年齢を重ねるごとに、顔が大きくなったと感じることはありませんか? 実はそれ、気のせいではないのです。なんと、20代から60代までの約40年間で、顔は平均3㎝も長くなるという研究結果も! これはつまり、普通に毎日を過ごしているだけで、だれもの顔が3㎝程度は伸びる可能性があるということなのです。

しかし、顔の下半分がゆるんでたるんでずり落ちていく、この「顔の土砂崩れ現象」は、日々の努力で縮めることが可能。そこで今回は、たった1分でできる簡単引き上げマッサージの5ステップをご紹介します。

■1:まずは準備。鎖骨と耳周りのリンパを流しましょう(15秒間)

指を使い、鎖骨と耳周りのリンパを流していく
指を使い、鎖骨と耳周りのリンパを流していく

顔にたまった老廃物は、耳の前後にあるリンパターミナルを経由して鎖骨のくぼみにあるターミナルへ、続いて脇の下にある総ターミナルへ送られます。そこで、まずは出口の詰まりを解消しましょう。鎖骨上のくぼみを、人さし指・中指・薬指の3本で3秒圧迫するのを2回。次に人さし指と中指で耳を挟んでぐるぐると7回、手前から引き上げ、奥へと回すように指を動かします。

■2:口元のコリをゆるめ、口角をキリリと引き上げます (10秒間)

口元のコリをほぐしながら、口角を引き上げるマッサージを
口元のコリをほぐしながら、口角を引き上げるマッサージを

口角の横に、圧すと痛む部分が何か所かあるはずです。ここに老廃物がたまると、口元が下がる原因に。指の腹でグリグリグリと3回、小さく回しながらやや強めに刺激していきましょう。爪が長い場合は、人さし指を曲げて第2関節を使ってもOK。コッていれば痛みを感じますが、コリがほぐれればそれほど痛まないはずです。もちろん、無理に圧して痛くする必要はありません。

■3:頬の筋肉をほぐして、重たい老廃物を一掃!(15秒間)

見た目年齢のポイントとなる、頰の老廃物を流していく
見た目年齢のポイントとなる、頰の老廃物を流していく

口の開け閉めをすると動く顎関節周辺に老廃物がたまると、輪郭のゆるみが加速してしまいます。両手を握り、顎関節周辺に圧しあて、グルグルと7回、回していきましょう。次に、手の形はそのまま、頬骨の下を同様に7回。赤線部分の頬の高い位置が下がると、見た目年齢がどっと老けるので真剣に! 老廃物がしっかり流れれば、口の開け閉めが意外なほどラクになります。

■4:あご下と輪郭をすっきりシャープに(12秒間)

少し強めの力加減で、あご下と輪郭をすっきりさせる
少し強めの力加減で、あご下と輪郭をすっきりさせる
あご下のもたつきは、ほとんどの人が実感しているはずです。3cmの顔伸びの内訳の多くはこのあご下なので、気合いを入れて取り組みましょう。手を軽く握って親指を立て、親指をあご下に、人さし指の側面を正面におき、あごを挟んで耳下まですり上げることを4回繰り返します。ポイントは親指。痛いと感じる一歩手前くらいの強めの力加減が理想です。

■5:顔の下半分のたるみの原因を、首筋から流して終了!(8秒間)

顔の下半分にたまった老廃物を、首元へと流して終了
顔の下半分にたまった老廃物を、首元へと流して終了

顔の下半分にたまった老廃物は、すでに耳の周辺に集まりつつあるはずです。そこで、脇の下の総ターミナルに 老廃物が流れきるようフォローをしていきましょう。風邪をひくと腫れるリンパ腺の上を、耳の後ろから首筋を通り肩まで4回、赤い矢印に沿って一方向に表面をなでるように下ろします。次に、人さし指から薬指までの3本の指先を使い、鎖骨の上をグッと圧しながらゆっくりと3つ数えて終了です。

以上、1分=60秒でできる簡単引き上げマッサージの5ステップをご紹介しました。マッサージは、顔の下半分がずり落ちないようくい止める、自分でできる決定的手段。なお、こちらのマッサージは朝晩の2回行うのが理想ですが、難しい場合はやりやすいときに行うなどして、毎日の習慣にしていってください。

PHOTO :
石倉 和夫
STYLIST :
富岡 百合子
HAIR MAKE :
尾花 ケイコ
MODEL :
真樹 麗子(Precious専属)
EDIT :
加藤 安希子
EDIT&WRITING :
柳田 美由紀、下河辺 さやこ(Precious)
RECONSTRUCT :
難波 寛彦