「漂す」ってなんと読む?「ただよす」ではありません!これをするとキレイになります!
本日3月22日は「国際デー(国連などの国際機関が定めた世界的記念日)」のひとつ、「World Day for Water(世界水の日)」です。
「地球的な視点から水の大切さ、貴重さを世界の人々がともに見つめなおすことを推奨する日」ですので、「水」にちなんだ「さんずい」を部首にもつ漢字クイズと、日本の「水」にちなんだ素敵なトリビアをご紹介します。
まずは、一問目の「さんずい」漢字クイズです。
【問題1】「漂す」ってなんと読む?
「漂す」という日本語の読みかたをお答えください。
ヒント:これをすると、いろいろなものがきれいに清潔になります。
<使用例>「冬用の食器を漂しましょうか?しまう前のお手入れしておくと気持ちがいいものね?」
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 漂(さら)す です。
「水や漂白剤にくぐりただよわせて、白くする」という意味ですね。
「漂流」「漂着」などとリンクした「漂(ただよ)う」という読み方はお馴染みですが、「漂流」よりはよほど生活に密着した「漂白」とリンクする「漂(さら)す」という読み方は、意外と知らない方が多そうです。正解できましたか?
では、2問目も「さんずい」の意外と知らない、良く使う言葉の読み方問題です。
【問題2】「潜る」ってなんと読む?
「潜る」という日本語の「もぐる」以外の読み方をお答えくだい。
ヒント:のれん、障害物競走のはしご、法の網目
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は・・・ 潜(くぐ)る です。
意味は「狭いところや低いところ、簡単に通れないところを、姿勢を低くするなどして通り抜ける」ですね。
「潜(くぐ)る」という言葉は日常的に使いますし、「潜」という字も難しい字ではありません。さらに「くぐる」と読む漢字は「潜る」一種類だけ(※旧字体は除く)です。
なのに「潜(くぐ)る」、意外と知らなかった、読めなかった方も多いのでは?
「水」は人間の生活に密着しているので「さんずい」の漢字も大変数が多いのですが、身近な漢字でも意外と知らない読み方があって、面白いですね。
さて、最後に、日本の「水」に関するトリビアをひとつ。
みなさま、日本に「世界のものさし」と呼ばれる、人類史上でもまれな学術的資源を持つ湖があること、ご存知でしょうか?
その名も「水月湖(すいげつこ)」。
福井県にある湖で、「湖底がかき混ぜられない、世界でも大変稀有な自然環境」がそろっており、水月湖の湖底から掘り出された堆積物・年縞(ねんこう)は「過去約7万年分の連続した地質学上の資料」として、2012年、フランスのユネスコ本部で開催された世界的学術会議で、地質学的年代決定上の世界基準と認められました。
学生時代、社会科で「地層」の勉強をしましたよね? 湖底の堆積物・年縞(ねんこう)は、地層よりずっと細かい層が重なっており、なんと「1年ごと」の堆積物が、過去何万年分も判別できる形状なのです。
ゆえに、環境変動を研究する際、精度の高い「世界のものさし」となっているのです。…なんだかロマンを感じますね。
以上、本日は3月22日「World Day for Water(世界水の日)」にちなんで、意外な読み方を持つ「さんずい」の漢字
・漂(さら)す
・潜(くぐ)る
と、
・「世界のものさし」となった奇跡的資源が発見された福井県の湖・水月湖(すいげつこ)のトリビア
をお送りしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『環境サイエンスカフェ』アーカイブ 日立環境財団/ 『探究学舎オンライン授業・地球偏』株式会社ワイズポケット
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱