日本を代表する建築家、安藤忠雄さんが手掛けたこちらは、まさに瀬戸内をアーティスティックに味わうリゾート。

インフィニティプール①
瀬戸内を切り取ったように見える、インフィニティプール

景観・空間・食・体験、すべてに“瀬戸内”を感じる仕掛けがちりばめられています。

7室のゲストルームはオールスイート。とりわけシグネチャールームの「AONAGIスイート」は、圧巻です。

もともとは美術館をリノベートした、美の空間

小高い丘の上、ゴルフコースのグリーンの向こうに瀬戸内を望む、「瀬戸内リトリート 青凪」。建築家・安藤忠雄さんが手掛けた、瀬戸内に点在する“安藤建築”の傑作のひとつです。これまでに「ワールドラグジュアリーホテルアワード」など、数々のアワードに輝いています。

エントランス
石組みのファサードとコンクリートの壁が宵闇に浮かび上がるエントランス

もともとは一部を開放した美術館だった建物を、安藤忠雄さん自らが指揮を執り、リノベート。シンプルな建具から家具の色調など、細部まで彼の美意識で貫かれています。コンセプトは「ミニマル・ラグジュアリー」。ムダなものを潔くそぎ落とした、シャープな美しさが際立っています。

本館と別館からなり、石組みの堅牢なファサードが、どこか城塞のようにも感じます。エントランスからチェックインカウンターまでは、かつて美術館だった名残か、回廊をめぐるような趣。

苔のインスタレーション
レセプションへ向かう途中にある苔のインスタレーション。瀬戸内に浮かぶ雲を表現

ガラス張りの中庭に展示されているアート作品「なぎ」は、苔の塊を白い玉石の海の上に浮かんだ雲に見立てたインスタレーション。苔を宙に置き、太陽によって影を落ちる様子も、瀬戸内の雄大な雲のよう。

瀬戸内をシャープに切り取った、インフィニティプール

わずか7室のゲストルームのために、用意した施設は2カ所のプールに、スパ、ジャグジー、サウナ、レストランなど。中でもアイコニックなのが、本館2階にあるインフィニティプールでしょう。

インフィニティプール②
海に突き出したようなインフィニティプール

長さ30メートルのインフィニティプールは、まるで四角いスコープで瀬戸内を覗いているよう。切り取られた海が、実際の距離よりも、グンと近づいて見えるから不思議です。

屋内プール
屋内プールは貸し切りでの利用もOK

地下にはギリシャの洞窟住居を思わせる屋内温水プール「ケーブ」があります。こちらはジャグジーを併設し、貸切ることもできます。

スパやラウンジなど、パブリックスペースがあちこちにありますが、他のゲストとかち合うこともあまりなく、館内にはひそやかな環境音楽とプライベートな落ち着きが漂っています。

「AONAGIスイート」で、瀬戸内の1日の移ろいを

客室はわずか7、すべてスイートタイプです。

AONAGIスイート①
AONAGIスイートの1階のリビング。2フロアにまたがるメゾネットスタイル
AONAGIスイート②
AONAGIスイート2階のベッドルーム。厳選されたパジャマやスリッパも用意

憧れは、シグネチャールームの「AONAGIスイート」。2フロアにまたがるメゾネットスタイルで、瀬戸内に面したサイドは床から天井まで高さ8メートルもの大きな窓が広がっています。このパノラマビューは、なんと東京スカイツリーと同じ高さから見下ろしていることになるとか。

AONAGIスイート③
壮大なサンセットが広がるAONAGIスイートの夕刻

1階フロアのリビング&ダイニングには、この眺望を満喫するためのソファが窓に面して置かれています。ここに座って、太陽の動きと共に表情を変える海を眺めるだけの1日は、なんて贅沢! 

やはり、サンセットがハイライト。海も島なみも、すべてが茜色に染まり、麓の街にぽつりぽつりと明かりが灯ってゆく様子を、何もせず、何も考えずに、見つめていると、不思議と満たされていくような気がします。

バスタブ
ゆったりしたジャグジータイプのバスタブ。メイクはイスに座ってゆっくりと

2階にはベッドルームとジャグジータイプのバスタブを置くバスルーム。用意されたパジャマも肌ざわりがいいものです。

瀬戸内を味覚で旅する、ダイニング

地下にありながら、構造の妙で太陽の光が降り注ぐ、滝に面したダイニング。コンセプトは「瀬戸内のショーケース」。食を通して瀬戸内を体験するというものです。

ダイニング
アメリカのミニマルアートの画家、フランク・ステラの作品が飾られたダイニング

夕食のコースは、段々畑や多島海など瀬戸内の“情景”をテーマに、豊かな伊予の食文化を表現しています。伊予牛や大島産のウニなど、瀬戸内の食材を使い、地元の調理法も取り入れた一皿、一皿は、まるで瀬戸内を旅しているよう。

そして朝食には、ちょっとしたサプライズが。

実は、室内に虹がかかるよう、朝の光がデザインされています。そこまで計算され尽くしていたとは!と、驚きとともに1日が始まります。

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この記事の執筆者
ダイビング雑誌の編集者を経てフリーに。海外旅行専門誌でもビーチを担当。月に1~2回、海外を中心に国内外のビーチリゾートへ通うこと、かれこれ四半世紀以上になる。女性誌の旅記事、ライフスタイル誌の連載、ウェブの連載ほか、共著に『奇跡のリゾート 星のや竹富島』など。世界のビーチガイド「World Beach Guide(http://www.world-beach-guide.com ) 」主催 好きなもの:海でボーッとすること、ボディボード、ダイビング、ビーチパーティー、Jazztronik、H Zettrio、渋谷Room
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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WRITING :
古関千恵子
EDIT :
安念美和子、大西瞳・原田恵子(イクシアネクスト)