強い色と組み合わせて切れ味よく見せる「コントラスト・カーキ」と、全体をニュートラルな色調でなじませる「グレージュ・カーキ」。カーキをリッチに着こなす極意は、このふたつの最旬配色術にあります。
ふたつめの「グレージュ・カーキ」配色のベースとなるカーキは、グレイッシュなトーンを含んでいるもの、または黄みや赤みの茶系ニュアンスのあるものを選びます。次に、それぞれのカーキの色調にそろえるように、グレーやベージュをなじませていくのがこの配色術の考え方です。「グレージュ・カーキ」で、初秋らしいムードに変えましょう。
■1:オリーブ・カーキ×ゴールドベージュの絶妙配色

カーキ色の優美なフレアパンツに、繊細なラメがきらめくゴールドベージュのニットを合わせたスタイル。「色合わせ」の妙が目を引くスタイリングは、ウエストインで脚長効果を強調。アイレット(鳩目)付きバッグやパテントパンプスは黒で統一し、全体をコンパクトに引き締めます。
■2:カーキ×ベージュとイエローゴールド

夏の名残の日焼け肌を品よく見せるグレイッシュなカーキのワンピース。ベージュ色のベルトのスエード、パンプスのポニースキン、ゴールドの艶の多彩な質感を合わせることで、カーキに奥行きを与えます。
■3:カーキ×ベージュ系トーンを重ねる最新グラデーション
![ブラウス¥49,000(VINCE 表参道店)、ストール¥38,000(オルドス ファッションジャパン)、パンツ¥59,000(ザ シークレットクロゼット神宮前〈シクラス〉)、バッグ¥39,000(アマン〈ペリーコ〉)、ネックレス¥3,330,000・ブレスレット[中央]¥750,000・[ひじ側]¥1,500,000(ケイテン)、ブレスレット[手首側]¥340,000(アルテミス・ジョイエリ)、靴¥80,000(JIMMY CHOO)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/6/0/720mw/img_60be2440e00814746b835ec4fedf156b674750.jpg)
ベージュのニュアンスを含んだカーキを軸に全体を柔和な配色でまとめることで、まろやかな色調の装いに。クリーミーグラデーションにクールなカーキが加わることで、初秋らしい装いにグレードアップします。
■4:ベージュ・カーキ×ミリタリーカーキの晩夏スタイル
![ニット¥21,000(VINCE 表参道店)、スカート¥21,000(アストラット 青山店〈アストラット〉)、バッグ¥33,000(Theory luxe〈Gianni Chiarini〉)、ネックレス[2本つなげて使用]各¥805,000・チェーンブレスレット¥310,000・バングル[太]¥1,560,000・[細]¥920,000(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、靴¥94,500(リエート〈サントーニ〉)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/9/c/720mw/img_9c3d991c2b64f4c4dde6932986f88029371252.jpg)
ベージュ・カーキの薄手のサーマルニットに、カーキスカートを合わせたワントーンなじませ配色スタイルで、ほんのり秋気分をプラス。プラムカラーの小物を添えて、リッチ・カーキのコクをアップします。
■5:トーンの濃度をそろえたカーキ×グレー

マロン・カーキのVネックニットに、ジャージー素材のミディアムグレーのタイトスカートを合わせました。大人の女性らしい余裕と落ち着きが漂う、エフォートレスなエレガントスタイルの完成です。
■6:ベージュ・カーキを使ったオールカーキの装い

わずかに光沢を浮かべたブラウニッシュ・カーキのジャケットと、ベージュ・カーキのセミワイドパンツ。グラデーションの色合わせの妙が、趣味のよさを漂わせます。やわらかなアイボリー色のブラウスで、抜け感をつくるのもポイントです。
■7:カーキ×ライトグレーのソフトな色調の配色テク
![トップス¥56,000(ザ シークレットクロゼット神宮前〈シクラス〉)、カーディガン¥135,000(ウールン商会〈ファビアナ フィリッピ〉)、パンツ¥64,000(サン・フレール〈レ・コパン〉)、バッグ¥249,000(JIMMY CHOO)、ネックレス[長]¥650,000・[短]¥450,000(アルテミス・ジョイエリ)、靴¥141,000(J.M. WESTON 青山店)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/a/4/720mw/img_a4ee0db0349708910024d0d3e37186d7208900.jpg)
ライトグレーのドレープカットソーに、グレイッシュカーキのロングカーディガンとパンツをコーディネート。丁寧に色を重ねたカーキスタイリングが、大人の気品を漂わせます。
■8:ドライなサンド・カーキ×キャメル・ベージュ
、サングラス¥43,000(ケリング アイウエア ジャパン〈ボッテガ・ヴェネタ〉)、バッグ¥175,000(ウールン商会〈ファビアナ フィリッピ〉)、靴¥70,000(JIMMY CHOO)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/7/e/720mw/img_7ed23eb3c6ade886d7a1ba70d24c2da6325439.jpg)
サンド・カーキのプリーテッドニットには、Aラインシルエットのキャメル・ベージュのスカートを合わせ、女性らしさをアップ。クロコ調ベルトやブロンズバッグ、スエードパンプスの多様な質感でメリハリを加えます。
以上、「ベージュ、グレー、カーキ」を使ったなじませ配色のスタイリング実例8選でした。奥行きのある絶妙なカラーハーモニーで、オンスタイルもウイークエンドも女っぷりよく決まることが、おわかりいただけたかと思います。ぜひこの晩夏の着こなしの参考にしてみてくださいね。詳しくは、発売中のPrecious9月号に掲載されています。

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- PHOTO :
- 熊澤 透(人物)、佐藤 彩(静物)
- STYLIST :
- 大西真理子
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- 川原文洋(UM)
- MODEL :
- RINA
- EDIT&WRITING :
- 下村葉月、世古京子(Precious)