レストラン「ひらまつ」が始めたホテル第一号「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 賢島」の魅力とは?
全国に高級レストランを展開し、目下、ホテル4軒とオーベルジュも手掛ける「ひらまつ」。飛躍となるホテル第一号、「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 賢島」を構えたのは、こちら伊勢志摩。この地を選んだのには、理由があるのです。
日本有数の絶景として知られる英虞湾を望み、自然に抱かれるかのような穏やかな時間が流れる賢島。日本の歴史的原点とも言える伊勢神宮にも程近く、清らかな空気に包まれた地です。賢島を拠点に、1時間ほどで伊勢神宮へも足を延ばすことができます。
海と山が出会う伊勢志摩で楽しむ、ひらまつのフランス料理
新鮮な地元食材を生かしたお料理を楽しみに宿泊する、「滞在するレストラン」のコンセプトのもと、レストランで培ったおもてなしの心で、この特別な場所である賢島に開業した「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 賢島」。
伊勢志摩は、春夏はアワビ、秋冬はイセエビといった海の幸をはじめ、美味しいものに溢れています。そして古くから朝廷や神宮へ、えりすぐりの食料を献上し、「御食つ国(みけつくに)」とも呼ばれた地。いわば日本の美食を極めた場所です。そして、リアス式海岸の変化に富んだ英虞湾を望む絶景と、温泉にも恵まれています。「ひらまつ」が最初の一歩を踏み出すのに、まさにぴったりの場所だったのです。
「レストランひらまつ」や「ひらまつパリ店」などで、経験を重ねた今村将人シェフが手掛けるのは、この海と山が育んだ魚介や松坂牛など、世界に誇る地元食材を生かした、渾身のフランス料理。枠に縛られることのない斬新な発想と、手間ひまを惜しみなくかけた料理の数々は、驚きに満ちています。
ある日のコースディナーでは、英虞湾を一望にするレストランですから、海の幸から始まるのかと思いきや、一皿目は和の出汁でとろみをつけた、フォアグラのソテー。上にのせた炭火焼したベーコンの塩味、下に敷いた厚切りの有機栽培のトマトの酸味が、フォアグラの甘みに絡み合います。
3種類のチーズを練り合わせたブールブランソースを乗せて、備長炭で焼き上げたイセエビは、豪快なプレゼンテーション。表面のサクッとした食感&リッチな味わいのソースの奥から、肉厚で弾力のあるイセエビが絶妙な塩梅で現れます。
今村シェフは畑や港へ出向き、伊勢志摩ならではの食材”テール・エ・メール(山の幸と海の幸)”を探し、ここでしか味わえない、ひらまつのフランス料理を作り上げます。
イセエビやアワビに使う器は、伊賀焼。陶芸作家の新 学(あたらし まなぶ)さんの元へシェフ自ら赴き、料理に合う皿を吟味したそうです。
次にどんな料理が供されるのか、お品書きを眺めながら、想像を巡らせるのも楽しみです。
ベッドルームからバスタブへ直行できる、英虞湾を望むエグゼクティブルーム
客室は本棟と別棟にそれぞれ4室。おすすめは別棟の「エグゼクティブ ツイン・ダブル」。仕切りをすべて開くと、ベッドルームから温泉を満たした大きな御影石のバスタブが続き、さらに英虞湾へとシームレスにつながります。お湯に浸かりながら、木々の向こうの入り組んだ海岸線を眺めていると、ここが日本であることを忘れてしまいそうです。
部屋へ案内してくれるのは、“女将”の今村美穂さん。ラグジュアリーホテルなのに?と思うかもしれませんが、ゲストの気持ちやリクエストを汲んで、寄り添うおもてなしは、まさに格式ある旅館の女将のよう。スムーズな心地よい滞在を叶えてくれます。
賢島と米国西海岸がコラボした、ここだけの癒しのセラピー
木々に包まれたスパは、ひょっとしたら日本で一番小さい、本格的なタラソセラピーが受けられる施設かもしれません。そしてここでしか受けられない、強力タッグなコラボメニューがあります。
シグネチャーメニューは「クレイド・リチュアル・イン・賢島」。まずは南伊勢のミネラルたっぷりの海洋深層水を満たした、タラソプールでリラックス。その後、米国カリフォルニアの砂漠から採取したクレイで全身パック。さらに全身マッサージと続きます。大自然の癒しの力と、自己治癒力を高める相互作用で、カラダを整えてくれます。
また、木々に包まれたシャープなデザインの露天風呂もあり、ゲストは誰でも貸し切りで利用することができます。キャンドルが揺れる夜もロマンティックですが、朝日がきらきらと差し込む朝風呂も気持ちよさそうです。
美味しい食事と、英虞湾の名勝と、癒しの温泉。しあわせが詰まったスモール・ラグジュアリー・ホテルです。
問い合わせ先
- ザ・ひらまつ ホテルズ & リゾーツ 賢島
- 料金/本棟ツイン¥52,250~、別棟エグゼクティブ ツイン・ダブル¥73,150~(1泊2名利用時の1名分、税・サ込み、夕食・朝食付き)
- TEL:0599-65-7001(9:00~18:00)
- 住所/三重県志摩市阿児町鵜方3618-52
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- TEXT :
- 古関千恵子さん ビーチライター
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- WRITING :
- 古関千恵子
- EDIT :
- 安念美和子、大西瞳・原田恵子(イクシアネクスト)