世界で広がる新型コロナウイルス。国によっては素早い対応で、すでに平常時に近い生活ができているところもあります。

今回は、台湾に23年住む日本人の占術師、龍羽ワタナベさんに、現地の街や生活、マスクなどの入手状況を教えていただきました。

龍羽ワタナベさん
ビジネス専門占術師
(りゅうは わたなべ)台湾在住23年。「経営者(出版社.サロン.レンタル教室等)」「台湾・開南大學 兼任助理教授」「占術師」「コンサルタント」「作家」(著書多数あり)。日本で年に数回セミナー(経営・自己啓発・占術等)を開催。最新刊に「お金と愛をつれてくる 虹色鳳凰の招き方・もてなし方」がある。公式ブログ

台湾における現在の生活は、意外にも落ち着いてきている

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デパートはほぼ平常通りの営業

――街の各店の営業状況はいかがですか?

「現在(2020年4月初旬)は、会社も学校もデパートなども普通に営業しています。とは言え、飲食店は空いていて、通常だと並ばなければ入れない有名店、例えばレストランの『鼎泰豊(ディンタイフォン)』も、通常は2時間待ちですが、今はすぐに入れます。

また観光客に人気のお店は、この期間に内装工事に入ったりもしています。バーなどの飲み屋系は、やはり休業しているところが多いです。UBER EATSなどのレストラン配達便はよく走っています」(龍羽ワタナベさん、以下同)

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フードコートの様子

――生活において、何か不便さなどは感じていますか?

「2020年4月1日から、公共の乗り物でマスクをしていないと罰金が定められているので、全員がマスクしています。しかし、マスクの義務化以外は特に不便はないです」 

――マスクや消毒用アルコール、トイレットペーパーなどは、手に入るのでしょうか?

「マスクは現在、国が管理しているので、健康保険証れば、薬局に行くと不織布マスクが手に入ります。2週間に9枚までと決まっていますが、現状、足りなくなることはありません。消毒用アルコールもドラッグストアや雑貨屋で売っているので、普通に手に入ります。トイレットペーパーなどの生活必需品も同様です」

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 薬局で手に入るマスク
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消毒用アルコールも街の店舗で手に入る

SARSの経験を踏まえた、対策の早さがポイント

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台湾の街の様子

現在、台湾は比較的、生活しやすい状況であるようです。龍羽さんはその背景や現状を語ってくれました。

早々にマスクの購入や輸出を国が管理

「台湾では、現在、ほぼ平常な生活を送ることができています。それは2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)の感染が広がった際に、80人以上の死者が出たなどの辛かった経験を活かして政府が迅速かつ厳格に動いているからだと思います。

例えば、今年1月の終わりには、早くも中国からの入国を禁止し、同時に『マスクを規制』しました。国が管理をし、販売者が値段を吊り上げたら罰金。海外への輸出も禁止。健康保険の提示で、薬局でマスクを買えるようにし、最初は週に2枚まで、子どもは3枚まで。そして生産量が増えるにしたがって、買える枚数を増やしています。またマスクマップが作られており、スマホで全国の薬局のマスク在庫が分かるようになっています」

外国人の入国禁止、海外からの帰国者の隔離など厳格な対応

「3月の中旬からは、台湾に居留権のない外国人の入国を禁止。また、海外からの帰国者(台湾人や居留権のある外国人)は、一律14日間の自宅隔離。これも携帯電話にGPSが付けられ、外に出るとバレるようになっています。ランダムに毎日、何回か電話もアリ。もし外出したら、高額罰金。現に100万元(約360万円)の罰金を受けた人もいます」

乗り物でのマスク非着用やデマの飛散には罰金も

「コロナ関係のデマを飛ばしたら、罰金。公共の乗り物でマスクをしていなかったら、罰金。マスクをポイ捨てしたら罰金。と罰金罰金で締め付けていますが、常識がある人なら守れるルールなので、特に苦になりません。国民もそれがコロナ感染を防ぐ方法と理解しているので、文句を言いません」

日本に住んでいる私たちからすれば、その迅速な対応や厳格な対策には驚かされます。外国の学ぶべきところは学び、日本でもできるかぎり早く、平時に近い状況になるために、一人一人が常識とルールを守って生活したいですね。

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この記事の執筆者
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WRITING :
石原亜香利
EDIT :
安念美和子
取材協力 :
ビジネス専門占術師・龍羽ワタナベさん