2020年4月にオープンした「メズム東京、オートグラフ コレクション」。ホテルが届ける、東京の“今”に根ざしたサービスやコンテンツは、ゲストの五感に働きかけるものばかり。そしてひとつひとつに、たっぷりのこだわりと思い入れが。このホテルの魅力のすべてを解き明かすには、1度の滞在ではまず、ムリ。リピートしたくなる仕掛けが、溢れているのです。

これまでの東京のラグジュアリーホテルとは一味違う絶景ビュー

「メズム東京、オートグラフ コレクション」(以下、メズム東京)の“メズム”とは、「Mesmerise(魅了する)」からの造語。東京の“今”を伝え、一瞬にしてゲストの心を魅了する、アイデアやストーリーがホテルのあらゆるところにちりばめられています。

東京ステーションホテルなどを手掛ける「日本ホテル」と、世界最大のホテルグループ、「マリオット・インターナショナル」がタッグを組んだ、こちら。マリオットの数あるホテルブランドの中でも、オリジナリティ溢れる独立系ホテルを集めた「オートグラフ コレクション」のメンバーとして、デビューしました。

メズム東京エントランス
「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」のタワー棟16~26階にホテルは展開。水上タクシーの船着場もあり、海からのアプローチも可能です
ホテルからの景色
浜離宮恩賜庭園と隅田川を臨む東京のウォーターフロント。築地市場の跡地の向こうに東京スカイツリーが見えます

メズム東京が位置するのは、再開発が目覚ましい竹芝に新たに誕生した複合施設「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」のタワー棟の高層部分(16~26階)になります。

眼下に広がるのは、都内唯一の潮入の池をもつ、江戸時代の代表的な大名庭園である浜離宮恩賜庭園と、東京湾に注ぐ隅田川の流れ。“コンクリートジャングル”な東京とは趣を異にする、しっとりとした緑と水辺の心穏やかな風景です。少し離れた先にはスカイツリーも望み、江戸の情緒と21世紀の東京が、ひとつの視界に収まっています。

レストランやバー・ラウンジへ、ソーシャルな場としての活用もアリ

ロビー
ロビーにはミウラ折のオブジェが。テーマカラーのミッドナイトブルーのライトで照らされています
コンシェルジュサービス
対面での接客サービスを行う部署をここでは「スターサービス」と呼びます。古来より旅人を導く北極星のように、ゲストの望みを叶えてくれます

ロビーのある16階にエレベーターで向かい、扉が開いた途端、ふわりとシトラスの香りに包まれます。これはフレグランス・プロデューサーの石坂将さんが手掛けた、メズム東京のオリジナル。秋冬はスパイシーなテイストを用意しているそう。

16階には音響にこだわったバー&ラウンジや、ビストロのようなくつろいだ雰囲気のフランス料理レストランなど、パブリックな施設が集まっています。

バー&ラウンジ
バー&ラウンジ「ウィスク」。音響にもこだわりがあります。音楽のセレクトはゾーンごとに雰囲気に合わせて

グランドピアノ(建築家アントニン・レーモンドがデザイン)を置くバー&ラウンジは、カバーチャージなく利用できるので、気軽に利用したい場。コンセントの数も多いので、ちょっとした仕事を片付けるのにも使えそうです。そして何より、眺望のすばらしさ! 浜離宮とウォーターフロントを高い位置から見下ろしながら過ごす午後のひと時は心を満たしてくれるはず。

「ウィスク」
「ウィスク」ではミクソロジストが独創的なカクテルをサーブ
カクテルの「ヴィーナス」
木箱を開けると、スモークとアロマと共に現れるカクテルの「ヴィーナス」

アーティストの「アトリエ(工房)」をテーマにしたバー&ラウンジ「ウィスク」では、ぜひ独創的なミクソロジーカクテルをオーダー。まるでアートブックのようなメニューには、有名な絵画をモチーフにしたカクテルが18種類、紹介されています。ムンクの「叫び」やゴッホの「ひまわり」など、遊び心たっぷりなプレゼンテーションも味わいどころです。

レストラン「シェフズ・シアター」
レストラン「シェフズ・シアター」の窓際のテーブルも、浜離宮を見下ろせます

カジュアルな雰囲気の「シェフズ・シアター」は丁寧に作り込んだ、1コース限定のディナーがお値打ち。メニューを絞ることで、食材のムダをなくし、手間もたっぷりとかけられるわけです。5品からなる料理は、アミューズブッシュは視覚、デザートは聴覚など、それぞれ五感に働きかける仕掛けがあります。一皿ずつ、感性を駆使して味わいましょう。ちなみに、南部鉄器でそのまま焼いたカンパーニュ、おかわりしたくなるほど美味です。

滞在が人生の一幕であるように、「チャプター」と名付けられた客室

客室フロアは17~26階、部屋タイプは「チャプター1」から「チャプター4」まで、全265室。エントリーレベルでも広さ40平方メートル以上あり、ゆったりとした間取りです。

コーナールーム「チャプター3」
バルコニー付きのコーナールーム「チャプター3 スイート」。デジタルピアノが窓辺に置かれています
窓の前に置かれたデジタルピアノ
自動演奏などの機能も付いたデジタルピアノ。スピーカーも兼ねています

室内にも、こだわりのアイテムが満載されています。入口で迎えてくれるウェルカムアートの「ベアブリック」は、フラッシュを焚いて撮影を。特殊なインクが光に反応し、笑顔のダルマが浮かびあがります。クマが乗っているのは、床の間の畳。この畳が作れる職人さんは日本に4名しか、いないとか。

黒電話とミッドナイトブルーの筆ペン
マットな黒電話に、ミッドナイトブルーの筆ペンなど、細部まで目くばりされています

300番糸のリネンに、魔法の撚糸「スーパーゼロ」を使った軽く吸水性の高いタオルなどの快適なアイテム、クロームキャストに対応したソニーのLCDテレビに、空調や照明などを調整できるタブレット端末など、ハイテク機器もあれば、黒電話や筆ペン(テーマカラーのミッドナイトブルー)など、遊び心が効いた小物も。「THE BLEND」とパッケージにプリントされた、猿田彦珈琲のオリジナルブレンドや、茶筅で楽しむ抹茶スティック、不二家のペコちゃんとコラボしたお菓子などは、オリジナルアイテムです。

エグゼクティブ・ラウンジ
クラブラウンジ「クラブメズム」は、テクスチャーを生かしたファニチャーを配置。夜のバルコニーからの眺望もロマンティック

そしてユニークなのが、全室にカシオのデジタルピアノを用意していること。88鍵の本格派ながら、初心者から弾ける演奏サポート機能や、Bluetoothを使ったオーディオ再生機能も付いています。夜景を見つめながら静かに流れる生ピアノの音色で、ロマンティックな夜になることは間違いありません。

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この記事の執筆者
ダイビング雑誌の編集者を経てフリーに。海外旅行専門誌でもビーチを担当。月に1~2回、海外を中心に国内外のビーチリゾートへ通うこと、かれこれ四半世紀以上になる。女性誌の旅記事、ライフスタイル誌の連載、ウェブの連載ほか、共著に『奇跡のリゾート 星のや竹富島』など。世界のビーチガイド「World Beach Guide(http://www.world-beach-guide.com ) 」主催 好きなもの:海でボーッとすること、ボディボード、ダイビング、ビーチパーティー、Jazztronik、H ZETTRIO、渋谷Room
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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WRITING :
古関千恵子
EDIT :
安念美和子、大西瞳・原田恵子(イクシアネクスト)