1,000万円以上の高級キャンピングカーがよく売れているのをご存じですか? キャンピングカーが1台あれば、キャンプや国内旅行などを自由に楽しむことができます。
そこで当記事では、高級キャンピングカーの内装や最新設備をはじめ、高級キャンピングカーの種類や楽しみ方について解説します。また、海外や日本の高級キャンピングカーのおすすめもあわせてご紹介しましょう。
■1,000万円以上の高級キャンピングカーが売れている
車の中に簡易キッチンやトイレ、ベッドまであり、車の中で快適に過ごすことができるキャンピングカー。「キャンピングカー白書2018」によると、日本のキャンピングカーの保有台数は毎年右肩上がりで増え、その売上も2017年には過去最高を更新し、人気が高まっています。
また、キャンピングカーの購入価格帯は500万円台が多いのですが、2017年には1,000万円以上の高級キャンピングカーを購入した人は10.1%となり、その割合も年々増えています。キャンピングカーは、リーズナブルな価格帯と高級志向に二分され、ラグジュアリークラスにも注目が集まっているのです。
■アウトドアだけじゃない! 高級キャンピングカーのメリット
キャンピングカーというと、BBQやキャンプなどのアウトドアアクティビティをイメージする方が多いかもしれませんが、それ以外にもさまざまな使い道やメリットがあります。
メリット1:パートナーとのふたり旅に
「キャンピングカー白書2018」によると、キャンピングカーを購入する目的でもっとも多かったのは「夫婦ふたりでの旅行」となっており、アウトドア以外の目的でキャンピングカーを購入する人もとても多いようです。
いくつになってもパートナーとふたりだけの旅行を楽しみたい…。そんな方の旅行にキャンピングカーは最適。行きたいところに行って、思うままに、ふたりの好きなように楽しむことができます。
メリット2:ペット連れの旅行に
ペットを飼っている方は、ペットとともに旅行を楽しみたいことでしょう。しかし、ペットも一緒に泊まれるホテルは限られます。そんなときに便利なのがキャンピングカーです。キャンピングカーがあれば、ペットと一緒に好きなところに出かけられますし、宿泊先に悩むこともないでしょう。
メリット3:ホテルではできない旅行体験
キャンピングカーでの旅行では、ホテルの滞在では得られない魅力的な時間を過ごせます。自然の中や海が見える場所などにキャンピングカーを停めてステイするなど、新しい旅行体験を求める方にもキャンピングカーがおすすめです。
■高級キャンピングカーの内装・最新設備
キャンピングカーには、リビングやキッチンから、トイレ、ベッドまで、ひととおり生活できる設備が整っています。高級キャンピングカーになると、さらに豪華な内装と最新の設備がついていることも多いでしょう。
基本の内装・設備
キャンピングカーについている基本的な設備としては、トイレ、ベッド、ヒーター、冷蔵庫、サブバッテリーなどがあります。トイレはポータブル式やカセット式などで、専用の薬剤を使って消臭する場合が多いでしょう。ベッドは固定タイプの常設式と、普段は椅子として使いベッドに変形する兼用型の2種類にわけられます。
あったらうれしい内装・設備
キャンピングカーには、寒い季節でも使えるようにヒーターが設置されていることが一般的ですが、高級キャンピングカーの場合は、夏場の利用にあわせてエアコン付きのものもあります。これなら暑さを気にせず、1年中快適に車中で過ごせるでしょう。また、車の屋根部分に加工して取り付けられる「ポップアップルーフ」や、ルーフテントもオプションの設備として人気があります。
こんな最新設備も!
世界の高級キャンピングカーなら内装や車内設備にもこだわっており、断熱性や遮音性のある内装を取り入れたものや、ホテルのようなラグジュアリー感あふれるベッドスペースを設けている車もあります。
また、ペットが過ごしやすいように工夫されてたり、バイクや自転車を積むことができたり、大きなソファや豪華なテーブル、家具メーカーとコラボレーションしたインテリア、ワインセラーや快適なキッチンなど、自宅よりも優雅に過ごせるのでは? と思わせてくれるような最新設備が整えられています。
さらに、世界屈指の最高級キャンピングカーになると、乗用車を運ぶことができるものもあります。旅先でキャンピングカーを停めて、小回りが利く移動をしたいときには乗用車に乗り換える、なんてこともできてしまうのです。
■高級キャンピングカーの種類
キャンピングカーと一言でいっても、種類は実にさまざま。そこで、キャンピングカーの種類を高級なものから順に見てみましょう。
バスコンやトレーラー
キャンピングカーの中でも高級な部類になるのが、「バスコン」と「トレーラー」。
バスコン
「バスコン」はマイクロバスをベースに作られたキャンピングカーで、車内のスぺ―スがとても広く、快適に過ごすことができます。価格は1,000万円以上になることが一般的です。
トレーラー
一方「トレーラー」は、一般車にキャンピングトレーラーを連結して走行するタイプをいいます。
キャブコン
次に高級なキャンピングカーといえるのが「キャブコン」。トラックをベースに、キャビン部分を取り付けたタイプで、キャンピングカーらしい見た目が特徴です。価格帯は500万円~1,000万円。居住空間として快適ですが、スピードが出にくく走行性能が劣るという難点があります。
バンコン
200万円~700万ほどの中価格帯のキャンピングカーになるのが「バンコン」です。バンをベースに改造して作られたタイプで、見た目は一般的なミニバンとほとんど変わりません。乗り心地や走行性能も高く、長距離での移動にも向いています。
軽キャンパー
もっとも低価格で購入できるキャンピングカーが「軽キャンパー」。100万円~200万円とかなり手頃な値段となります。軽自動車をベースにしているため、車体のサイズが小さいのが特徴です。
■高級キャンピングカーを楽しむには
キャンピングカーの利用が初めての方や慣れていない方なら、キャンピングカーでどんな楽しみ方ができるのかを実際に体験してみるのもおすすめです。
レンタルでお試し
キャンピングカーのレンタルサービスで数日程度、お試しとして利用することもできます。レンタルなら1日15,000円~20,000円程度で借りられて、気軽にキャンピングカー体験をすることができます。
中古車
キャンピングカーの購入を考える場合、中古車の購入という選択肢もあります。中古車なら新車よりも割引価格で購入できることが最大のメリット。すでに生産が終了したモデルやプレミアムなタイプを入手できる可能性もあるでしょう。
ただし、走行距離や利用年数によっては、メンテナンス費用や維持費がかかったりするデメリットも考えなければなりません。
新車
新車でキャンピングカーを購入するなら、最新の装備が整った高級車を購入できることが一番の利点です。また、マイホームのように自分好みで内装や設備にこだわる楽しみもあります。新車購入のデメリットとしては、購入費用が高額になることと、車輛をカスタマイズする場合は納期までに時間がかかることもあるでしょう。
■海外の高級キャンピングカー
海外の高級キャンピングカーの中から、おすすめの商品をご紹介しましょう。日本よりもキャンピングカーが広く普及している海外なら、設備にもこだわった車がたくさんあります。
「HYMER(ハイマー)」の「B-SL Lineup」
ドイツ生まれの一流キャンピングカーブランド「ハイマー」。断熱性能を持つボディー構造と洗練された暖房循環システムを組み合わせ、寒い季節でも快適な車内空間を実現。また、安全性も徹底し、自動車分野の安全水準に準拠して設計されています。同社の「B-SL」シリーズには、ホテルのようなラグジュアリーな室内装備が整えられています。
「ADRIA(アドリア)」の「Sonic」
ヨーロッパ全土に450社以上の専門ディーラーがある「アドリア」。デザイン性はもちろん、品質やコストパフォーマンスにより、世界的に権威ある賞を定期的に受賞しているブランドです。「Sonic」シリーズはトップクラスの豪華なインテリアと高性能の機能を兼ね備えています。
「Dethleffs(デスレフ)」の「グローブトロッター」
北ヨーロッパの大手メーカー「デスレフ」は、優れた耐寒性能と洗練されたインテリアで定評のあるキャンピングカーメーカーです。プレミアムAクラスの「GLOBETROTTER(グローブトロッター)XLI」は、デスレフ社の技術と最高級素材や設備を集約した1台。本革シートのファブリックやしなやかな乗り心地を実現しています。
「AIRSTREAM(エアストリーム)」の「クラシック」
アメリカ発の最高峰キャンピングカーブランドとして知られる「エアストリーム」。ハンドメイドに近い丁寧な作業工程で、1台1台丹念に製造されています。同社のフラッグシップモデル「クラッシック」は、全モデルの中でも最大の全長33フィート。ベッドはクイーンサイズまたはツインベッド展開をチョイス可能で、車の中とは思えない快適な空間が広がります。
■日本の高級キャンピングカー
日本の国産高級キャンピングカーも、高性能でとても人気があります。日本産が安心できるという方は、こちらから選んでみてもいいでしょう。
「VANTECH(バンテック)」の「V670」
キャブコン市場の中で、トップシェアを誇るのが「バンテック」です。運転のしやすさや安全性の高さから評価が高いメーカーです。その中でも高級な「V670」はバンテックの技術とデザインを集約したシリーズで、バンテックのフラッグシップモデルです。
「FUNLUCE(ファンルーチェ)」の「ウラルエイジア」
価格と性能、デザイン性を追求したキャンピングカー作りを行っている「 ファンルーチェ」。一貫した自社生産で確かなクオリティがあります。「ウラルエイジア」などファミリー向けのキャンピングカーを製造しています。
「ANNEX(アネックス)」の「LIBERTY 52」シリーズ
徳島県に拠点をもつ歴史あるキャンピングカー製造メーカー「アネックス」。なかでも「LIBERTY 52」シリーズの、室内空間の広さと運転のしやすさを両立した伝統的なスタイルは、日本でもブームを巻き起こしました。
高級キャンピングカーでラグジュアリーな時間を楽しもう
キャンピングカーがあれば、今までは考えもしなかったような場所にも出かけることも可能です。飛行機や新幹線のチケット、ホテルの予約もせずに、思いついたときにいつでも旅行に出られるのが高級キャンピングカーの魅力。パートナーと過ごす特別なひとときを楽しんでみませんか?
- TEXT :
- Precious.jp編集部