「水/ガラス」をテーマに、天井から壁、床までガラス!海に浮かぶ絶景ウォーターバルコニーがアイコンの「ATAMI 海峯楼」とは?
相模湾を一望する熱海の丘の上、建築家・隈研吾さんが手掛けたホテルがあります。テーマは「水/ガラス」。水とガラスの特性が生み出す美と、透明ゆえにシームレスに海の眺めと溶け込んだ空間。わずか4室のみの、悦楽です。
ATAMI 海峯楼が位置するのは、相模湾を一望にする海抜80メートルの丘の中腹。壁に水が伝う吹き抜けの空間に架かった、ガラスの橋を渡ってフロントへ向かいます。
1995年に建築家・隈研吾さんが手掛けた、賓客をもてなすためのゲストハウスを、2010年にホテルとして一般にも開放したのがこちら。客室はわずか4。わずか4組のゲストのために、レストランやバー、大広間や温泉大浴場などが整えられています。
相模湾に浮かんでいるようなウォーターバルコニー
ATAMI海峯楼のアイコンは、「ウォーターバルコニー」というダイニング。
水盤に囲まれた楕円形の空間で、壁も天井も床もガラス張りです。テーブルもイスもガラス製。周囲を水盤に囲まれた造りで、視線はその先の相模湾へとつながります。
沖に浮かぶ初島や伊豆大島、晴れた日には房総半島までも見渡せます。夕映えに染まる相模湾の海面には潮目が描かれ、それを眺めているだけでも、贅沢な気分。
このウォーターバルコニーをディナーで利用できるのは、4室のスイートルームの中でもハイエンドな「誠波(せいは)」か、「風科(ふうか)」。どちらか、早く予約を入れた方が優先されます。
ウォーターバルコニーでいただく朝食
朝食は「誠波」と「風科」のどちらもが、時間差で利用することができます。朝の光に輝く(少々眩しいくらい?)相模湾も、これまた絶景です。
月替わりのメニューは、できるだけ地のものを使ったクリエイティブな和食。夜のコースディナーは、どの料理も美味しく、特に絶妙な炊き加減のごはんに感動しました。
海側はすべて一面の窓!「誠波」の絶景オーシャンビュー
4室、すべてスイートかつオーシャンビューですが、おすすめはラグジュアリースイートの「誠波」です。
リビング+ベッドルーム+トイレタリーが横一列に配置され、長さ15メートルはある海側がすべてフルハイト(天井から床まで一面)の窓。水盤を張ったテラスの一角には露天ジャグジーやデイベッドも置かれています。そしてシンクまでガラス製という、こだわりぶり。
客室のどこにいても、視界のどこかに海があります。また、部屋前の水盤も、風で波打ったり、雲を映していたり、無数の雨粒の王冠が作られたり。どんな天候でも、自然を感じる贅沢な時間を味わえます。
もうひとつ、おすすめは「風科」。こちらは、熱海の夜景が美しいです。
アート作品に囲まれた非日常
スタイリッシュなデザインのホテルながら、モダン和テイストの大広間「楽精」もあります。迫力の大きな襖絵は、明治末期から平成まで活躍された版画家の徳力富吉郎さんの作品。襖を閉じると、「松の間」と「波の間」の二間に分かれます。
この大広間の前には、水盤に浮かぶ氷山のような狩野智弘さんのインスタレーション。レセプションには画家・千住博さんの作品が目を楽しませてくれます。
湯どころ熱海ですから、温泉も楽しめます。しかも、美肌効果が期待できるとか。
各スイートにもバスルームはありますが、開放感たっぷりの大浴場は1組につき50分間の貸し切りで利用できます。大浴場の予約はチェックイン時に行います。
ウォーターバルコニーで花火大会も鑑賞できる
熱海の絶景が楽しめるATAMI海峯楼。熱海海上花火大会の日は、予約も激戦。実は、花火大会は夏だけではなく、通年、開催されています(日時は要確認)。このホテルから眺める秋や冬の花火も、オツでしょうね。
問い合わせ先
- ATAMI 海峯楼
- 料金/ラグジュアリースイート風科¥67,100~、ラグジュアリースイート誠波¥75,900~(税・サービス料・入湯税別)
- TEL:0557-86-5050
- 住所/静岡県熱海市春日町8-33
関連記事
- 瀬戸内の絶景×安藤建築のミニマム・ラグジュアリー!一生一度は訪れたい「瀬戸内リトリート 青凪」
- アフリカ並みのサファリ体験が可能!スリランカの魅力が凝縮したビーチリゾートへ
- カール・ラガーフェルドがデザインした部屋も!「オテル ドゥ クリヨン ローズウッドホテル」で体験するパリの神髄
- 贅沢を極めたアメリカNo.1のホテル!「ザ・ブロードモア」の豊かな「おもてなし」に身を委ねる旅へ
- 全室オーシャンビューの5ツ星リゾートホテルで寛ぎながら、コモドドラゴンにも会える!「アヤナ コモド」の魅力とは?
- TEXT :
- 古関千恵子さん ビーチライター
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
Twitter へのリンク
Instagram へのリンク
- WRITING :
- 古関千恵子
- EDIT :
- 安念美和子、大西瞳・原田恵子(イクシアネクスト)