うた」の意味は?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は・・・

1:歌詞がついている音楽。また、日本の和歌のこと。→歌

2:歌詞がついている音楽。特に日本の伝統音楽のこと。→唄

3:詩(ポエム)全般。または漢詩のこと。※旋律はつかない。→詩 です。

選択肢がなくても説明できましたか?

選択肢が並んでいると選びやすいと思いますが、なにもない状態で3つの「うた」の違いを説明しようとすると、特に「歌」と「唄」の違いで悩みませんか?

「唄」は、邦楽の「長唄(ながうた)」「端唄(はうた)」などの表記に使われますので、「特に日本の伝統音楽」という説明がつくわけです。

以上、本日は3月21日「催眠術の日」「世界詩歌記念日」にちなんで、

・催(うなが)す

という意外な読み方と、

・歌(うた)、唄(うた)、詩(うた)のニュアンスの違い

をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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ILLUSTRATION :
小出 真朱