長い梅雨が明けた途端続く、35℃を越す猛暑日。新型コロナだけでなく熱中症を警戒するアラートも発令され、健康を懸念するニュースに注目が集まっています。

あまりの暑さに冷たいドリンクが爽やかな涼を運んでくれますが、ついつい手が伸びる水分に、心配なのがむくみやだるさといった不調。私たちが本当に必要とする水分量とはどのくらいなのでしょうか──。

そこで、水と健康に関する疑問を解決すべく、サントリーグローバルイノベーションセンターが水の健康増進効果について実施した研究の、驚くべき結果を紐解きます!

習慣的な水分摂取で健康に!水分補給に関する3つの質問

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各国で定められている適正水分摂取量。日本では栄養素としては認められておらず、摂取基準も定められていません。

 

「水と生きる」を理念に掲げるサントリーが、健常日本人男女を対象として、起床後と就寝前2時間以内にペットボトル入りの水550ml(=およそコップ3杯)ずつを12週間継続して飲用する研究を実施。その結果をもとに、水に関する素朴な疑問にお答えます!

それではこの夏きっと役立つ、水の真実を早速ご覧ください。

■1:翌朝のむくみ予防に、寝る前の水分は控えるべき?

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腎機能関連指標。介入群は起床後と就寝前2時間以内にペットボトル入りの水550mlを1本づつ摂取。対照群は普段通り生活。

答えはNO。

「腎機能低下抑制、老廃物希釈のデータから、(習慣的な水分摂取は)むくみ予防に繋がる可能性があることが言えます」(慶應義塾大学医学部 安井正人先生)

朝晩の習慣的な水分摂取が、加齢による腎機能低下にも効果的で、老廃物排出にも役立つ可能性があるのだとか。また、若いうちからの起床後と就寝前2時間以内の習慣的な水分摂取により、腎機能低下抑制の効果が期待でき、老廃物を効率よく尿として排出していくことにつながり、デトックス効果も期待できるのだそうです。

水分を摂ることがかえって、むくみ予防になる──。目から鱗!と感じる人も多いのでは。むくみから生じる「だるさ」は、美容的な面だけでなく、生産性も下げるビジネスパーソンの大敵。就寝前のバスタイム後も安心して水を飲めるなんて、嬉しいですよね。

■2:水分を摂ると冷えを引き起こす?

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体温の変化。介入群は起床後と就寝前2時間以内にペットボトル入りの水550mlを1本づつ摂取。対照群は普段通りに生活。

こちらも答えはNO。

「体温上昇もしくは体温低下抑制により、(習慣的な水分摂取は)冷え改善や免疫機能向上につながる可能性があります」(安井先生)

「冷えは万病のもと」とも言われており、体調不良の原因になる可能性も。起床後と就寝前2時間内の習慣的な水分摂取が適切な体温調節につながり、免疫機能向上など、体調管理に役立つとのこと。

自己管理がキーとなるリモートワーク、エアコンによる冷えもあり、なんとなく調子が悪い──。そんなときは、冷え防止のためにも水分補給を心がけたいものです。

■3:水分を習慣的に摂ることで体質に変化が起こる?

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血圧の変化。介入群は起床後と就寝前2時間以内にペットボトル入りの水550mlを1本づつ摂取。対照群は普段通り生活。

答えはYES!

「日常で感じるちょっとした体調不良も、習慣的な水分摂取により改善される可能性があり、体質改善も期待できます。具体的な体質の改善としては、高血圧予防などにつながる可能性があります」(安井先生)

高血圧は、体のさまざまな不調を起こす要因となる可能性がありますが、起床後と就寝前2時間以内の習慣的な水分摂取が高血圧予防につながり、体調管理に役立つと考えられるのだそうです。

新型コロナや熱中症の症状の一つである頭痛は、高血圧が原因であることも。水を飲むことで、一つ不安を取り除くことができますね。


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嬉しい効果が期待できる水分摂取の習慣

水はヒトの体内で最も多い成分で、成人では体の約60%を占めており、さまざまな役割を果たしています。実際、ヒトは水分摂取をしなければ数日間しか生きることができないのだとか。

最近では、2pm、3pm……と、時間が目盛りになっているウォーターボトルもSNSで話題です。こんな便利グッズを取り入れつつ、忙しくて忘れがちな水分摂取の習慣を改善し、暑い夏を美しく健やかに乗り越えていきましょう!

※ 参考「水分摂取による健康増進効果の検討」の論文

サントリーグローバルイノベーションセンター

水科学研究所

生命をめぐる水

この記事の執筆者
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WRITING :
神田朝子