最低気温が20度前後の日も多くなり、季節は夏へ向かっています。そうなると、やらなければならないのが衣替え。秋冬物はクリーニングに出すなどしてキレイにしてから、しまうタイミングです。
ところが秋冬物をしまう5月から10月は、なんとダニが一番繁殖しやすいシーズン。
ダニはセーターや布団に付着した髪やフケ、垢を食べます。寿命は2~3か月と言われており、秋冬物を出す頃にアレルゲンとなる死骸やフンなどが残されている状態になりやすいのだそうです。
お気に入りの衣服をダニから守るためにも、寺田倉庫が発表した"衣替え"のキホン検定をチェックして、間違った保管をしていないか確認してみましょう。
意外と知らない!「衣替えのキホン」検定
まずは、クイズ形式で衣替えのキホンを学びましょう。
■Q1:冬服はすべて畳んで収納しても大丈夫?
A1:コートやシルク素材の服は「吊して」保管。
セーター類は畳んでしまってOKですが、コート類は畳むとかさむため、吊して保管するのがおすすめ。また、シルク素材は生地がすれやすいという特徴があります。摩擦が起こりづらいハンガーに吊して保管しましょう。
ちなみに、セーターを畳むときは、間にタオルを挟むことでしわ対策になります。
■Q2:冬物は「しまい洗い」しなくても大丈夫?
A2:1度着た衣類は必ず洗濯してから。
「たいして汚れていないし、汗もかいていないから大丈夫だろう」と思っていても、1度でも着た衣類は、必ず洗濯をしてから収納へ。特に冬物に多い、ウールやカシミヤといった動物性繊維は、ダニにとって格好の餌なのです。再び出したときに、虫食い、黄ばみ、ニオイといったトラブルを避けるためにも、しまい洗いは必ずしておきましょう。
■Q3:クリーニング後のビニールカバーは保管に最適?
A3:ビニールカバーは外しましょう。
クリーニングのビニールカバーをつけておくことで埃よけになると思っていませんか。実は、逆に静電気によって埃や汚れがつきやすくなってしまいます。
クリーニングから戻ってきたら、ビニールカバーはすぐに外して、陰干しをしてから保管しましょう。
■Q4:防虫剤は数種類使った方が効果的?
A4:いいえ。必ず1種類だけに絞りましょう。
いろいろな種類を入れた方が効果的なように感じても、それは間違い。液漏れを招いてシミをつくる原因にもなりかねません。
防虫効果を最大にするためにも、衣類は詰め込みすぎずケースの8分目を目安に。防虫成分は空気より重く、上から下に降りていくので、衣類の上に防虫剤を置くようにしましょう。
楽に衣替えをする3つのポイント
■1:洋服を整理して、不要なものは捨てるか預ける
衣替えは、タンスの肥やしとなっている洋服を見極めるチャンスです。不要なものは捨て、捨てられないものは収納サービスを利用して預けるなどしましょう。
今は、「ミニクラ(minikura)」のような1箱¥250から利用できるお手軽な収納サービスもあり、PCやスマホで荷物の出し入れを管理できます。衣類のハンガー保管もあるので、普段は着ないけれど大切な服をとっておくにもぴったりです。
■2:洋服に合った収納方法を
畳んで並べるだけが収納方法ではありません。縦にして引き出しに並べたり、色や生地ごとに分けてハンガーを並べたりすることで、より探しやすくなり、普段の着替えや次の衣替えの時に服を探す手間が省けます。
■3:季節ごとに収納をカテゴリ分けする
引き出しや収納ケースは、季節ごとに割り当てると使い勝手がよくなります。通年用の服は、一番取り出しやすい場所を確保。管理がグッと楽になりますよ。
次のシーズンにも着たい大切な服。衣替えで台無しにしてしまわないよう、さまざまなサービスも利用して正しく収納したいものです。
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- Precious.jp編集部