「抗う」って「あらがう」以外になんと読む？なるほど「抗体（こうたい）」ってそういうモノなのね！

「抗体」「免疫」…ホットワードを理解するための日本語クイズをお届けします！

新型コロナウイルスの感染対策として、最近よく耳にするのが「抗体」「免疫力」などの言葉たち。どちらも、ウイルスに対抗するために有効な身体の機能を指していますが、具体的にはどんな働きの事なのでしょう？

日本語クイズで読み解いて参りましょう！

…というところで、1問目のクイズです。

【問題１】「抗う」って「あらがう」以外になんと読む？

「抗う」という日本語の、「あらがう」以外の読み方をお答えください。

ヒント：「負けまいと激しく争う」という意味の言葉です。

＜使用例＞「社長の迫力に負けずに抗うなんて、あなたって本当に頼れる人ね！」

「あらがう」以外の読み方は？「○○○う」と読み仮名3文字です。

…さて、正解は？

※「？」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!

正解は… 抗（はりあ）う です。

…なるほど、強そう！

「張り合う」という表記がポピュラーですが、「抗（はりあ）う」とも書くのです。

さて、最近のニュースなどで話題の「抗体検査」。体内にすでに新型コロナウイルスの「抗体」を持っている人であれば、新たに感染することがない、ということですが…。「抗体」とは何なのでしょうか？

「抗体」とは、「体内に侵入した異物（ウイルスなど）の抗原に特異的に結合して、その異物を体内から排除する働きをする分子」のことです。私たち人間の体は、どのような異物に対しても「ぴったり合う抗体」を作り出す機能を持っているのだそうです。

まさに、どんな異物とも「抗（はりあ）う」機能、ということですね！

ワクチン接種は、この「抗体」を作るため、弱毒化した病原体をあらかじめ体内に取り込むことを指します。

「抗体」ができていれば、その後、その病原体に本格的に感染しても、重篤な症状を招かないで済む、というわけです。

新型コロナウイルスに関しては、罹患しても無症状、という人々も一定数いることから、「罹患した経験があるように見えなくても、すでに体内に抗体を持っている人が、検査すれば意外と多く見つかるかもしれない」という希望があるわけです。そこで昨今、「抗体検査」の重要性が論じられているのです。

さて、2問目は「免疫」を読み解くクイズです。

【問題２】「免れる」ってなんと読む？

「免れる」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント：「のがれる・抜け出る」という意味の日本語です。

＜使用例＞「ひと昔前なら私も自粛要請の影響で収入が断たれたと思うけれど、テレワークの体制が追い付いたおかげで、なんとか免れることができたわ！」

「○○○れる」と読み仮名3文字です。

…さて、正解は？

※「？」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!

正解は… 免（まぬか）れる です。

なるほど。では「免疫」とは？

「免疫」とは、「疫＝疫病」を「免れる」、『体の防御システム』を指します。

「抗体」は、特定の遺物（ウイルスなど）に抗（はりあ）う分子、つまり「単体の物質」のことですが、

「免疫」は、「抗体」を作り出したり、機能させたりする「体内の防御システム全般」を指します。

私たちの体の中の「免疫細胞」は一種類ではなく、「異物に抗う物質を作る命令を出す細胞」「それをスムーズに働かせる細胞」「その数を調整する細胞」「一連の流れを記憶し、次の異物の侵入に備える細胞」などが、チームのように連携して働いているのです。

「免疫力」とは、このチーム（システム）全体の力量を指します。

「免疫力を高めよう！」とは、言いかえれば、

「疫病から免れるための体のシステムがしっかり働いてくれるよう、心身の状態を整えておこう！」ということになります。

免疫がしっかりと働いてくれれば、厄介な異物が体内に侵入しても、それに対抗する「抗体」をすみやかに作り出し、「疫」を免れ、打ち勝つことができる…というわけです。

本日は、最近話題の「抗体」「免疫」という言葉の理解を深めるため

・抗（はりあ）う

・免（まぬか）れる

という難読漢字をおさらいしてみました。