おうち時間が増え、急な生活の変化に不安やイライラが募ったとき。香りや、ワークアウトなど、ストレスを解放する方法はいろいろありますが、なかでも日本人として身近で気軽に取り入れられる、「日本茶」にあらためて注目してみませんか?
4月下旬から5月中頃のこれからは、新茶のシーズン! 本記事では、するが企画観光局による「静岡茶」活用プロジェクト「茶事変」がおすすめする、美味しい日本茶の淹れ方や、メンタル症状に合わせた、斬新なアレンジをご紹介します。
外に出られないストレスや、ウイルス感染への不安感を和らげるのに役立つ、日本茶の魅力。ぜひお試しください。
簡単に美味しく!おさらいしたい日本茶の淹れ方
毎日の生活に欠かせないお茶ですが、淹れ方ひとつでおいしさが格段にアップ! 特に茶葉を使って淹れるお茶は、淹れ方で味わいや香りを微妙に調整させることができるのだそう。そこで、静岡茶の茶師たちがおすすめする、ティーバッグと急須の2つの、日本茶の淹れ方のポイントをご紹介します。
■1:気軽に楽しめる「ティーバッグ」の淹れ方
・カップにお湯を入れて持てるくらいが適温!
・お湯はティーバッグに直接かけない!
お湯の量は、湯飲みやティーカップの8分目が目安。端から静かにお湯を注ぎましょう。
・取り出す前に、ひらひら揺らそう!
ティーバッグの説明書に記載されている抽出時間がきたら、紐を持って4~5回ほど揺らすと、さらにお茶の味が出せます。
・最後の一滴で味に濃さと旨味をプラス
お茶の水面にティーバッグを2秒ほどつけておくと、表面張力で水分がお茶へ入ります。
■2:基本は温度!「急須」でのお茶の淹れ方
・「茶葉」に合った温度で。湯のみの移し替え一回でマイナス10度が目安
お湯は一度沸騰後、適温に冷ますのが大切。急須や湯のみも温めておくのがベストです。
・茶葉の適量と適温を知ろう!
大体の目安は、茶葉が一人あたり約2~3g(茶さじ一杯分)、お湯の温度は煎茶で70度くらいです。
・お湯を注いだら、30秒~2分待つ!
お湯を注いだら、蓋をして蒸らしましょう。最後の一滴まで注ぐこと。これで2煎目が渋くなるのを防げます。
お茶の渋み成分カテキンには気分を覚醒させる効果が、旨味成分テアニンにはリラックス効果があるのだそう。カテキンは80度以上になると抽出されるので、これから頑張るぞ!という時には、やや高めの温度で渋めに淹れて、カテキンとカフェイン成分をたっぷり抽出して気分シャッキリと。
テアニンは50度以上の低温で抽出されるので、テレワークの休憩時間に、やや低めで淹れて、渋みを抑え、まろやかな旨味を楽しむのも良いですね。
「巣ごもり生活」におすすめ!日本茶アレンジレシピ
紅茶やコーヒーのように、アレンジして楽しむことが少ない日本茶ですが、せっかくの長いおうち時間、新鮮なことにトライしてみませんか? 茶師の本多茂兵衛さんが提案する、「巣ごもり」生活におすすめな日本茶アレンジ「合組」を2種類、ご紹介します。
■1:ストレスを感じる時に!「ジンジャーグリーン」
【用意するもの】
ボトル(ペットボトルや水筒などでも可能)
煎茶 15g
干し生姜 3g
クローブ 2かけら(あれば)
砂糖 50g
水 1リットル
【作り方】
1:容器に入れた水に煎茶、生姜、砂糖、クローブを投入。
2:冷蔵庫で10時間ほど抽出。
3:途中で成分が水に溶け込みやすくなるように、2時間おきに撹拌。
4:急須や茶漉しを使って、できた冷茶を漉しながらボトルや水筒に移す。
■2:カラダとココロのお掃除をしたい時に!「ほうじシナモン」
【用意するもの】
ほうじ茶 5g
シナモンパウダー 0.5g
カルダモンパウダー 0.5g
ミルク 200g
黒糖 13g
【作り方】
1:鍋にミルク、黒糖、ほうじ茶を入れ弱火で煮る。
2:沸騰する直前に火を止めて一分ほど茶葉を抽出する。
3:マグカップにシナモンパウダーとカルダモンパウダーを入れておく。
4:急須や茶漉しを使って漉しながら、マグカップに鍋で作ったお茶を注ぐ。
お茶の、青くどことなく甘く、爽快でありながらもふんわりとした優しい香りは、嗅ぐたびにホッした気持ちにさせてくれます。身近な存在である日本茶で、おうち時間をさらに豊かに楽しんでみてはいかがでしょうか?
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 神田朝子