新型コロナウイルス(COVID19)の影響下で各国さまざまな対応が取られています。
タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、ミャンマーからなるメコン地域の中で、新型コロナウイルスの感染者数が突出しているのはタイ。
タイの中でもっとも賑やかでエネルギッシュな首都、バンコクでの生活は一体どのようになっているのでしょうか?
様変わりするタイ・バンコクのナイトライフ
今回バンコクの暮らしについてお話を伺ったのは、タイ在中歴5年、ファッション音楽業界からAIソリューション企業にてリモートワークをしている日本人女性、うしお丸さんです。
―バンコクの生活は、新型コロナウイルスの影響でどう変わりましたか?
「2020年3月18日からマッサージ店、スパ、クラブ、バー、映画館などが休業。22日からはバンコク首都圏は一斉封鎖となり、レストランや商業モールも対象とされ、26日に発令された非常事態宣言によって、タイ全土に広がりました。
レストランはデリバリーのみとなり、街中がデリバリーバイクだらけです。さらに4月10日からは、22時から朝4時まで閉鎖とより厳しく変更されました。
同時に、年に一度のもっとも盛り上がる、タイのお正月祭りの延期が発表されるなど、制限は強められている印象ですね。
外出すると、逮捕されて罰金を取られますし、レストランやバーも完全に営業していないので、夜に外に出ない生活に慣れました。」(うしお丸さん、以下同)
うしお丸さんが教えてくれたnoteに掲載された写真を見ると、平常時はネオンひしめくバンコクの歓楽街が、すっかり真っ暗になり、どこかわからないほどです。
このバンコクの規制前・後の比較写真を撮影したのは、うしお丸さんの友人のSatokenさん(SatokenさんのInstagram)。
会社員としてバンコクで働く傍ら、趣味で写真を撮影しているそうで、今回はうしお丸さんのお話に、このSatokenさん撮影の写真を交えてご紹介していきます。
―バンコクの人たちはきちんと自粛しているんですか?
「もともと4月13~15日はタイのお正月にあたり、ソンクラーン(通称:タイ水掛け祭り)が行われる予定でした。
それが新型コロナウイルスの影響で延期となり、代わりにお酒を飲んで騒ぐ人が増えるだろうということで、4月20日まではお酒の販売も禁止となりました。
でも、その前にしっかりお酒の買いだめ騒ぎがあったので、意味があったのかどうかは疑問です(笑)」
―マスクなどは購入できていますか?
「マスク、アルコールジェルは購入可で、スーパー入店はマスク必須、検温、手消毒がマストです。エレベーターのボタンは直接触れないようティッシュや爪楊枝が配置してあり、感染を食い止めようと徹底しています。」
―日本ではZoomなどを使った遠隔での「リモート飲み会」(リモ飲み)が流行っていますが、バンコクではどうですか?
「私の周囲だと、タイ人ではあまり聞かないですね。元々タイ人はビデオ通話でLINE電話をする人達が多いので。在タイ日本人の間では、ZOOM飲みが頻繁に行われているように思います。
あと、ジムも休業中なので、代わりにZoom経由で教室を開催するスタイルが流行っていますね。こちらは、参加しているのは、ほぼ西洋人という印象です。」
―Zoomでジムのレッスンが受けられる場合、月謝はそのまま発生していますか?
「私が通っているところは、今は実質、月謝は取られていないですね。支払った分の有効期限が伸びて繰り越しになっています」
日本よりより管理が徹底されているように感じる、バンコクの新型コロナ対策事情。そのかいあってか、新規感染者の数は減少しているとか。そんな中でも、ほかの国と同様にそれぞれが家での楽しみ方を模索しているようです。
Visaの関係で、5月に一度は日本に戻らないといけない、といううしお丸さん。彼女が一時帰国するころには、タイも日本も状況が上向いていることを願うばかりです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 安念美和子