「仕事が忙しくてほかに何もできない」、「自分の時間なんて取れない」と思っていませんか。仕事は仕事としてこなしながら、自分のやりたいことや趣味にあてる時間がもう少しあれば、もっとハリのある毎日になるのに…と思いますよね。

世の中には、仕事もプライベートも充実していて金銭的にも余裕がある、そんな羨ましい限りの人々が一定数、存在します。そして、その方々の多くに共通するのが、忙しくてもきっちりと「自分の時間」を確保していることなんだそうです。では、具体的にどうすればよいのでしょうか―?

3万人の経営者と関わる中で、成功者に共通する時間の使い方を研究されてきた、経営コンサルタントの上野光夫さんに、その一例をお話しいただきました。

■1:仕事を中断させるものを遠ざける

 

何かに邪魔をされると、仕事を中断せざるをえなくなります。とはいえ会社では、人から何か聞かれたり、頼まれたりしたらそれなりの対応が求められますし、それは避けられないものですよね。

限られた勤務時間内で、「仕事を中断させるもの」をできるだけ遠ざけ、自分の仕事にあてる時間を確保するには―? 上野さんはまず、「スマホの通知機能をオフにする」ことを勧めます。

「メールが届いたとか、ラインのメッセージがきたとか、通知が来るたびにスマホを見ていると、それだけで時間が取られてしまいます。そこで、そういった通知機能を『オフ』にします。スマホをチェックする時間は、1日2~3回と決めて見ることを心がけるとよいでしょう」

■2:「考える仕事」はすき間時間を有効に活用

 

上野さんによれば、仕事の時間は、大きく分けて「自分でコントロールできる時間」と「コントロールしにくい時間」があるのだとか。

「コントロールしにくい時間」は、会議や営業の電話、クレーム対応など、自分以外の人がかかわってくる時間。そのため、自分ひとりの力ではなかなか削減するのは難しい部分があります。そこで、「コントロールできる時間」を、できるだけ効率化する工夫が必要だそうです。

「企画を練るなど、あれこれ『考える仕事』には多くの時間がかかります。そこに時間を取られないようにするために、職場にいる以外の、動いている時間や歩いている時間、例えば通勤時間、駅から駅までの移動時間などに発想をしておくのです」。

そうすることで、企画書をまとめるなど、会社での実作業が手早くできるそう。

「会社で、立って仕事をするときもあります。座ると落ち着いてしまうので、立って短時間でやるようにしています」とも。たしかに、立って作業をすると、集中力がグンと高まる気がしますよね。

■3:アナログのツールを使って発想力を引き出す

上野さんの手帖やノート

また、仕事の処理速度を高めるために活用しているのが、手帳やノートなどのツール。上野さん自身も、上の写真のように、5種類の手帳やノートを使い分けているそうです。

「大学ノート(コクヨのキャンパスノートA5判にノートカバーを付けたもの:写真手前左)は、仕事時間割表、タスク管理などに使用しています。手帳(能率協会の「NOLTY」:写真手前右)は、スケジュール管理に使っています。

ダイソーのB6レザータイプノートブック(通称「ダイスキン」:写真奥左)は、プロジェクト毎に分けて記載しています。そしてアイデア発想に使用しているのが、コクヨの「測量野帳」(方眼タイプ:写真奧右)。名刺大のカード(写真中段)には、電車などで思いついたことを記入しています」

こちらはノートの中面です。

上野さんのノート中面

あくまで、スマホなどのデジタルツールではなく、アナログなツールを駆使して管理しているというのが、成功者に共通するポイントのひとつだそうです。「手」という運動機能を使うことに、意味があるようですね。

■4:短時間の「インターバル」を取って仕事の能率を高める

 

ところで、「仕事を早く終わらせよう!」とやみくもにがんばり過ぎていませんか? 1日の中では、積極的に休む時間を設けることも大切なようです。

「仕事が1から10まであるとすると、1が終わったら2、2が終わったら3、というふうにやっていきますよね。その仕事と仕事の間に、筋トレのように『インターバル』をおくようにします。

だいたい1分くらいを目安にして、その間にぼーっとしたり、天井を見上げたり、あるいは瞑想みたいに目をつぶってもいいです。そういったインターバルの時間を取って、仕事は大変だけど今現在を楽しんでいる…という感覚をもつといいと思います。

嫌なことを頭の中から吐き出して捨ててしまうとか、そういう作業も有効です。短時間のインターバルを取ることで、仕事の能率や集中力が高まり、仕事を早く終わらせられると思いますよ」

上野さんによれば、どんなに忙しくて時間がないという人でも、うまく時間を使うことで、自分のための時間を十分生み出すことができるのだとか。

自分の時間が増えれば、「時間がないから無理」、とあきらめていたことも、できるようになるかもしれません。なんだかワクワクしますね!?

自分の時間を今よりもっと増やすために、是非取り入れていただきたい4つの習慣をお届けしました。

PROFILE
上野 光夫(うえの みつお)
株式会社MMコンサルティング代表取締役/ 中小企業診断士・資金調達コーディネーター®。1962年鹿児島市生まれ。九州大学を卒業後、日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)に26年間勤務。主に中小企業への融資審査の業務に携わる。3万社の中小企業への融資と5千名の起業家への創業融資を担当、融資総額は2000億円にのぼる。平成23年4月にコンサルタントとして独立。起業支援コンサルティング、資金調達サポートを行うほか、研修、講演、執筆など幅広く活動。リクルート社『アントレ』などメディア登場実績多数。日本最大の起業家支援プラットフォーム「DREAME GATE」において、アドバイザーランキング「資金調達部門」で3年連続第1位に輝く。近著『成功者の自分の時間研究 1日6時間を取り戻し「なりたい自分」になる方法』(ワニブックス)など多くの著書がある。
この記事の執筆者
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WRITING :
小野寺るりこ